車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

吉備津神社~其の二 in 広島県福山市新市町

2021年08月12日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・広島県

吉備津神社の大鳥居は、慶安元年(1648)造営の明神鳥居。額には「吉備津一宮」と記されており、福山市指定文化財に指定されています。

本殿前の二対の狛犬さんは~其の一で既に紹介しましたが、本殿前左右に建てられている「六角燈籠」も福山市指定文化財に指定されています。左右それぞれに三基ある中の一番内に建立されているもので、水野勝成が本殿再興を記念して設置したものです。

本殿唐破風の上で巨体をくねらせる龍。寺社彫刻の龍と言えばもうテッパンものと言っても過言で無いのですが、それにしてもこの龍の躍動感は、見上げるものを圧倒させます。

開放的な拝殿は絵馬殿も兼ねている様で、内部には鏝絵の龍をはじめ、素晴らしい絵馬が奉納されています。この絵馬は「吉備津彦命と温羅」の戦いの場面でしょうか?

画像が鮮明で無いので申し訳ないのですが、こちらには十二支それぞれが精緻な鑿使いで彫刻されています。

数多くの摂末社を擁する吉備津神社、生憎と時間的な制約もあり、参拝できたのはごく数社に留まりました。こちらは菅原道真公をご祭神とする「境内社:吉備津天満宮」

本殿前のイチョウの下に鎮座される「末社:公孫樹乳房神」。御祭神は『乳房神』

子授かり・安産・子育ての御神徳があり、絵馬には本殿と桃から生まれた桃太郎が描かれています。

こちらは御神木の銀杏の巨樹。樹高20m、幹周6.1mで、広島県下第7位の大きさと言われています。また画像には残し損ねましたが拝殿そばにある「梛(なぎ)」の木も県下最大だそうです。

同じく社殿の画像が皆無と言う「櫻山神社」。 祭神は『櫻山茲俊命ほか23柱』。その神域を守護されるのは尾道型玉抱き狛犬さん一対。

鳥居を出て県道を越えた先に広がる御池 。水面に影を落とす石造り神橋の美しさにしばし見惚れて。

撮影日:2015年4月29日

明日からは再び岡山県に戻って、神社仏閣・マンホールその他諸々を訪ねます。

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吉備津神社~其の一 in 広島県福山市新市町

2021年08月11日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・広島県

福山市新市町に鎮座される「吉備津神社」。備後国一宮で、地元では「一宮さん(いっきゅうさん)」と通称されます。主祭神は『大吉備津彦命』。相殿神に『大日本根子彦太瓊命(父)。細比売命。稚武吉備津彦命(弟)』

創建は平城天皇の御代、吉備国が備前国、備中国、備後国に分国された後の大同元(806)年3月、備中中山吉備津神社より『大吉備津彦命』を分祀。中世より備後国一宮として崇敬を集めました。

鳥居を入って真っ直ぐに続く参道、まずは福山市指定文化財である、八脚門「下随神門」に出迎えられます。

神門内より神域を守護されるのは、勇ましく矢をつがえて立つ矢大神。後方に見えるのは石仏と思われますが、こちらにも神宮寺があったのかもしれません。

随身門からさらに真っ直ぐに続く石段参道、その先に「上随神門」が見えてきました。社伝に「10月の神無月には全国の神が出雲に集まるが、ここの大吉備津彦命のみが欠席した。そこで出雲から2人の使者が吉備津神社へ派遣されたが、2人は歓待を受けそのまま吉備津神社の親衛の門守として仕えることとなった。そのため上下の随神門が作られたとされる。」

上随身門の先、拝殿の下段には寛文13年(1673年)造営の「神楽殿」。桁行二間、梁間一間の高床の舞台に入母屋造妻入で銅板葺の屋根が設けられています。現在は銅板葺の屋根ですが古くは檜皮葺だったそうで、広島県指定文化財の指定。

神楽殿の左右に伸びる石段の先、本殿の下段に建てられている拝殿は本殿とともに慶安元年(1648)の造営で、福山市指定文化財の指定。

吉備津の神が鎮まる入母屋造檜皮葺の御本殿。慶安元年(1648)備後国福山藩初代藩主『水野勝成』の造営によるもので、国の重要文化財に指定されています。

本殿前より神域を守護されるのは、文政7年(1824)7月建立の備前宮獅子一対。長い長い時を外気にさらされて来た為、そこかしこに痛みは見られますが、独特の風貌を持たれれており、とても良い表情をされています。

本殿前左右より神域を守護されるのは、慶応2年(1866)建立の尾道方玉抱き狛犬さん一対。なかなかにきつい顔立ちですが、その立ち姿の所為か妙に可愛く見えるのが、このタイプの特性かも。

冒頭の御朱印は・・お願いした神主さんが、丁度何方かの御祈祷と重なってしまった為、社務所の方が書いて下さったものです。でも私が目の前にいる状況で「とりあえず書いとったで~」と大声で神主さんに知らせるのも、それを受けて「かまわん、かまわん」と答えるのも止めて欲しかったと思います。私にとって御朱印は、一期一会となる大切なもの。とりあえずいただきに来た証しの記念品では有りません。それは大らかではなく無神経と・・普通は言います。

明日は境内の様子や、鎮座される摂社・末社などの紹介をします。

参拝日:2015年4月29日

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