前もって予想をしておけば、ある程度は先々(さきざき)で突発する事態に対応できるから助かる。しかし、かといって、予想し過ぎるのもいかがなものか? …と思える。^^ というのは、予想するのはいいが、予想し過ぎた結果、その事態には至(いた)らず、空振り三振、悪くすれぱダブルプレーみたいな事態になり、助かるどころかお陀仏(だぶつ)になってしまう訳である。要は、先の予想も程度もの・・ということに他ならない。まあ、予想を楽しみにして、馬券やパチンコなどに興じる人の予想は、個人の自由で、別に構わないとは思うが…。^^
明日(あす)の旅行を楽しみにする、とある中年夫婦の会話である。
「明日(あした)、晴れるかしら?」
「? どうして?」
「だって、せっかくの旅行でしょ? 晴れた方がいいに決まってるわよ?」
「ああ。まあ、そらそうだが、俺の予想じゃ曇りか、悪くすりゃ降るかもな…」
夫は昼に観たテレビの天気予報のままを言った。だから、予想といっても、明らかに他人の受け売りである。^^
「また、そんなことをっ! そうかも知んないけど、晴れるかも…くらいのことは言ってよっ!」
妻は旋毛(つむじ)を曲げてしまった。
「ははは…降ったら降ったでいいじゃないか。降った場合を考えておいて、別の予定にすれば…」
「それもそうね…」
妻は早々と納得(なっとく)した。
予想は深刻にせず、なろうと、ままよ…くらいに、軽く考えた方が気楽で助かる訳だ。^^
完