生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

生きているだけで満点

2016-07-20 23:24:50 | 日々の暮らし
「しずかさや

岩にしみ入る

蝉(せみ)の声」
(芭蕉)

蝉時雨のする夏になりました。

今日は曇り模様なので、福祉施設の温水プールに行きました。

併設されているレストランや図書館にはお年寄りや障害児童も利用しています。

図書館に寄って、一冊の本に心ひかれました。

『生きているだけで満点』

(夏目詳子著・1948年生・障害児施設勤務)

「神につうじている音楽」

演奏そのものは特別に上手でなくとも障害のある人たちの楽器演奏には心がふるえて感動します。

同じ曲を健常者が上手に演奏してもその感動がないのはなぜでしょう。

障害のある人の音楽は神につうじているのでしょうか。

聴衆の心を磁石のように引きつけます。

「子どもたちへ」

あなたは生きているだけで満点です。

そのことを知っていますか。

ときどき、大人はそのことを忘れるのです。

ですから、あなたは自分で自分の心に言ってあげてください。

「私は生きているだけで満点なのよ」

「僕は生きているからそれだけで満点なんだ」とね。

なぜだと思いますか。

なぜなら私たちはみなこの世で生きるために

生まれてきているからです。

生きているだけでまず
満点です。

あとはそれぞれ一人ひとりが喜びのある

冒険をいっぱいして、

この世のことを学びたいだけ学んで寿命をまっとうすればよいのです。

満点のあなたがまずしたい冒険はなんですか。

「大自然」

大きな川や
大きな山や
大草原や
大砂漠
それに大海原などでは
あなたは素直になれます。

なぜかわかりますか。

大自然の中にいると、
あまりにも小さな自分が消えてしまうからです。

大自然があなたを包み込んでその一部にしてくれるのです。

そして、その大きな力をあなたにも分けてくれます。

大自然の中にいると、あなたが素直になり強くなるということはそういうことです。

「障害のある子どもたちへ」

あなたは普通の子どもです。

なんでもできる能力をもらって生まれてきています。


あなたができないと思っているとしたら、
それは間違いです。

やってみたいと思うことをやってみてください。

できるでしょう。


優しく心温まる本に出会えました。


これも縁です。

障害児童にも目を向けなくてはと思いました。

ご家族の力になれますようにと願う1日でした。

合掌
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しなやかに生きる

2016-07-20 04:52:03 | 日々の暮らし
老子は紀元前600年の哲学者。

後に孔子(論語)や孟子に影響を与えたといわれている。

その作品からいくつか紹介します。

「柔らかく、しなやかに」

赤ん坊は、みんな柔らかでしなやかだ、

草や木も、みんな柔らかでしなやかだ。

でも、人も草木も死ぬときはみんな硬くなってしまう。
だから、人の心も柔らかくしなやかなのが、

生きているってことなのさ。


「大器晩成」

本当に偉大な人は、
大成するのが遅く、
この上ない大きな音は、かえって聞こえないものだ。
ましてや、大空にひろがる大きな形は
あまりにも大きすぎて、
人の目には見えない。

わかりにくいもの、
目に見えないもの、
本物はそこにあるんだよ。

「頑張りすぎない」

仕事をする場合でも、

あまり頑張りすぎると、疲れて最後の仕上げのところで失敗する。

はじめのように気楽にやれば失敗することなどなかったのに。

「無理をしてはいけない」

何事も無理をしてはいけないよ。
つま先立って、長く立っていられるかい?

大股で人を追い越して行っても、
それで長続きするかい?

無理をして自分を誇示して見せたところで、

そんなものは一時的なことで、

長続きはしないだろう。

だから、
何事もあるがままでいいんだよ。


心が安らぐ言葉だと思いませんか。

私は論語の孔子より、
老子の方が

心に合っているように思います。

柔らかく

しなやかに

大器晩成で

頑張りすぎないで


無理をしない


あるがままに


生きなさい


の言葉に勇気をもらいました。

皆様の気づきになれば

ありがたく思います。



合掌
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