バスは10時丁度にキャンプ場を出発した。
流石、日本の時間は正確だ。
バスはひたすら山の中を進んだ。
12時を少し回り、目的地のワイナリーに到着した。
ここで昼食を摂ることになっている。
ワインビーフとワインは飲み放題。
すっかり出来上がったグループを尻目に、私たちは会話を楽しんだ。
それでも二人でワインを1本開けてしまった。
アルコールが入ると私は少しばかり饒舌になる。
再び乗り込んだバスの中でも、到着したホテルでも。
ここ数年分を一気に話した気がする。
今日の彼女はひたすら聞き役に回った。
そして、私の何もかも受容れた。