今日も公民館でテーブル解体。
10時前に家を出た。
今日は作業を2時間やろう。
そう思っていたが、つまずいた。
公園に子供が居た。
サッカーの団員がベンチで座っていたのだ。
声をかけて彼に近付いた。
『どうした』
自転車が置いてあった。
『ここが痛い』
足を押しながらそう言った。
『ぶつけたのか?何時?』
『あそこにぶつけた』
入口の車よけの石にぶつけたと言う。
その後色々話した。
『嫌なことがあったんじゃないのか』
『······』
それ以上聞くのはやめた。
スマホを持っていた。
『家にお母さん居るのか?』
弟が風邪で面倒を観ているという。
お母さんに連絡しておきなさいと言った。
『コーチは公民館で作業するから』
よかったら来なさいと残しそこを去った。
時間も方向もあり得ない。
何かあったに違いない。
しかし、それを詮索しても仕方ない。
30分程作業をしてからもう一度行ってみた。
まだそこに居た。
『ここでもサッカー練習出来るから』
水分はしっかり摂りなさい。
そう言って公民館に戻った。