私は政治家のことを最近ぼろくそに言う。
特に政権に対しては手厳しい。
いつからと言えば、阿倍二次内閣からだろう。
自民党が嫌いだとか、立憲民主党の支持だからというのでは無い。
単に阿倍の政治手法が問題だと感じたからだ。
何が問題かと言えば、まず野党との向き合い方だ。
野党の役割は本来立法の問題点を指摘することにあるのだろう。
立法府に居るのだから、法を成立させるのが仕事。
行政の問題点に対して法を作って世の中をよくするのが国会議員の仕事だ。
与野党が競って法律を浄化し、良くしていく。
それが本来のあるべき姿だ。
ところが阿倍は役人と法を検討し、野党の声を聞かなかった。
誤魔化し、肩すかし、その上嘘まで付くようになった。
その裏には何があったかを知らないが、二つ考えられる。
私利私欲。
または、坊ちゃんが役人にもてあそばれた。
質問に対して正面から答えない。
はぐらかす。
どうにも取れる回答をする。
そして、最後には質問議員に対しあざ笑う姿を見て駄目だと思った。
その挙句に『もりかけさくら』問題で議論が虚しくなってしまった。
二年近く続いたろうか。
彼のために立法府は役割を果たせなくなった。
彼が日本を駄目にし、コロナに立ち向かえなくて病気と称し一線を去った。
その意味では菅首相は貧乏くじを引いたのだ。
『もりかけさくら』で国会が空転しているとき聞こえた言葉がある。
野党がしっかりしないから。
これは明らかに間違った意見だ。
考えてみれば良い。
もし『もりかけさくら』を糾弾しなかったらどうなったか。
阿倍の諸悪がすべてまかり通ってしまったはずだ。
外交に優れ、云々と阿倍の評価が高いのは虚構だ。
仮に優れていたとしても、嘘で纏める政治家をのさばらせてはいけない。
阿倍を利用し高級官僚にのし上がった役人は数多居る。
大蟻はアブラムシの蜜を舐めさせられてアブラムシをはびこらせた。
正義の味方のはずのテントウムシを次々と追い払ったのだ。
国民が育てている野菜や花を病気にさせたのだ。
国会議員の役割は国民のためになる法律を成立させること。
一部の高級官僚を優遇するのが目的では無い。
その為には毅然とした態度で、奢らず、威張らず、正義を通さねばならぬ。
間違っても良いから、信念を持ち、責任を取る政治家。
大間違いは困るが、多少の間違いは次の世代が正していくのだ。
大間違いをしないためにも野党の言葉に耳を貸す。
こんな懐の深い政治家を待ち望む。
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