病院では付き添いの居る患者が多い。
特にここのような大病院では過半数と言えるだろう。
女房の検査待ちが2時間半。
既に1時間半程、検査·入院病棟の一階メイン廊下で観察を続けている。
思い起こせば4年前、顔色を失った夫婦が女房を車椅子に乗せて何度も行き交った廊下だ。
今日もそのような夫婦が交わす言葉もなく行き交う。
親子も居る、家族総出もいる。
そんな中、入院する準備をした夫婦が大きな荷物を転がしながら夫婦喧嘩をしながら通過した。
「何してんだ、こっちだこっち。本当に···」
婦人は力無げに男に従った。
そう、人それぞれだ。
思い遣り。
互いに思い遣る心が、時に無言になり、時に怒りになる。
出来得るなら、静かに語り合える関係になりたい。
微笑みながら。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます