1人対5人の試合の後、今度は3対3の10分ハーフの試合。
するとくだんの手加減されない1年生、不利だと言い出した。
味方にした二人が先ほどの試合でほとんど参加していなかったからだと。
「でもね、味方が増えるのだから不利にはならないよ。」
1年生の理解はなかなか複雑だ。
暫くは理解して貰えなかったが、ようやく納得した。
その時二人に一言、声を掛けた。
「今度は真剣にやらないと、負けちゃうってよ。」
この一言が聞いたのか、今度は俄然やる気になった。
3対3の白熱試合になった。
それでもくだんの1年生のほうが有利で、前半は2-0だった。
その間も褒めてあげたり、「ボールに向かおう。」と声を掛ける。
だんだん守り方も上手になる。
こうして少しずつ上手になっていく。
「1対1の時はボールを見る。」
ボールを見ることでフェイントを見抜けるようにもなる。
後半戦になり遂に2-2になった。
こうなると負けず嫌いのくだんの1年生、少々ラフプレーが出る。
審判の私が笛を吹けば『反則』だったと素直に認める。
最終的には3-2でくだんの1年生チームが勝った。
しかし終了直前、ひと揉めあった。
くだんの1年生の荒っぽいチャージングに怒った相手が殴りかかろうとした。
笛を吹く間もなく、喧嘩モードに発展。
私が間に入ってお互いに声を掛ける。
「ゲームは楽しんでやらなくちゃ。」
「暴力はどんな場合でも駄目だよ。」
そして、くだんの1年生にも「今のチャージは反則を取られるよ。」
終了の笛が鳴っても、心が修まらない。
『ありがとうございました。』
試合の挨拶が終わったらストレッチ体操。
ところが、一人はその場を立ち去り、もう一人は怒りが収まらない。
「おーい、体操しないと身体が駄目になるぞー。」
そして最後の挨拶。
『僕がやる、僕がやる。』
皆最後の挨拶が大好きだ。
くだんの1年生も挨拶には戻ってきた。
『ありがっとう、ございました。』
これで今日の練習は終わり。
くだんの殴りかかろうとした1年生の父親。
『殴ったりしたら駄目だぞ。殴ったら負けだ。』
親としての良い忠告です。
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