NHKの番組を見た。
久し振りの夜中の番組。
冤罪裁判、袴田事件の番組かな。
静岡では何度もやったテーマ。
興味もひかずに場を離れた。
そろそろ寝ようかとしたが法医師の課題。
別の殺人事件をテーマにしていた。
おや、と思い観出してしまう。
『法医師の告白』
こんな番組名だったと思う。
三人の医師にスポットを当て聞き出す。
三人とも法医師ではある。
一時は同じ研究室で学んでいた。
しかし今はそれぞれが別の立場にいる。
ポイントは警察や検察の問題点。
それを、それぞれの立場から絞り出す。
三人は検察側、被告人側、米国の法医師。
三人の言っていることはほぼ同じ。
問題は警察や検察の手法にある。
文章の一部だけを利用する。
犯人に仕立てるための警察なりの工夫。
前提を省き、都合良い所を使う。
意味合いは全く異なってしまうが。
最後にハワイの法医師をやった。
日本人でありながら長の立場。
法に護られ、検察·被告人弁護士とは中立。
どちらにも捜査の情報を公開する。
しかも、殺人現場では遺体を最初に触れる。
彼の許可がなければ警察は手を出せない。
死亡推定時刻は時に犯人特定に使う。
それは日本の警察手法。
だが、米国は不確実なその情報は参考程度。
特定に使うことはないと言い切る。
三人とも日本の手法は冤罪を生むと言う。
日本の裁判は国際的にも問題視される。
その理由が実に明確に照らし出されていた。
しかし、事件に関係する人は極少数。
こうした話が住民運動に発展しない理由だ。
三人が口を揃える。
法医師の与えられた立場に問題がある。
最後に米国に渡った医師が言う。
日本には帰れないと。
日本の捜査の状況が変わらない限り。
国民運動にするためにどうするか。
そのための良い番組ではあった。
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