ドラマの中で終戦の混乱を描いていた。
それを観ていた妻が一言。
「戦闘を経験したらおかしくなるね」
帰国した戦士の異常さ。
60年以上前のことを思い出した。
父が晩飯の時、戦時の話を何度もしたこと。
その時、子供の私は真剣に聞いていた。
姉はその話が嫌いだったようだ。
母は何も言わず、静かに聴いていた。
·····
『そうだったんだ』
妻の一言で、父の気持ちが解った気がした。
トラウマを吐露することで精神を安定させていたに違いない。
父の大失敗の話が多かった。
戦友の失敗話もあった。
しかし、時折悲惨な話もした。
私は子供ながら、それらの話が頭の中で明確な絵になった。
中国の大地を思い起こした。
20年以上前に初めて中国を訪れた。
父が歩いた土地にも行った。
中国国民への謝罪と感謝。
今でも思い出す。
戦争は、いけない。
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