国葬反対のデモが各地で起きている。
国民の半数以上が反対の意思を示している。
私も今回の国葬には疑問が残り、反対である。
私の妻は言う。
『もし元気なら、私もデモに加わりたい。』
ところで、私は驚いたことがある。
それは、若い世代では国葬反対よりも賛成が多いと言うことだ。
『選挙応援演説を聴いたとき、私に声を掛けてくれ深々と礼をした。』
『テレビ番組で見たとき、とてもにこやかで良い人だった。』
『アメリカでトランプ大統領と並んだとき格好良かった。』
なるほど、と思う。
私が小学校6年生の時、尊敬する人として池田勇人を挙げた。
『貧乏人は麦を食え』と書いて褒め称えた。
所得倍増計画を推し進め、私たちの生活を良くするのです。
石膏を削り顔を作るというテーマでは池田勇人の顔を掘った。
世の中が活性化し、6年生の私はわくわくしていた。
センター分けの髪の毛と眼鏡姿が格好良いと思ったわけでは無い。
この人が日本の国をよくしてくれるのだ。
浅い考えに違いないが、理由は政治姿勢だった。
私の回りの大人や親たちに訊かされただけかも知れないが。
あれから60年足らず、日本はどう変わってしまったのだろうか。
若者はどうなってしまったのだろうか。
政治に無関心で、人を上面で判断してしまう。
我々世代が子供や若者と正対して居なかった証かも知れない。
突然背負わされた『民主主義』を理解できない親と。
理解できないまま『民主主義』を享受した私たち。
あの頃もっと議論し、考え、議論しなくてはいけなかった。
『民主主義』を血で勝ち取った欧州人と。
与えられ、盲目に良い物だと考えた日本人。
そんなことをおぼろげに考える。
人と付き合って、信頼を分かち合う。
その人の心持を図り、知り、尊敬する。
経験が見通す力を鍛えてくれる。
だから、若いときは間違えることも多い。
そうした失敗が更に自分自身を鍛えることになる。
議論を嫌わず、深く考え、自分の信条を育てて欲しい。
そうした眼で世の中を見直して欲しい。
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