主夫の独り言
やれるまでは小学生とサッカー
合唱は再開しました
アフリカの想い出
他
窓から外を見て雨を知りました。
その後サッカー中止の連絡。
歩け歩け中止の連絡。
外に出ないので天気には疎くなります。
点滴も終わった。
サポーターは一ヶ月外せない。
松葉杖とサポーターは家でも同じ。
あと病院でやるべきは抜糸のみ。
時間を持て余して、簡単リハビリ。
左足に特化した3点。
膝伸ばし。
脚前上げ。
脚横上げ。
今日は何回やったことか。
松葉杖を使い始めて二日。
だいぶ慣れました。
階段の昇り降りも出来るように。

左膝の腫れ、熱も持っています
病室には私を含め四人。
隣のお方は私より一つ上。
脚に問題があるようで、松葉杖を練習中。
リハビリ大嫌いのご様子。
声が大きい、手持ちのラジオを鳴らす。
トラブルメーカー。
もう一週間も便通がないようだ。
その前の部屋は東京の人。
こちらは脊柱を痛めている。
今週、東京の病院に転院するようだ。
そのためのサービスもある。
昨日は転院希望先の医師と調整内容伝達。
彼も医師で、手術予定が数ヶ月ありと。
別の病院を検討するように指導。
彼も便通が暫くないようだ。
私の向かいは一番若い。
声しか知らない。
眼の手術をしたようだ。
インシュリンも使っているから糖尿病か。
話の様子では自己管理ができる人。
入院は初めてではないらしい。
4人部屋の病室、大好きな観察開始。
私はA室でカーテンで仕切られている。
江戸間の四畳半程と広い。
A室は入口から左手前。
中央に通路があり奥は洗面所。
ベッドは病院サイズでかなり大きい。
長さは2m以上、巾1m。
但し、マット巾は90cm程度。
上下動、頭と足の上げ下げは出来る。
据付の木製ロッカーは3つ。
バッグ入れと服かけ。
それにタオルや服などの物入れ。
動かせる棚も1つ。
テレビ、引き出しが2つ。
そのうち1つは鍵付きの貴重品入れ。
それに冷蔵庫も付いている。
食事台はベッドで使えるもの。
照明は4つ。
患者用コンセントはロッカーの近くに2つ。
ワイファイは8時から21時まで。
21時消灯だから仕方ないか。
生活空間としては大満足。

最後の抗生物質の点滴。
尿管が外れ、トイレに2回。
車椅子です。
手術は終わり事後処理。
看護師は移動のための手配。
更に看護師が二人応援に駆けつける。
手早く寝巻きを着せ。
サポーターを巻き付ける。
時計を見つけた。
11時40分。
ベッドに移動は6人掛かり。
手術室を出るまでは全員ついてくる。
手術棟を出てからは医師のみ。
エレベーター前に別の看護師。
二人がついて6階に戻る。
妻が6階で迎えてくれた。
病棟に入るともう一人の看護師が付いた。
何号室だっけ?
私が応える、613号のAと。
担当看護師が点滴と尿袋を所定位置に。
血圧を測らせて下さい。
テキパキと血圧、血中酸素濃度、体温。
そして私に呼び出しボタンを渡す。
1時間後にまた来ますと残して。
気付け薬が効いたのか心拍数が少し上る。
呼吸が苦しいのは腹式呼吸が出来ないから。
肺呼吸に切り替えて懸命に酸素を取り込む。
少し落ち着き、手術が始まった。
私はまだ少し落ち着かない。
肺に精一杯空気を送り込む。
それにしても、医師も看護師も凄い。
全く慌てた様子はない。
当たり前のように役割をこなす。
私は手術モニターを監視した。
そのうち、手術室に鳩が舞い込んだ。
鳩を室外に追い出すため皆慌てる。
鳩が翔んだ時、夢だと解った。
瞬間、眠りに落ちたのだ。
モニターは様子を映し続けている。
私もようやく意識が戻った。
これが半月板だな。
繊維のようになっている。
それを数束ずつ纏め糸で結わえつける。
バラバラになった半月板は切る。
そして吸い取っている。
脚を看護師が動かしているのだろう。
全く感じないが、関節の動きで判る。
この隙間が半月板がある場所か。
おや、この赤い膨らみはなんだろう。
そのうち、看護師が耳元で。
手術は終わりました、後は傷口を綴ます。
気分どうですか。
何故か眠くなってきた。
右上のモニターには心電図や血圧。
血圧の上が100を切る。
心拍数が下る。
何やら朦朧としてきた。
心拍数30台。
呼吸が苦しくなる。
何かおかしい、血中濃度が下がってる。
これって、死に際の情景?
様子を見ている看護師に朦朧と伝える。
手術準備をしていた医師も様子を見る。
指示を出している。
気付け薬を入れたからね。
意識はあるがボーッとしている。
看護師が氷を私の胸に当てる。
感じますかー?
感じない。
心臓まで麻酔が効き出したようだ。
麻酔の針が脊柱に突き刺される。
針が細いのだろう、感じない。
何度か刺しているようだ。
その時、ズドンと来た。
右足に衝撃。
この一発であとは静かなもの。
だんだん効きますからね。
手術の姿勢にされると手際よく裸にされる。
目の前にはタオルのカーテン。
少しずつ麻酔効果。
尿管に繋がったようだ。
関節鏡を通す場所を特定している。
アルコール消毒しますよ。
もうほとんど感じない。
わかりますか〜、と言われてもわからない。
では手術を始めますよ。
ご気分はどうですか。
はい、大丈夫です。
このモニターに手術の様子が映ります。
右斜め下にモニターが在る。
6階のエレベーター前には妻。
しばしの別れ。
4階の手術棟へ担当看護師。
受付すると、手術担当看護師3人。
自己紹介をお互いにし、宜しく。
そこからは3人が手術室へ。
おお広い、こんなに必要なのか。
突き当りの7番手術室。
既に先生が待っていました。
手術ベッドに乗るまでは私も協力。
手術着は分解式で取り外され。
パンツを脱がされ。
今日の手術内容を聞かされ、麻酔しまーす。
背中をまるーくしてね。
足はこう曲げて。
顔は足の方を見て。
先生が押したところを背中で押し返して。
はい、この姿勢を守ってね。
はい、消毒します。
アルコールは大丈夫ですか。
広ーく塗りますからね。
麻酔医に代わり『はい、チクッとします』
昨日のことを記録します。
8時前から準備です。
点滴用の針取付け。
8時を過ぎて手術着に着替えです。
9時少し前、看護師が来ました。
ひげは剃りましたか?
剃りました。
これだけで良かったのです。
正直者の私は、でもと髭を見せました。
驚いた看護師、聞いてくるからと。
そして『髭は剃って下さいって』
手術直前です。
何故か洗面所で17年の友達とお別れ。
車椅子に乗せられ手術室へ向かいました。
左膝の手術のため右手は繋がれていました。
点滴、心電図そして尿管も。
左足はサポーターで固められています。
右足は血栓防止の靴下。
それらが少し外れました。
心電図は順調なので6時半に。
点滴は一時的に7時過ぎに。
尿管も午前中には外せそうです。
但し、リハビリの先生次第。
歩けるようになるまでは尿管も外れない。
大きい方はどうなるのだろう。
看護師に尋ねました。
呼んで下さい、車椅子で行きましょう。