バンコクでシリアビザを取る２

　しばらくすると、じいちゃんが入ってきた。

　カバンからパスポートらしきものと、申請書類数セットを出した。

この人もVISA申請か？私の聞いた旅行社は本人が行かないとダメとか言っていたが、代理人でもいいんかい？

もう不信感わいてきた。

　その大使館側のオバチャン、それらを見ながら、タイ語でどうのこうの言っている。どうも書類に不備があるらしい。

じいちゃんも、なんか言いながら、書き直している。

　なんとなく、トロそうなじいちゃんだったので、そんなもんだろう、と思ってみていた。

　そうしたら、今度は、半袖短パンのバンコクでは当たり前のかっこうした、ハゲのおっさんが入ってきた。西洋人風。とてもアジア人には見えない。VISA申請か？

　するとそのおっさんもVISAと申請書らしきものを出した。でもおもしろいのは、このおっさん、その申請書を筒状に丸めて持ってきており、大使館側のニーチャンに渡した。

　そしたら、そのニーチャン、丸まった紙の癖を取るために、裏に丸め始めた。

その動作のトロい事。外の景色を見ながら、ちらちらよそ見しながら・・・。

　日本じゃ考えられない不真面目？！さですが、ここはタイです。いちいちハラたてていたら、寿命縮まるだけです。