川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

天道是か非か

2024年09月21日 | 人生
司馬遷『史記』の伯夷・叔斉列伝における、超意味深な、問いかけ。

昨日の『論語と経営・コンプライアンス』セミナーで暗唱したけど、ちょっとトチっちゃった。私もまだまだだな、、、

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近世に至り、操行不軌、専ら忌諱を犯すも、終身逸楽、富厚世を累(かさ)ねて絶えず。

或いは地を択びてこれを蹈み、時ありて然る後に言を出し、行くに径(こみち)に由らず、公正に非ずんば憤を発せざるも、禍災に遇ふが若き者、あげて数ふべからず。

余甚だ惑ふ。儻(もし)くは所謂天道、是か非か。
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5年10年単位では、天道は「非」であろう。神はときに沈黙する。The mills of God grind slowly. God works in mysterious ways. 

しかし、50年100年または1000年単位では、天道は「是」である。そして、そう言えるために努力するのが、人間の務め、または人生の目的ではなかろうか。

森信三の言う「絶対必然即絶対最善」。なんでもプラスに考える「こじつけ力」。これらは、天道を「是」だと言うための理屈ですね。

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コーチングネタとして、「天道は是ですか? それとも非ですか?」なんて問いかけをしてみるのがいいかもしれない。

みなさんの周りの人は、天道を「是」としている人が多いですか、それとも「非」としている人が多いですか。

天道を「是」としている人、または天道を「是」としようと思っている人に囲まれると、人生は明るくなるでしょう。

フランクル的に言えば、人生の意味は、天道を「是」にすることにある。

天道を「是」にしようとするその営みと努力と痩せ我慢。そこに人間の美しさがあるのかもしれない。
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To live in hearts we leave behind is not to die.

2024年09月21日 | 人生
To live in hearts we leave behind is not to die. 
後に残る者の心中に生き続けることは、死ぬことではない。

私の座右の銘の一つ。

日本語で書いているサイトはほとんどない。 参考

トマス・キャンベルの言葉。

ほんとうに自己顕示欲が高い者は、こうやって「死後」に生きようとするのではないか。

現世でいくら自己顕示しても、死後すぐに忘れ去られますから、、、
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世界平和を目指す人が幸せな人

2024年09月20日 | 人生
幸せとウェルビーイング研究の第一人者、前野隆司さん。

どんな人が幸せか?

前野さんの研究結果では、、、

 世界平和を目指す人。

へえ。

今、評判の悪い家庭連合さんじゃないか、、、



確かに、世界平和を目指す」という、大きな円の一部になろうとする人は、常に、死ぬまで、その夢や志の途上にある。

だから、多少の結果に一喜一憂することはない。だから、精神状態が安定している。だから、幸せに近い。

そういう言い方はできそうだ。
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人生の目的は

2024年09月20日 | 人生
人生の目的は、他人の為を図るにある。

北区王子の渋沢資料館のお土産コーナーにありました。

他人の為に。

為を図る。

今評判の悪いどこかの宗教に似てますね、、
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死ぬときは前のめり

2024年09月07日 | 人生
斃れて後已む。たおれてのちやむ。

死して後已むとも言います。意味は同じ。

死ぬまで続ける。死ぬまで頑張る。終わりはない。そんな意味。

戦中は、特攻精神みたいな文脈で使われました。死して…は論語の言葉。

要するに、死ぬときは前のめりってこと。

満足して死なない。

挑戦して死ぬ。

途中で死ぬ。

大きな円の一部 こちら のままで、大きな円を描こうとして、志半ばで、息絶える。

それが士たる者の理想であった。

令和になって、FIREとか、小さい自分の幸せだけで満足、みたいな風潮になっている。

私は前のめりで死にます。世界を、日本を明るくする、ってどデカい円の、一部になって、前のめりで死にます。

冒頭画像は私が今朝書きました。
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フランクル哲学 人生の意味は?

2024年09月06日 | 人生
アウシュビッツ『夜と霧』のフランクル本を集めている。

どんな心理学者よりもいいんじゃないか。

人生とは、その意味を求める旅。

そんな言葉が降ってきた。

違うな。

人生とは、むしろ、意味を与える修行。

フランクル的にはそうならないか。

人生の意味を問うなかれ。
人生が君に意味を問うているんだ。

そう、「コペルニクス的転回」を迫るのが、フランクル哲学。

だから、僕らは、各々が、各々らしく、人生に意味を与えていく。
毎日の、一挙手一投足も、人生に意味を与える何か、でありたし。

アドラー心理学でいうところの「人生の究極目標」つまり「人生の意味」に沿って、毎日行う些事にも、意味を与える。

それが我々に求められているのでは。

受け身的に意味を尋ねるのではなく。
積極的に、意味を与えていく。

人生わずか3万日(82年)。

3万日、一つ一つ、真っ白なキャンバスに、「意味」を塗り与えていく。

生まれたときに与えられた真っ白なキャンバスに、三万回、何かの油絵の具を垂らし、3万日後に、どんな「絵」を見せるか。

日々の営みこそが、人生の意味だったりする。

ちょっと雲を掴むような抽象的なことばかり書いていますが、フランクル哲学を理解するには、まずこの「刺激と反応の間のスペース」を味わってください!


“Between stimulus and response there is a space.
In that space is our power to choose our response.
In our response lies our growth and our freedom”

(刺激と反応の間にはスペースがある。
 そのスペースの中に、我々が反応を選ぶ「力」がある。
 我々の反応には、我々の成長と自由が顕れる)

要するに、逆境だからって挫けてはだめだろう。環境に左右されちゃあだめだ。信念と筋の通った男になりなさい。

フランクルはそう教えている。

 
 
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順境も逆境もない

2024年09月04日 | 人生
渋沢栄一はとても安定していた。落ち着いていた。あたふたすることもない。激することもない。

人間のタイプで、呻吟語でいう「深沈厚重」タイプだな。英雄豪傑、聡明才弁ではなく。

曰く、

順境も逆境もない。
すべて心の持ちようだ。

しかり。

すべての逆境は、対処の仕方と、心の持ちようで、Blessing in disguiseになる。
むしろ、すべての逆境をBlessing in disguiseに帰るのが、人生の修行。

ーーーーーー

CoCo壱番屋の宗次徳二さんを見てください。

彼の人生をしっかり見たら、逆境だとか、私は被害者だとか、言ってられない。
他責とかすることは考えられない。

彼は、私生児。孤児。養親はギャンブル狂い。15歳まで、電気のない家で暮らしていた。ロウソク暮らし。
それでも刻苦勉励して、25歳でCoCo壱番屋を立ち上げ、上場させ、大金持ちになり、53歳で引退。

75歳の今も、寄付と掃除の美しさを伝えるために、1日も休まず、朝3時55分に起きて、日本中を後援行脚している。

「私は被害者だ」と思って親や環境にブー垂れている御仁は、すべからく宗次徳ニさんの自伝でも読むとよかろう。



冒頭の渋沢の態度は、以下の本から。





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円の一部になれ -「野心」と「志」の違いは?

2024年08月31日 | 人生
最近読んだ何かの本で、「円の一部になれ」ってフレーズがあった。

自分で完成できる円なんかチッチャい。
自分一人で完成できない円を描き、その一部になれ。

みたいな。

何の本か忘れたので、このブログ検索してみると…

昨年2023年に参考になる言葉をポストしていた。 こちら

~~~以下引用~~~

大きなビジョンを描きなさい。たとえ自分が生きている間に実現できなくとも、円の一部にしかなれなくても、後に続く者たちがいつかその円を完成してくれる。

~~~引用終わり~~~

日野原重明さんの言葉。いいですね。

これはまさに「野心」と「志」の違いを言い当てたものでしょう。

  • 自分で完成・達成できる、利己的な小さな円が、野心。
  • 自分では一生かかっても達成できない、利他的な大きな円が、志。

20代くらいまでは、稚気ある野心を持っていてもいい。
30代後半になったら、そんなチンケな野心を捨て、志を高く持ちましょう。


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成敗は糟粕(そうはく)

2024年08月29日 | 人生
渋沢栄一の『論語と算盤』その他著作を読んでいる。
毎日一冊くらい、関連書籍を読んでいる。

中でも私が一番好きなのが、『論語と算盤』の最後の方にある、

 成敗は糟粕みたいなもの、気にするな

って考え。

 成功・不成功は、残り滓(カス)

ってこと。成敗は泡沫、みたいな表現を渋沢がすることもある。

事業の成功・不成功、世俗的な栄達・不遇、裁判の勝敗、出世の浮き沈み、人間関係の成功と破綻、、、

自分の力では如何ともし難い、「運」としか言えないこともある。

成敗は、糟粕。努力の、残り滓。

我々に求められているのは、成敗に一喜一憂することではなく、斃れて後已む(=死ぬまでやる)の気概で、やるべきことに邁進するのみ、なのでしょう。




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山登り(目的達成)型 ⇔ 川下り(天命追求)型

2024年08月26日 | 人生
人生には2つある。

■ 山登り型。目的達成型。遠い目的を山の上に定めて、そこまでの目標をひとつひとつ達成していく。

結果目標のために、行動目標を達成していく。

■ 一方、川下り型もある。天命追求型。特に目標・目的を定めず、周りに求められるがままに、全力を尽くしていく。

結果目標や行動目標はなくても、状態目標がある、って感じ。


____________

この山登り(目的達成)型 ⇔ 川下り(天命追求)型 って、ジョブズの言う、connectng the dots を使って考えると、以下のようになる。

未來のために dots をcollectする(目標を設定して、山を登る)ことはできても、そのdotsを connectするのは、いつも過去になってから(川を下る際に、いろんな御縁を感じて、天命を知る)。

dotsは、後からconnectすることはできても、前もって計画的にconnectすることはできない。後でどうつながるか分からないけど、とりあえずcollectするしかない、のです。

ということを、ジョブズは、以下のように言っています。

~~~以下引用~~~
将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。

~~~引用終わり~~~

こう考えると、

  1. 山登り型=目的達成型=collect the dots 
  2. 川下り型=天命追求型=connect the dots

って感じですね。10代、20代、30代までは、山を登ろうとするけれど、頂上まで登りきれる人は、1000人か1万人に一人。

残り999人とか9999人は、特に40代をすぎると、川下りの人生を歩む。これまでに集めたdots を、かつて思い描きもしなかった方法で、connectして生きていく。

ま、いずれにせよ、我々がすべきは、dots を増やすことのみ。良書を読み、旅に出て、好い人と出会う。

若いうちにdots を増やしておくと、老いてdots のつながりを楽しむことができる。そういうことではないだろうか。
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人生は坂ダッシュ

2024年08月23日 | 人生
人生は坂ダッシュ。

私の造語。

いろんな意味がある。

  • あえて辛い境遇に身を置け。
  • 迷ったら辛い道を行け。
  • 努力は実らない。圧倒的な努力だけが実る可能性を宿している。
  • 人と同じことをするな。
  • 人と同じことをしては幸せになれない。
  • 流した汗の量は裏切らない。
  • 常に自分の限界に挑戦せよ。

こんな意味を込めている。

実際、私は今でも毎朝、首相官邸脇の坂(結構急な坂)を坂ダッシュしている。歯を食いしばって。

子どもに、こんな私の考えと行動から何かを学んでほしくて、短冊に書きました。
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モチーフとモチベーションの違い

2024年08月16日 | 人生
若松英輔さんが、モチーフ(フランス語)とモチベーションの違いを、論じている。

いい。

「人生のモチーフ」と言ったとき、それは人生の根源というか、存在意義というか、とても深いものを指している。

モチベーションは、実は、自発的ではない。
他者との比較とか、出世とか、給料UPとかの、外的な要素に関わっている。

一方、「モチーフ」は、人生のレゾンデートルとか、パーパスに近い。
だから、モチーフは自発的。自分の内面から湧き上がってくるというか、自分の奥底に眠っているようなもの。


モチベーションは、状況によって、上下する。
一方、モチーフは、状況によって、上下しない。



人はモチベーションを実現するために生きている。そういうことがある。

しかし。

人はモチーフを実現するために生きるのではない。
むしろ、人は、モチーフによって、生かされている。






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宿命と運命の違い

2024年08月16日 | 人生
人生を、逆境を、試練を、他責する人は、

 宿命と運命の違い

を意識したらどうだろう。

宿命ってのは、天が自分に宿した命。

男に生まれたとか、令和に生まれたとか、日本に生まれた、とか。

運命ってのは、自分が、運ぶ命。

努力でいかようにもできる。成績を上げるとか。

ーーーーーー

もう一つ。

Life is 1% how we make it and 99% how we take it. 

こんな言葉を知るといいのでは。

人生は、「どう作るか」が1%で、残り99%は「どう捉えるか」だ。

「家族でディズニーランドに行けなかった」として家庭連合の解散を主張している鈴木みらいさんの幸せを祈ります。 
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君子は名を成せ

2024年08月14日 | 人生
君子たるもの、世に名が聞こえるようになりたいという志は持たねばならない。

怠惰で臆病な気持ちから「無名でいいや」と塞ぎ込むことを、老荘的な価値観で糊塗してはいけない。

君子は名を成せ。




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貧相と福相

2024年08月12日 | 人生
哲学をやったものは貧相になるが、
牧師になったものは福相になる

渡部昇一が昔先輩から聴いた言葉。
クリスチャンの渡部昇一が回顧しているので、贔屓の引き倒し、的なニュアンスもあるかもしれない。

でも、あたっていそう。

牧師・神父には人生であまり会った経験はありませんが、福相的な方が多い。
哲学者は、、 苦虫噛み潰した人とか、想像できちゃいますね。

人生の旅は、福相に近づくこと。

私も長年をかけて、福相に近づこうと思います。



 
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