川塵録

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ロッキード事件 嘱託尋問調書 のどんでん返し

2024年12月30日 | 法律・海外法務
何回も書いていますが、改めて。

ロッキード事件で、コーチャンとかの、嘱託尋問調書(アメリカで取られた供述調書)の、証拠能力が、争われた。

1977年くらい、日本の最高裁は、GOサインを出した。コーチャンとかを起訴しないから証拠取ってこい!的に。

平成7(1995)年2月22日、日本の最高裁は、この証拠能力を否定。

つまり、以下のURLの弁護士書面にも書いてますが、20年かけて、日本の最高裁は、「どんでん返し」をした。

 こちら(日弁連会長名義の、最高裁への意見書的なもの)

裁判所も間違える。

裁判所も、世間の風向きに影響される。

最高裁も、ヒヨる。

そういう、好例です。

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ちなみに、法律的に言うと、なぜ「嘱託尋問調書」の証拠能力が争われていたか、っていうと、それが「反対尋問を経ていない」から。

アメリカで、言いたい放題の、反対尋問を経ていない証拠を、日本の裁判所で、証拠にできるのか!

って問題。

1977年に、日本の最高裁はYESと言った。角栄を有罪にするために。世間に押されて。

1995年に、日本の最高裁はNOと言った。反対尋問を経ていないから。

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拙稿「鈴木みらいは存在しない」で書いたとおり、これくらい、「反対尋問を経ること」ってのは重要な話なんです。

要するに、「顔出ししない偽名人」の言うことを、信用してはいけないんです。

これが法律的な考えです。

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