昨日の朝、、突然、ビッグニュースが流れた。オウム真理教教祖、麻原彰晃と元幹部であった6人の計7人が死刑を執行された。拘置所を移送されたりして、死刑のうわさはあった。ほんとうになった。今後、残り6人の元幹部が死刑執行される予定だ。オウムに殺された人の家族感情からするとすっきりしたかもしれないが、私はすっきりしない。私は死刑廃止論者だ。死刑は前近代的で残酷な刑だ。残虐な犯罪の抑止力にはならない。世界的の流れも死刑廃止に傾いてる。先進国で死刑制度を維持しているのは、日本とアメリカだけだ。アメリカも州によっては死刑廃止になってる。オウム事件とは何であったのであろう。オウムは多くの凶悪犯罪を犯した。麻原教祖の狂気が犯罪に直結している。悩み多き人間を救うという本来の宗教活動からかけ離れた犯罪を多く犯した。犯罪目的の集団と化した。麻原の妄想はしだいにサリンをヘリコプターで散布して日本の乗っ取りを考えるまでになった。まじに考えていたのだから驚きだ。修行すれば空中浮揚ができるとか、超能力が得られるとか、うそ臭い話に多くの若者が夢中になったのだ。国立大学や有名大学出身の優秀な若者が入信し、麻原の妄想と野望を実現させるために能力を発揮した。サリンは土屋幹部が開発を主導した。麻原のカリスマ性は際立ってる。戦後、多くの人物が世に出たが、麻原ほどのカリスマ性を持った人物はいない。もし、あげるなら田中角栄ぐらいか。戦前のドイツにはヒットラーという巨悪のカリスマがいた。総理大臣の安部なんか全然カリスマ性はない。人を引き付ける魅力がある。麻原は盲目であったが、人の心は見えた。頭も切れる。弁も立つ。凶悪犯罪なんか犯さなければ、オウム真理教は大きな教団になっていただろう。剣の使い方を間違えた。麻原のおごりが破滅を導いたのだ。麻原がオウム真理教を立ち上げたのも運命なら、死刑になったのも運命なのだ。今も、オウム事件が多発した25年前も、日本人の心はさほど変わってない。疲れてる。ストレスのイライラ、不安のもやもやを抱えて方向性もなくさまよってる。国家も方向性なくさまよってる。今、また麻原みたいな悪のカリスマ性のある人物が出てきたら、また同じような事件が起きるのではないか。多くの日本人は何かに依存したがってる。吸引力のある人物が出てきたら一気に吸い寄せられる。そして、マインドコントロールされ犯罪的な事をやるのではないか。そもそも、人間の本質は悪と罪だ。うわべは善人ずらしていても、心の奥底には悪と罪のマグマが渦巻いてる。悪には人間は簡単に共感してしまう。人間の歴史を見ればわかるであろう。過去から今に至るまで多くの戦争、犯罪、殺し、残虐な人権侵害を犯してきた。世界中がキリストみたいな人間ばかりであったら、何の問題は起きない。日本にも、世界にもまた第二、第三の麻原やヒットラーみたいな人物が出てくるだろう。歴史は繰り返す。人間の心は変わらない。本質的には悪と罪が人間の基本ソフトだ。民主主義のような政治制度を作り出し、改良しても人間界から戦争や犯罪はなくならない。今、日本中で豪雨、洪水被害が猛威を振るってる。麻原を死刑にしたから、麻原のたたりだなんて思ってはいけない。最近の日本人はすぐにこのようなデマに敏感に反応する。自然災害と麻原の死刑とは全然関係ない。被災者を不安にさせるデマ、フェイクニュースには気をつけてください。被災者の皆様、状況が良くなるよに祈ります。