きまぐれ

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新築住宅の評価が なぜ、すぐ なされるの?

2005年05月09日 | 建築屋のメ
仕事上、建築系雑誌の購入に毎月かなりの金額を割いている。

そして、いま世間を賑わしている建築家や建築物の情報を一応吸収しているつもりだが・・・。

特に住宅系の建物に関して 思うことがある。

新築完成したばかりで、まだ実際に生活をしていない住宅が、「いい」評価をうけて(?)掲載されることが多い。

その理由として

   ・有名建築家の設計だから
   ・外観がざん新だから
   ・平面計画(動線計画)がすぐれているから
   ・周囲の景観とマッチしているから
   ・メーカーの営業戦略

などが考えられる。

けれど、これらは大抵 部外者の勝手な評価であって、実際に住む人の評価は含まれていない。

手抜き・不良工事は別として 使い勝手や冷暖房の具合、維持管理費用、雨漏りやカビの発生の有無、強度 など 時間の経過がなければ評価できない項目が一杯あるはずなのに。

もちろん住む人も、最初から評判になっている建物に 悪い気はしないだろうが、後でこんなハズではと、感じることが 必ず出てくる。

3年ぐらい使ってみて、本当の評価は出せるのではないかと思う。

建築雑誌に掲載された箱物建築が 毎年膨大なメンテナンス費用を要していたり、使いづらくて大改造したり というのは良くある話。

コメント
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