昨日の夜は、伊藤計劃の小説『ハーモニー』を読んでいました。
伊藤計劃の小説は私、初めてでありましたよ。
SFです。
第40回星雲賞(日本長編部門)と第30回日本SF大賞を受賞しています。
高度な医療経済社会が築かれた超管理社会の未来。
全世界でまったく同時刻に互いになんの関係もない6582人の人間が自殺をはかる。
WHOの監察官・霧慧トァンはその背後にかつて自殺したはずの親友の影を見る……。
人類の最終局面に現れるユートピアとは?
ラストシーンは、アニメーション『新世紀エヴァンゲリオン』の「人類補完計画」や梅原克文の小説『二重螺旋の悪魔』を連想してしまいました。
(『二重螺旋の悪魔』もエヴァの「人類補完計画」も少し違いはありますが)
最初は、著者は『今』が好きでないのかな? と思いながら読んでいました。
現代に対する皮肉を小説で表明しているのかな? って気がしていたのです。
しかし、読み進めていくと、どうも違う……気がする。
意識とは何か?
魂とは? 進化とは? ユートピアとは?
そんなお話です。
ラストは意外でありました。
う~む。そんなラストにしちゃうんだ。ってラストでありました。
面白いです!
お勧めですよ!