昨日の夜は加藤実秋の小説『インディゴの夜』を読んでおりました。
連作短編ミステリーであります。
主人公のフリーライター・高原晶は大手出版社の編集者・塩谷とともに副業としてホストクラブ「club indigo」を経営している。ホストクラブの経営は順調なのだが、店には事件や厄介事が次々と舞い込んでくる。晶と個性豊かなホストの面々は、独自のネットワークを駆使して情報を収集し舞い込む難題を解決する為、渋谷の街を駆け回る……。
独自のネットワークを駆使して情報を集めて問題を解決するといえば、石田衣良の人気シリーズ『池袋ウエストゲートパーク』シリーズを思い出してしまいましたよ。
ミステリーとしてはちょっと弱いかもしんない。でもハラハラドキドキする展開で読ませます。
キャラクターが個性的。晶が経営するホストクラブは『クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブ』で、そこに在籍しているホスト達はやんちゃで受けたもの勝ちを信条としている。ノリがよくて案外真面目。そして熱い。
冷めた目線の晶との対比が面白かったです。
続編が出ているのでそちらも読んでみようかなと思っているところであります。