本日11月13日は、イングランド王エゼルレッド2世が国内に侵入したデーン人全員の殺害を命令した日で、紙屋治兵衛と紀伊国屋小春とが心中した日で、第一次世界大戦で連合国軍がオスマン帝国の首都・コンスタンティノープルを占領した日で、人口50万人の湖南省長沙が中国国民党軍の放火により壊滅した日で、ソ連に亡命していた女優・岡田嘉子が34年ぶりに日本に帰国した日で、沖縄本島の与那覇岳で日本において約100年ぶりに新種の鳥が発見されて「ヤンバルクイナ」と命名された日で、ワシントンD.C.にベトナム戦争戦没者慰霊碑が完成した日です。
本日の倉敷は雨でありましたよ。
最高気温は十五度。最低気温は十度でありました。
明日は予報では倉敷は雨となっております。
お出かけの際はお気を付けくださいませ。
炬燵。それは人類に残された最後の楽園である。
そこには人類が想像を絶する魔的な魅力、素晴らしい快楽が待ち受けているに違いない。
これは私が炬燵調査を行った時の脅威に満ちた物語である。
炬燵とは日本人が生み出した世界に誇る魔性の暖房器具である。
熱源体を取り付けた机に炬燵布団を掛け天板を乗せたもので、主に布団の中に足を入れて暖をとる。
魔性の暖房器具と言われる所以は、あまりの居心地の良さゆえ炬燵で暖をとった者を行動不能にして堕落させてしまう魔的な魅力を持つ点にある。
あの千秋真一さえも一定期間行動不能にせしめた、その能力の高さから本来は捕獲用の器具ではないかという説もある。
先日、炬燵を部屋に設置した。
そして恐る恐る炬燵の中に足を突っ込んだ。
暖かい。なんて暖かいんだ。そして心地よい……。
私はあまりの心地よさに思わず涙を流した。
しばらく呆然と炬燵の心地よさを堪能した。
炬燵の魅力をさらに倍化させるアイテムとしては、蜜柑やお茶&お煎餅が知られている。
私も蜜柑やお茶やお煎餅を炬燵の上に設置してみた。
やばい。まずい。炬燵から出たくない。このままぢっとしていたい。
恐るべし。炬燵。もう何もしたくない。このまま炬燵でひたすらぬくぬくしていたい。
炬燵の魅力に取りつかれた者の中には炬燵と一体化する人もいる。
炬燵と一体化した者は『こたつむり』と呼ばれ、近年では見つかると人と見做されず獣扱いとなり駆除の対象となる。
私も炬燵と一体化したい。駆除の対象になっても炬燵と一体化したい……。やばい。
『こたつむり』の進化形に『亀』がある。
炬燵に頭だけ出して潜り込んでしまった状態の者を指す。
『亀』も近年では駆除の対象である。
私も亀となって一生を過ごしたい……。
私はいつの間にか手の届く範囲にあらゆる物を掻き寄せて炬燵から一歩も出ずに亀になっていた。
恐るべし。炬燵。
さすがは、あの千秋真一さえも一定期間行動不能にせしめた恐るべき魅力を持つ。私程度では手も足も出ない。軽く捻られてしまう。
その日、私は炬燵から出ず炬燵で眠ってしまった。
お仕事がなければ次の日もひたすら炬燵でぬくぬくしていたことであろう。
恐ろしい。
炬燵は人類を堕落へと導いてしまう恐るべき器具である。
でも私は炬燵が好きだ~。
炬燵の魅力に抗することができない。堕落してもいい。否。むしろ堕落したい。
恐ろしい。
ここまでの魅力を持つ炬燵が恐ろしい。
どうか皆様。
炬燵にはくれぐれもお気を付けくださいませ。
炬燵の魅力に取りつかれてはなりませぬ。
炬燵の魅力に取りつかれてしまったら、堕落してしまいますよ。
お気を付けくださいませ。