以下の文は、中央日報日本語版の『「韓国戦争終戦宣言」賛成、米下院議員41人に増加』と題した記事の転載であります。
米国下院で韓国戦争(朝鮮戦争)の公式的終息を宣言しようという「韓国戦終戦決議案(H.Res.152)」を支持する議員が継続して増えている。
現在まで合計41人の議員がこの決議案を支持していることが分かった。
27日(現地時間)、自由アジア放送(RFA)によると、米ペンシルバニア州に地方区を置いたドワイト・エバンズ(Dwight Evans)氏、マデリン・ディーン(Madeleine Dean)氏、マリー・ゲイ・スキャンロン(Mary Gay Scanlon)氏ら民主党所属の下院議員3人がこのメディアを通じて「韓国戦終戦決議案」を支持すると明らかにした。
エバンス議員は声明を通じて「決議案が提示している通り、米国と北朝鮮の軍事的緊張が高まれば、在韓米軍や韓国・日本など領域内同盟国に居住する米国人、同盟国や北東アジアの安保に大きな危険を招くだろう」と話した。
ディーン議員は「公式的に葛藤を終息させて平和構築と和解に向かって進むことができる時、終戦宣言をするべきだ」とし「最後の戦闘からほぼ70年が過ぎた。もう韓国戦争は終わる時を迎えた」と主張した。
米平和団体「Peace Now」ペンシルバニア支部のクレア・ユー(Claire Yoo)支部長は、米朝対話が膠着状態に陥った時点に、来年米国大統領選挙の主要激戦地を地方区に置いた下院議員3人が該当の決議案に対する賛成意思を明らかにしたことは意味が大きいと強調した。
韓国系のアンディ・キム下院議員(ニュージャージー、民主党)とロー・カンナ下院議員(カリフォルニア、民主党)、バーバラ・リー下院議員(カリフォルニア、民主党)らは今年2月、北米、ベトナム、ハノイ首脳会談を控えて「韓国戦終戦決議案」を発議した。
この決議案は70年近く終わらないでいる韓国戦争を終息させるための平和協定を要求するという内容を含んでいる。
転載終わり
つまり、米国は第二次朝鮮戦争が起こった時に米国が自動的に巻き込まれる事態となることに危機感を覚えているということです。
朝鮮戦争の時とはまったく事情が違う、ということを米国は認識しつつあるということです。
米国が韓国を守ることに価値を見出せなくなったということです。
朝鮮戦争の終結がなされれば米国は韓国から駐留軍を引き上げることが可能となります。
米国の在韓米軍の引き上げは米国政府内では遥か昔からの既定路線で、現在では如何に在韓米軍の引き上げの為の大義名分を米国が得るかという問題となっています。
この流れは加速しています。
米国は韓国という国を信用していません。
そして米軍兵士が血を流してまで韓国という国を守る意義は無いと考えています。
在韓米軍が撤退すれば、極東に巨大な軍事的空白地が生まれます。
軍事力の空白地ではほぼ確実に紛争や戦争が起こります。
米国は朝鮮人同士が戦争を起こしてもそれは米国には関係ない。という立場を取りたいようです。
同盟を如何に解消するか、という段階にまで入っているようです。
我が国は極東に巨大な軍事的空白地が生まれる事とその事で予測される事について備えなければならない。と私は思うのであります。