狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

諸人の儺やらふ音に夜は更けて 烈しき風に暮れ果つる年

2019年12月30日 23時32分51秒 | 季節の御挨拶


 本日12月30日は、アメリカ合衆国が現在のアリゾナ州南部およびニューメキシコ州にあたる地域をメキシコから購入することで両国が合意した日で、日本で決闘罪ニ関スル件が公布された日で、フィリピンの独立運動家・ホセ・リサールが処刑された日で、相馬愛蔵・黒光夫妻がパン屋・中村屋を創業した日で、エドウィン・ハッブルが系外銀河の発見を論文で発表した日で、イスラエルとバチカンが国交樹立の合意書に調印した日で、世田谷一家殺害事件が発生した日で、サッダーム・フセイン元イラク共和国大統領の死刑が執行された日です。

 本日も倉敷は雨のち曇りでありましたよ。
 最高気温は十一度。最低気温は七度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。






 いよいよ明日は大晦日ですね。
 とうとう大晦日が来ちゃいますね。
 早いものです。
 あっという間に一年が経とうとしています。
 時が過ぎてゆくのがどんどん早くなっていくような気がしますよ。
 のほほんと日々を過ごしているからでしょうか?

 本年もあと一日となりました。
 明後日はもう新しい年ですね。

 皆様、歳神様をお迎えする準備は整いましたか?
 歳神様は繊細なお方らしいです。
 準備はきちんとしたほうが良いようですよ。
 きちんとお迎えしたらあわよくば御利益があるかもしれません。
 ま、神様は気紛れなお方なので御利益を期待したら駄目なのかもしれませんが。

 御利益うんむんは兎も角として神様が来てくださるなら気持ちよくお越し頂きたいです。

 私も万全の準備をしようと思っております。


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『双頭の鷲(上・下)』/佐藤賢一

2019年12月30日 22時27分07秒 | 小説・本に関する日記


 昨日の夜は、佐藤賢一の小説『双頭の鷲』を読み返していました。

 乱暴で下品で粗野だけど憎めない愛されるキャラクターのベルトランは、軍事においては相手の急所を見抜いてしまう天才。
 でも日頃の言動と出世欲の無さから野に埋もれてしまうと思われた。
 しかし彼の才能を見抜いた主君に出会い……。

 英仏百年戦争のフランス側の最大の英雄で『軍神』と呼ばれたベルトラン・デュ・ゲクランを主人公としたお話です。

 『賢王』シャルル5世が自らの才能を発見するシーンが好きです。
 ベルトランが示した相手の意外な急所は、これまで没頭していた学問が現実の暴力の中では役に立たないと絶望していたシャルル5世の眼を開かせる。
 自らの才を発見する驚き。
 そして周囲の者が理解できないベルトランの才が自分には理解できる。その喜び。
 戦争を政治・外交・経済・心理・技術・地理と多くの事柄とリンクさせ戦略的思考で捉え直すなら戦闘行為は最終局面でしかない。全てが繋がっている。
 前段階を整えれば戦わずして勝つ局面でさえ作る事が出来る。その場合は戦闘は必要ない。
 役に立たないと思っていた学んだ学問が役に立つ。
 学んだ学問の使い方を理解した時の喜び。
 百年戦争中のフランスの国王であるにもかかわらず直接戦闘に才が無く直接戦闘を嫌悪していたシャルル5世にとってベルトランとの出会いは救いとなったのかもしれない。

 この物語は、無邪気な天才に出会った周囲の人達のお話と言えるかもしんない。
 ある者は意気投合し、ある者は嫉妬し嫌悪し、ある者は「自分が支えないとこの人は駄目になる」と考え献身する。

 或いは無邪気なぶ男の切ない愛のお話、なのかな?



 いろんな見方の出来るお話です。
 面白いですよ。
 お勧めです。



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