舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

日本の近未来を舞台にした社会派SFサスペンス。「AI崩壊」観てきました。

2020-02-13 22:43:00 | Weblog


2/12(水)、「AI崩壊」を観てきました。
新潟市内、すべてのシネコンで上映していましたね。





予告編はこんな感じです。



AIの進歩によって、日本の医療や、他にも様々な分野に革命が起きるんだけど、ある日、そのAIが暴走して社会が大混乱に陥り、AI開発者の一人であった主人公が容疑者として追われる、というSFパニックサスペンスです。
テクノロジーに依存した人間が思わぬ反撃を受けるSFの王道ストーリーなんですが、SFと言っても「ブレードランナー」のように超高層ビルが建ち並ぶコテコテの近未来の街をCGをバンバン使って再現するのではなく、あくまで今の日本でも普通に見られるような日常風景の中で、王道SFのストーリーが展開する、というのが好きでしたね。

というのも、それは普通にCGを使いまくるほどの予算がそこまでなかったからなのかなとは思いつつも、そういうごくごく普通の日本の風景を近未来の日本と言い張る感じが、寧ろ絶妙にリアルな近未来の日本を表現している感じがして、僕は好きでしたね。
実際、会話の中でもAIが進歩したことで地方都市なんかは発展が止まったみたいな台詞もあって、妙な説得力があったんですよね。

また、AI開発者の主人公を追い詰める警察もAIを使ってたり、と思いきやAIに頼らずに捜査する刑事もいたり、AIvsAI、AIvs人間、人間vs人間と、色々な対決が描かれ、それがなんというか、AIが当たり前になった時代に、AIと人間がどう付き合っていくか?という生き方の多様性を表現している感じがして、そこは「おお、ちゃんとSFしてる!」と思いました。
ストーリー以外にも、大沢たかおの全力疾走、カーアクション、銃撃戦とアクションも満載で、さらに人間ドラマもあって、色んな面白さが詰め込まれたエンターテインメントでした。

入江悠監督は色んなジャンルでエンターテインメントでありながらも、社会派な一面もある見応えのある映画を撮る監督だなと思うんですよね。
ただ、個人的には一昨年の「22年目の告白」、昨年の「ギャングース」がめちゃくちゃ好きなんですけど、その2本に比べるとクライマックスが微妙に盛り上がらなかった感じも正直あるけど、その分、AIが当たり前になる時代にも人間は人間らしさを大切にして生きて行こう、という人間賛歌なメッセージを感じたので、これはこれでアリです。
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