舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

今年一本目の映画は、シネ・ウインドで『クロスロード』を観て来ました。

2016-01-04 14:44:07 | Weblog


2016年一本目の映画は、1月3日(日)に、シネ・ウインドで『クロスロード』を見て来ました。
1月3日までシネ・ウインドがサービスデーで、僕は会員なので800円で見られました。

『クロスロード』は、青年海外協力隊を描いた映画ということで、予告編でも何度も流れていたのでかなり気になっていました。
で、実際見た感想ですが、本当にいい映画でした! 最高です! 今年のベスト! …ってまだ一本しか見てないだろっていう感じですが(笑)。

…と、さっきから冗談ばっかり言ってますが、本当にいい映画で、見に行けて良かったです。
今年一本目から素晴らしい映画に出会えたのでいい気分です。最高です!

これは是非色んな人に見て欲しい映画だなとも思ったんですけど、調べてみたら新潟では1月8日(金)までしか上映してないんですね。
と言う訳で、見終わってから時間経ってますが、これは本当にいい映画だ!って気持ちが覚めないうちに、そして上映してるうちに、ブログに感想書いていきたいと思います。



まず、僕がこの映画のどこに一番感動したかって言うとですね、これ本当にずっと言ってることなんですけど、僕が映画でも何でも、物語で一番好きな展開と言うか、「これを見せられたら絶対に感動してしまう」っていう展開がありまして。
それが何かって言うとですね、「絶対に分かり合えないと思っていた人達が、お互いに分かり合っていく」という展開なんです。

これ、本当に物語の王道中の王道の展開だと思うんですよ。アクション映画とか刑事ドラマとかラブストーリーとか、どんなジャンルでも本当にやり尽くされてると思うんですけど。
なんですけど、こういう王道な物語を、本当にしっかり作られたストーリーの中で見せられると、やっぱり僕は感動してしまうわけです。とんでもない幸福感に襲われるというか。



『クロスロード』はまさにそういう映画です!
しかも、その感動を超ドストレートに描いている映画です。

要するに一言で言うと最高ですよ!
…はい、感想書きはじめて、さっそくテンションがちょっと上がり過ぎてきた感じがあるので、落ち着いて書いていきます。



『クロスロード』っていう映画が優れていると僕が思う点は、大きく分けて二つあります。
一つ目は、さっき書いたように人間ドラマとして非常によく出来ていることで、二つ目は青年海外協力隊やボランティアの活動について知ったり考えたりするきっかけになる映画だということです。

人間ドラマに感動するという娯楽映画としての楽しみ方も出来て、ボランティア活動について考えるという社会的なメッセージもちゃんとあるという、二つの要素がどちらも成立しているという、本当によく出来た映画だと思います。
それどころかこの映画は、その二つの要素が最終的に一つの同じ感動に繋がっている感じがして、そこがこの映画は本当にすごいぞ!と思った部分です。



どういうことか説明したいので、ストーリーをネタバレしない程度に説明していきます。
さっきも言いましたが、『クロスロード』は青年海外協力隊を描いた映画なんですけど、フィリピンに派遣された三人の男女の活動と人間ドラマが、映画の主な内容です。

主人公、沢田を演じているのは、EXILEの黒木啓司さんで、映画初主演らしいです。
正直僕は黒木さんのことをよく知らなかったんですけど、真剣さが伝わってくる演技が本当にとても良かったです。

そんな黒木さん演じる沢田が、青年海外協力隊に応募するまでの生活から、研修生活の様子、フィリピンに派遣されてのボランティア活動、そして日本に帰って来てからの数年後までをとても丁寧に描いています。
現地でのボランティア活動はもちろん、その前後の生活まで丁寧に描いていたので、青年海外協力隊やボランティアに対する理解を深めたり親しみを持ったりしやすい展開で、そういうところも、この映画の良さだと思いました。



で、沢田は青年海外協力隊の研修で、羽村(渡辺大さん)、志穂(TAOさん)と出会い、物語はこの三人の人間ドラマを中心として進んでいきます。
出会ってすぐに沢田と羽村は、ボランティアに対する考え方の違いから衝突します。

常に衝突する沢田と羽村に対して、志穂は常に二人の間に入って仲を取り持つような仲で、この関係は彼らの研修中も、三人でフィリピンに派遣されてからもずっと続きます。
この二人の対立は、ボランティアはどうあるべきかという問題をすごく象徴的に表していて、この映画のテーマみたいなものだと思いました。

沢田は「ボランティアなんて偽善だ!」って言って自分の成長のためにボランティアをやりたい人間で、一方、羽村は誰かのために頑張ることこそがが正しいと信じている人間なので、真っ向から対立するわけです。
要するにこれはボランティアを自分のために行うのか誰かのために行うのかという二面性を表していると思うのですが、僕も学生時代にボランティアをやっていたこともあったので、まさにボランティアあるあるみたいな問題だなって思いました。

で、そんな二人がフィリピンにそれぞれ行くわけですけど、この映画がいいなって思ったのは、立場の違う二人の良さをそれぞれちゃんと描いていたことです。この映画を見ると、二人のことがどっちも好きになるし、応援したくなります。
で、志穂は志穂でボランティアで活躍していくんですけど、同時に二人良さをそれぞれ分かってくれる志穂も、本当にいい奴だなあって思います。

だから、この映画を見ていると、沢田と羽村のようなボランティアの持つ二面性が、どっちが正解とかじゃなくて、どっちも大切だよってことがよく分かります。
同時に、志穂のように考え方の違う人間のそれぞれの良さを理解した上で、間に入る人間の大切さも、描いていたと思います。



こういう三人の人間ドラマと一緒にフィリピンでの三人のボランティア活動や、現地の人達との交流も、並行して描いていくんですけど、ここでもボランティアと現地の人々の生活や、考え方の違いなどをそれぞれ丁寧に描いて行きます。
だからこれは、ボランティアと現地住民とか、国家間の考え方の違いとか、貧富の差とか、そういう難しい問題を、同じ日本人同士の人間ドラマを描くことですごく分かりやすく伝えている映画で、本当に良く出来ている!って思いました。



映画の後半は、日本に戻って数年後に沢田と羽村の再会とか、そこでの彼らの成長とか、沢田が達する一つの結論とか、そして自分たちのやってきたことともう一度向き合うシーンとか、もう本当に感動の連続です。
しかも、エンディングは中島みゆきの「ヘッドライト・テールライト」という強制涙腺崩壊ソングで終わるという、もはやずるい!
本当に最高です!いい映画です!みんな見てくれ!
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとう! (クロスロード・プロデューサー櫻井一葉)
2016-01-06 19:48:38
素晴らしい感想をありがとうございます。

弊社の配給担当の女性スタッフがみつけて
感想を読ませていただき

メインスタッフ皆に伝えました~


これからも応援宜しくお願いします。
返信する
舞い上がる。 (稲垣佳成)
2016-01-09 08:04:57
ありがとうございます。僕は青年海外協力隊OBの稲垣と申します。この映画は全国のOB・OGの
思いが結集したストーリーです。監督も原作も体験者ですので、我々にとっても感動の作品を是非一般の方に多く見て頂きたいです。愛知県OB会では、2月6日(土)中電ホールにて、15:00、18:30の2回上映(無料)予定しています。
以上
返信する
>櫻井一葉さま (チヒロブルース)
2016-01-10 03:37:49
コメントありがとうございます!
感想を書いたらまさかプロデューサーの方からコメントをいただけるとは、とてもびっくりしました。ブログ読んでいただけて嬉しいです。
ブログにも書きましたが、クロスロードとても面白かったです!見られて良かったです!
返信する
>稲垣佳成さま (チヒロブルース)
2016-01-10 03:42:24
コメントありがとうございます!
僕は青年海外協力隊に関してはほとんど知らずに観たのですが、協力隊の活動について発見もたくさんあり、とても楽しく観させていただきました。
何よりボランティアというものを、とても希望を持って描いているところが、とても素晴らしいなって思いました。
観に行けて本当に良かったと思いますし、多くの方に見てもらいたい映画だと僕も思います。
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