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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

鳥屋野中学校、公開授業「中学生と考えるイスラエル・パレスチナ問題」参加させていただきました。

2025-02-18 21:45:44 | Weblog
毎月シネ・ウインド前で開催しているパレスチナ連帯スタンディングに、11月に鳥屋野中学校の仲田先生という方がお子さんと一緒に参加してくれました。
仲田先生は、自分の担任するクラスでイスラエル・パレスチナ問題を考える授業をしているそうで、その授業はニュースにもなりました。

紛争を続けるべきか、やめるべきか… 中学生が当事者の立場で「イスラエル・パレスチナ問題」を考える





2/18(火)、仲田先生が鳥屋野中学校で公開授業「中学生と考えるイスラエル・パレスチナ問題」を行い、参加させていただきました。
SNSなどで大々的な告知はせず、あくまで人づてに口コミで伝わる範囲で呼びかけたそうで、僕は小森はるかさんから教えてもらいました。

鳥屋野中学校には初めて行ったし、そもそも母校でもない中学校に行くこと自体滅多にない体験だったのでちょっとわくわくしました。
到着したのはちょうど昼休みで、公開授業は午後からランチルームで行いました。

2月にスタンディングに参加してくれたお坊さんの方が、お坊さん仲間と来ていたので、僕は一緒の机の前に座りました。
そうこうしているうちに、仲田先生、そのクラスの中学生たち、そして受講者の大人たちも集まり、授業が始まりました。











仲田先生は社会の先生で、このクラスではイスラエル・パレスチナ問題を学ぶ授業を6回くらいかけて行ってきたそうで、今回はそのまとめの発表会とのことでした。
会場の壁にはイスラエルとパレスチナの歴史をまとめた大洋紙(新潟方言)が張られ、この時点でかなり分かりやすくまとまっていると感じました。

授業の最初に、パレスチナとイスラエルの現地の方から送られてきた動画が流され、かなり本格的な授業だと伝わりました。
パレスチナの方はオリーブ畑がイスラエル軍によって奪われて抵抗している映像、イスラエルの方からはユダヤ人でも反戦運動をしている映像でした。

授業はグループごとに行ったそうで、2つのグループが調べたことを発表していました。
その発表も、パレスチナとイスラエルの民族や宗教の歴史、経済や産業、国際社会との関わりなど、かなり詳しく説明していました。

特に、日本は両国に対して中立な立場だが、貿易の金額はパレスチナよりイスラエルの方がずっと多く、パレスチナよりイスラエルの方が軍事力が大きいのに何もしないことは中立と言えるのか?という話は、かなり深く踏み込んでいたと感じました。
この話は、大学生の方を招いて授業を行った時に学んだそうです。

その後、中学生たちがグループごとに大人たちと話し合う時間となり、「どうしてアメリカはイスラエルを支援するんですか?」という質問に、中学生がアメリカの経済とユダヤ人の関わりの強さについてちゃんと説明していて、本当にちゃんと勉強しているんだあと思いました。
僕が「この問題を勉強して気持ちの変化はありましたか」と聞いたら、「最初は外国の出来事だから関心がなかったが、日本人の自分にも関係のある問題だと思うようになった」と言っていて、中学生立派だぞ!と思いました。





休憩を挟んで、それぞれのグループの発表を自由に見て回る時間になり、あるグループはイスラエル・パレスチナ問題のポスターを作って学校に貼ると言っていました。
現在問題になっているガザ地区だけでなく、ヨルダン川西岸についてもちゃんと調べて書いてあってすごいなと思いました。





あるグループは紙芝居を作って発表していました。
その内容は中学生がイスラエル・パレスチナ問題を学ぶという物語で、民族や宗教の歴史が分かりやすくまとまっていたし、女の子のグループだったので声優に体育の男の先生を呼んでいるあたりも気合が入っていました。







またあるグループは、パレスチナ産のオリーブで作ったオリーブオイルや石鹸を紹介していました。
どちらもちょっと値段は高めだけれど新潟でも買えるそうで、石鹸は学校の水道でも使っていました。







そして一番盛り上がったのは、イスラエルのシャクシュカと、パレスチナのマクルーバいう郷土料理を作ったグループ。
マクルーバは自己責任で試食もできるようになっていて、僕も食べさせていただきましたが、塩を使わずに鶏肉の旨味が際立つ料理でした。



そんな感じで、中学生にしては勉強しているというレベルではなく、ここまでイスラエルとパレスチナについて深く学んでいる人達には初めて会ったと思えるくらいの内容でした。
最後に仲田先生が、「イスラエルとパレスチナの歴史を学ぶと、イギリスが対立の原因ということには誰でも気付くと思いますが、でも悪者を見つけることだけが歴史を学ぶことではない」と話していて、ここまで深く歴史を学ぶことの意味を問いかける授業を行う先生がいるのかと思いました。

正直大人だって分かっていない人は多いし、僕も社会の授業で学んだはずなのに1年4ヵ月前までは完全に無関心だったので、こういう歴史の基礎知識を学んだ体験は本当に大事にしてほしいです。
そもそもこのクラスの生徒の皆さんは中学3年生で、受験前の悩みも多いであろう時期に社会問題をここまで深く学ぶって本当に立派だと思います。

中学生たちが楽しそうに授業に参加しているのも印象的で、いいクラスだと思いました。
あと、参加者には、生徒のご家族、他の学校の職員さん、学校教育の支援の活動をされている方、防衛相の方までいて、この先もっと広がっていけばいいなと思いました。





というわけで、仲田先生も生徒の皆さんもお疲れ様でした!
またいつか一緒にスタンディングできたらありがたいです。
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