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1/30(木)、イオンシネマ新潟西で「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」(原題:The Aeronauts)を観てきました。
新潟市内では、イオンシネマ新潟西だけでの上映でした。
予告編はこんな感じです。
舞台は1862年ロンドン(一つ前に書いた「さらば青春の光」の約100年前の物語ですね)、気球で前人未到の高さまで到達し、気象学を切り開いた男女の実話に基づく映画です。
高度数千メートルで様々なアクシデントが起こるまさに命懸けの旅で、ある意味よりホラーよりハラハラしたけど、最後は感動しました。
例えば「スター・ウォーズ」のファンタジーな宇宙は怖くなくても「ゼロ・グラビティ」のリアルな宇宙は本気で怖いように、スーパーマンが空を飛んでも怖くないけど気球の命懸けの飛行を超リアルに描くとマジで手に汗握る映画になるんだなと思いました。
物語に乗ってからの時間と実際の上映時間がほぼ一緒なところも、緊迫感がリアルに伝わってきて、そういうところもよく出来ている映画でした。
気象学者のジェームズは科学を強く信じ、研究にはクソ真面目にこだわる一方でちょっと神経質で、実践には色々な失敗も多く、そういう性格のせいで気球の上で思わぬピンチに翻弄されてしまうという人間なんですよね。
一方、気象学者のアメリカは気球に愛犬を乗せようとするくらい自由奔放な人間で、最初はジェームズを困らせたりしているんだけど、実践にはめちゃくちゃ強く、ジェームズが気球の上でピンチになった時は、ここぞとばかりの頭の回転の良さと行動力と勇気とガッツでそのピンチを乗り越えていくという勇敢な女性として描かれています。
また、気球に乗っているシーン以外に、二人それぞれの回想シーンも描かれるんだけど、ジェームズは研究が認められずにずっと落ち込んでいた過去があり、それでも諦めずに自力で自分の研究を証明するために、ついに気球に乗っての気象観測にこぎつけることができた人物として描かれます。
一方、アメリアは気象学者であった父が気球に乗った時に事故で亡くなっていた過去があり、今回の飛行は父の死を乗り越えるというか、父の悲願を果たすというか、そういう覚悟の飛行だったことが明かされていきます。
対照的な性格でそれぞれ問題を抱えていて反発し合っていた二人は、それぞれ熱いものを持って今回の気球に乗り込んで飛行していたわけです。
そんな二人が、トラブルを乗り越えながら少しずつ分かり合い、最後にはお互い支え合うことで地上に帰還する。
この二人だから生き残ることができたし、今の気象学に大きな影響を与えた二人の勇気は、今も人々の中にも生きているという、感動的な物語になっていました。
それにしても、これが実話だって思うとすごいですよね…いやー、今の時代の科学はまさに命懸けの研究の上に成り立っているんですね。