はい、新潟演劇祭が始まるというこのタイミングで、敢えて昨年見たけど感想を書いてない演劇の感想をまとめてみようと思います。
そんな訳で、一発目は、もはや5か月も前の舞台「キビタシの森」だ!
東区市民劇団 座・未来
「キビタシの森」
いやー、書いてたようで全然書いてなかったんですね。
まあ、ざっくりいきましょう。
ええと、まずはいいと思ったことを書いて行きますが、この舞台の一番の魅力はやっぱりやる気のある方が集まっていたということ。
というか、そういう人達が集まって一つの舞台を作ったということ自体素晴らしいなって思えます。
これはどっちかって言うと、「キビタシの森」というか「東区市民劇団 座・未来」の話ですね。
東区市民劇団という団体は、発足してまだ数年の団体らしいですが、経験を問わず、演劇をやりたい!というやる気のある人間を集めて大きくなってきたそうです。
それには色んな意見があると思いますが、演劇をやりたいという人が集まって活躍する場があって、それを楽しみにしてる人がちゃんといる。
公演を行って感動を人に伝える、それで成り立っているコミュニティが存在している、というのは本当に素晴らしいことだと覆います。
今回のキビタシに関しては、座・未来の役者さんはもちろんのこと、この公演のために新潟で活躍する多くの役者さんの客演(知り合いだ多大勢出てたよ)。
またこの公演はミュージカルということで、県内で活躍されている音楽関係者の方々(しかも生演奏という豪華さ!良かったです!)。
…などなど多くの方を巻き込み、行政やら、上條恒彦さんまでも巻き込んで、色々な才能の集結として舞台が存在している感じ。
そういう感動が、まずありました。
まあ、それを踏まえた上で、物語の面白さはまた別ということで感想書いてみます。
えーと、この物語は、7世紀頃の日本、今の新潟の沼垂あたりが舞台です。
タイトルにもあるキビタシの森とは、かつてこの地域に住んでいた人々が大切にしていた森のこと。
そしてサブタイトルにも出て来る渟足柵(ぬたりのき)とは、大和朝廷がその地を支配するために築いた、世界最古の城柵と言われているものです。
で、物語の前半は、渟足柵の登場によって脅かされるキビタシの森の人々、後半は大和朝廷との直接対決が描かれます。
特に前半は、妻を失った村の長の後妻が、実は違う男と不倫しつつ村を乗っ取ろうとしていたり、渟足柵に怯え森から逃げ出そうとする夫婦の物語とか、色々な人間模様が絡み合う形で物語が進んでいきます。
これが、村の長を中心として、細かいエピソードを積み上げていく感じで進んで行く。
例えば、旅に出ていた勇者が渟足柵から森を守るために森に帰ってくるとか、渟足柵に覚える村の長に母親(大西アケミさん)が声をかけるとか、森から逃げていた夫婦が偶然村を乗っ取ろうとしてる奴ら(例の不倫してる二人組ね)の悪巧みを偶然耳にして、弱気だった夫(島村さん)が村に戻ることを決意するとか、弱腰だった村の長が森の中で亡き妻(さっきーさん)の面影と再会し勇気をもらうとか。
そして、キビタシの森の人々の物語と並行して、渟足柵に立ち向かおうとする人々の姿とかも描かれていく。
(知り合いが出てるシーンばっか覚えてるなやっぱ)。
一方後半では、渟足柵の内部の人々(キビタシの森の人々にとっては悪役)が中心として描かれる。
ここで、渟足柵の役人の中に、実はもともとキビタシの森の人間だった男がいて、そこにキビタシの森で役人たちに捕えられた少女がやってきて牢に入れられるのだが、実はそれは生き別れた妹だった!という感動の再会エピソードがあり、この美味しすぎる役をもっつぁんがやってました。
そういう人間ドラマが出てきたところで、物語の前半で渟足柵に立ち向かおうとしていた人々が渟足柵に攻め込んで来た!
そして迫力の殺陣があり、最終的に平和を手にした人々は、いつまでもこの森を守っていく・・・ まあこんな感じの話です。
えーと、率直に思ったことをいくつか書いて行きます。
なんていうかこう、こんな言い方するとすごく心苦しいんですが、人多すぎじゃね?エピソード多すぎじゃね?っていう。
要するに、この物語は色々な人々の群像劇と並行して、キビタシの森と渟足柵の戦いを描いた話なんですよ。
そうなんですけど、登場人物、エピソードを多く出し過ぎて、これ必要だったかな?ってエピソードがあったように感じます。
例えば、村に勇者が帰還するエピソードの勇者は思ったより活躍する場面が全然描かれてなかったし、村の長の後妻が不倫して村を乗っ取ろうとする話もせっかくいいエピソードなのに物語の後半になると捕まりましたってシーンがいきなり出て来ちゃってて、捕まえるっていう面白そうなシーンはなくなってたり、そりゃ、全部そういう面白いシーン詰め込んでたらスゲー長くなっちゃうの分かるんだけど、だったら大事な軸となる話をもっと大事にして余計な部分はある程度そぎ落としても良かったんじゃない?っていう。
そうなると、ある程度役者さんの登場シーンを減らすことにもなっちゃいそうですが…
それに関してなんですが、その役者さんが大勢出て来るっていうのは勿論すごいんですけど、イマイチ役者さん一人一人の魅力が伝わらない気がした部分があったというか。
というのも、やっぱり先程のようにエピソードが多すぎたから、一つ一つのシーンの感動、役者さんの存在感が減じてしまったように思います。
いや、役者さんを否定するつもりは全くないんですよ。
物語全体として、もう少し役者さんが活躍するやり方はあったと思うし、逆に無理してこんなに役者さん大勢集めなくても、最低限の人数で大きな感動を通ることは可能だったと思います、ってことです。
でもまあ、そればっかりは、もう劇団の方針とかの話になってくるので、それを好きと思うかどうかは好みの問題ですね。僕はそこが少し引っかかりました。
とかまあ、僕にしては珍しく辛口気味に感想書いてはみましたが、でも物語のラストシーンで役者さんたちが全員集合しての「キビタシの森」の大合唱を聞いてると、なんかもうそれだけで感動しちゃうんですけどね。
うん、何やかんや行っても、人間の力、舞台の力、音楽の力、そういうものは純粋に人の心を打つんだなあって、そんなことに気付かされた公演でした。
はい、そんな訳で何故僕が突然5か月も前のキビタシの森の話を始めたのか?
それは、キビタシに出てた役者さんたちと共演することになったので、ふと思い出したっていう、そういう理由です。
3月16、17日の劇団@NDANTE「お勝手の姫」
ここでは、キビタシの森の村の長の妻と不倫し、村を乗っ取ろうとする悪役を演じた常木さんと共演させていただきます。
本番まで1週間!
常木さんと仲良く稽古してます!
そして、その3ヶ月後に、実はもう一つ公演が!
6月22、23日には、みっくすじゅ~す倶楽部「Crimers Hi↑」という舞台に出演します。
ここで共演させていただくのは、キビタシの森の人々の生活を脅かす渟足柵で働く文官(要するに悪役)を演じた石井さん。
石井さん、愉快な方です。
という訳で、気付いたらキビタシの悪役な方々と共演しまくるハメになった俺。
これからキビタシの森で、じゃなくて舞台でお会いできるのが楽しみです。
まずは、常木さんが活躍する劇団@nDANTE「お勝手の姫」
本番の3月16、17日まで、あと8日!
キビタシの森の皆さんも、是非お越し下さい!
そんな訳で、一発目は、もはや5か月も前の舞台「キビタシの森」だ!
東区市民劇団 座・未来
「キビタシの森」
いやー、書いてたようで全然書いてなかったんですね。
まあ、ざっくりいきましょう。
ええと、まずはいいと思ったことを書いて行きますが、この舞台の一番の魅力はやっぱりやる気のある方が集まっていたということ。
というか、そういう人達が集まって一つの舞台を作ったということ自体素晴らしいなって思えます。
これはどっちかって言うと、「キビタシの森」というか「東区市民劇団 座・未来」の話ですね。
東区市民劇団という団体は、発足してまだ数年の団体らしいですが、経験を問わず、演劇をやりたい!というやる気のある人間を集めて大きくなってきたそうです。
それには色んな意見があると思いますが、演劇をやりたいという人が集まって活躍する場があって、それを楽しみにしてる人がちゃんといる。
公演を行って感動を人に伝える、それで成り立っているコミュニティが存在している、というのは本当に素晴らしいことだと覆います。
今回のキビタシに関しては、座・未来の役者さんはもちろんのこと、この公演のために新潟で活躍する多くの役者さんの客演(知り合いだ多大勢出てたよ)。
またこの公演はミュージカルということで、県内で活躍されている音楽関係者の方々(しかも生演奏という豪華さ!良かったです!)。
…などなど多くの方を巻き込み、行政やら、上條恒彦さんまでも巻き込んで、色々な才能の集結として舞台が存在している感じ。
そういう感動が、まずありました。
まあ、それを踏まえた上で、物語の面白さはまた別ということで感想書いてみます。
えーと、この物語は、7世紀頃の日本、今の新潟の沼垂あたりが舞台です。
タイトルにもあるキビタシの森とは、かつてこの地域に住んでいた人々が大切にしていた森のこと。
そしてサブタイトルにも出て来る渟足柵(ぬたりのき)とは、大和朝廷がその地を支配するために築いた、世界最古の城柵と言われているものです。
で、物語の前半は、渟足柵の登場によって脅かされるキビタシの森の人々、後半は大和朝廷との直接対決が描かれます。
特に前半は、妻を失った村の長の後妻が、実は違う男と不倫しつつ村を乗っ取ろうとしていたり、渟足柵に怯え森から逃げ出そうとする夫婦の物語とか、色々な人間模様が絡み合う形で物語が進んでいきます。
これが、村の長を中心として、細かいエピソードを積み上げていく感じで進んで行く。
例えば、旅に出ていた勇者が渟足柵から森を守るために森に帰ってくるとか、渟足柵に覚える村の長に母親(大西アケミさん)が声をかけるとか、森から逃げていた夫婦が偶然村を乗っ取ろうとしてる奴ら(例の不倫してる二人組ね)の悪巧みを偶然耳にして、弱気だった夫(島村さん)が村に戻ることを決意するとか、弱腰だった村の長が森の中で亡き妻(さっきーさん)の面影と再会し勇気をもらうとか。
そして、キビタシの森の人々の物語と並行して、渟足柵に立ち向かおうとする人々の姿とかも描かれていく。
(知り合いが出てるシーンばっか覚えてるなやっぱ)。
一方後半では、渟足柵の内部の人々(キビタシの森の人々にとっては悪役)が中心として描かれる。
ここで、渟足柵の役人の中に、実はもともとキビタシの森の人間だった男がいて、そこにキビタシの森で役人たちに捕えられた少女がやってきて牢に入れられるのだが、実はそれは生き別れた妹だった!という感動の再会エピソードがあり、この美味しすぎる役をもっつぁんがやってました。
そういう人間ドラマが出てきたところで、物語の前半で渟足柵に立ち向かおうとしていた人々が渟足柵に攻め込んで来た!
そして迫力の殺陣があり、最終的に平和を手にした人々は、いつまでもこの森を守っていく・・・ まあこんな感じの話です。
えーと、率直に思ったことをいくつか書いて行きます。
なんていうかこう、こんな言い方するとすごく心苦しいんですが、人多すぎじゃね?エピソード多すぎじゃね?っていう。
要するに、この物語は色々な人々の群像劇と並行して、キビタシの森と渟足柵の戦いを描いた話なんですよ。
そうなんですけど、登場人物、エピソードを多く出し過ぎて、これ必要だったかな?ってエピソードがあったように感じます。
例えば、村に勇者が帰還するエピソードの勇者は思ったより活躍する場面が全然描かれてなかったし、村の長の後妻が不倫して村を乗っ取ろうとする話もせっかくいいエピソードなのに物語の後半になると捕まりましたってシーンがいきなり出て来ちゃってて、捕まえるっていう面白そうなシーンはなくなってたり、そりゃ、全部そういう面白いシーン詰め込んでたらスゲー長くなっちゃうの分かるんだけど、だったら大事な軸となる話をもっと大事にして余計な部分はある程度そぎ落としても良かったんじゃない?っていう。
そうなると、ある程度役者さんの登場シーンを減らすことにもなっちゃいそうですが…
それに関してなんですが、その役者さんが大勢出て来るっていうのは勿論すごいんですけど、イマイチ役者さん一人一人の魅力が伝わらない気がした部分があったというか。
というのも、やっぱり先程のようにエピソードが多すぎたから、一つ一つのシーンの感動、役者さんの存在感が減じてしまったように思います。
いや、役者さんを否定するつもりは全くないんですよ。
物語全体として、もう少し役者さんが活躍するやり方はあったと思うし、逆に無理してこんなに役者さん大勢集めなくても、最低限の人数で大きな感動を通ることは可能だったと思います、ってことです。
でもまあ、そればっかりは、もう劇団の方針とかの話になってくるので、それを好きと思うかどうかは好みの問題ですね。僕はそこが少し引っかかりました。
とかまあ、僕にしては珍しく辛口気味に感想書いてはみましたが、でも物語のラストシーンで役者さんたちが全員集合しての「キビタシの森」の大合唱を聞いてると、なんかもうそれだけで感動しちゃうんですけどね。
うん、何やかんや行っても、人間の力、舞台の力、音楽の力、そういうものは純粋に人の心を打つんだなあって、そんなことに気付かされた公演でした。
はい、そんな訳で何故僕が突然5か月も前のキビタシの森の話を始めたのか?
それは、キビタシに出てた役者さんたちと共演することになったので、ふと思い出したっていう、そういう理由です。
3月16、17日の劇団@NDANTE「お勝手の姫」
ここでは、キビタシの森の村の長の妻と不倫し、村を乗っ取ろうとする悪役を演じた常木さんと共演させていただきます。
本番まで1週間!
常木さんと仲良く稽古してます!
そして、その3ヶ月後に、実はもう一つ公演が!
6月22、23日には、みっくすじゅ~す倶楽部「Crimers Hi↑」という舞台に出演します。
ここで共演させていただくのは、キビタシの森の人々の生活を脅かす渟足柵で働く文官(要するに悪役)を演じた石井さん。
石井さん、愉快な方です。
という訳で、気付いたらキビタシの悪役な方々と共演しまくるハメになった俺。
これからキビタシの森で、じゃなくて舞台でお会いできるのが楽しみです。
まずは、常木さんが活躍する劇団@nDANTE「お勝手の姫」
本番の3月16、17日まで、あと8日!
キビタシの森の皆さんも、是非お越し下さい!
あ、そうでしたね(笑)
ユキソは妹ですよね。
同じ時期にやったちず屋の2階ではユキコって奥さんの名前が出てきたんで、ごっちゃになってました。
もてっつぁんの力で素敵な奥さんをキビタシて下さい。
ヤオラさんキビタシお疲れ様でした!
感想書くのが非常に遅くなってごめんちゃい…
そして、お勝手の姫ではよろしくお願いします!
またのご活躍を心よりお待ち申し上げております!