糸井ひろしの気まぐれ日記

日本共産党群馬県西毛地区委員会役員の日々のあれこれ

大手メディアとしんぶん赤旗

2012-06-22 | 雑想

 我が家に来客があって、ふとしたことから新聞の話になりました。

 そのお客さんは、日本共産党の支持者でもなんでもありません。その方に、今の大手メディアの新聞の主たる利益がどこで発生しているかをお話ししたところ、ずいぶん興味をそそられたようでした。

 一般的な新聞は広告料によって主たる利益を得ています。新聞販売店はノルマがあるかどうかは分かりませんが、採算に見合うだけの部数獲得によって、新聞社からお金をもらう。一方で折り込み広告料によって利益を上げます。部数拡張を必要とするのは、部数が多ければ広告がそれだけ多くの人の目につく。つまり広告をとりやすい。そういう図式があるためだと話しました。

 一方、中身は各社変わらないので、報道内容をウリにできない。だから洗剤だったりビール券だったり、ときに現金(!)だったりと悪質な部数獲得競争になりがちなのだと私は思います。販売店の苦労も相当なものではないでしょうか。

 

 さて、しんぶん赤旗には大手メディアのような一面広告などないことを話すと興味津々に。早速「赤旗」の日刊紙、日曜版の両方をお見せしました。

 「ほんとですねえ」と、日刊紙を広げながら、広告が載っていない事を確認。日曜版の方をめくりながら、「こっちは親しみやすそうですね」と評価してくださいました。その場でご購読・・・とはいきませんでしたが、どちらも持ち帰っていただき、ゆっくり読んでいただくことに。

 「しんぶん赤旗」の本領は、広告がないことの裏にあります。そのお客さんも話をするうちに分かっていただきましたが、広告料が絶えると新聞の発行、新聞社の経営が成り立ちません。となると、大口の広告主(つまりは大企業)には絶対に逆らえないのです。派遣労働をめぐる報道での実例の話も聞いた事があります。

 今の大手メディアはテレビであれ新聞であれ、広告料によって成り立っていますから、「中身が変わらない」報道になってしまうのです。

 さて、「しんぶん赤旗」は、読者のみなさんの購読料が支えです。ですから必死です(笑)。同時に、大手の企業に遠慮する事なく、国民の立場で報道ができるんです。

 

 原発ゼロを訴えて11000人が首相官邸前に詰めかけたという話をご存知ですか?このことを報じた新聞は「赤旗」だけでした。11000人もの人の訴えを黙殺するというこわさ。

 もちろん、世間のできごとすべてを報じることが無理な事は承知していますが、大手メディアの、情報の取捨選択の基準に大きな問題を感じるのです。しかもテレビと新聞が完全に系列化しており、どちらも「スポンサー様が神様」なのですから、非力な国民が無視されると、事実ですら「なかったこと」のようになってしまう今の大手メディアのあり方に怒りをおぼえます。「ジャーナリズム」ってなんなのだと。

 

 いま、世の中(政治)でどんな動きがあるのか、そしてその狙いがどこにあるのか、また、同じ立場の国民が何をしているのか、大手メディアでは報じられません。真実を知るためには「しんぶん赤旗」のご購読をおすすめします。

 日々の政治の動きが激しい今、日刊紙のほうがおすすめです。...おや?何だかセールストークになっている?...いやいや、真面目なお話です。