羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 6

2015-06-06 22:28:42 | 日記
ハーミットパープルで次々と建物を飛び移り、逃げ回るジョセフ。DIOは飛行して追うが、思うように追い付けないでいた。(花京院! お前はなぜ時計台を?! 何を言いたかったのだ?)逃げながら事切れた花京院を見るジョセフ。(何か、大切な意味があるはずだ!)
離れたビルの屋上に承太郎とポルナレフが登って来ていた。「ジョースターさん?! DIOに追われている! 花京院はどこだ?!」見回すポルナレフ。ジョセフは逃げながら思考した。(まさか花京院?! お前はあの状況の中、DIOのスタンドの謎を解いたのか! エメラルドスプラッシュで時計を破壊、時計の針を破壊、時計を止める、んん?)ジョセフは一つの楼閣の屋根に着地した。(まさか?! そんなことがッ!)ジョセフは迫るDIOを避け、さらに逃げた。(DIOのザ・ワールドの正体というのは)「時を止める能力だったのかぁッ!!」ジョセフは理解した!!
花京院が結界エメラルドスプラッシュを放ったその時!!「ザ・ワールド!!」DIOの能力発動と共に世界は静止した!! 宝石弾も! 花京院も! ジョセフも! 崩れ落ちる近くの看板も! 世界の全ては静止した!! DIOはマントを取り払って近くの宝石弾を払い退けた。捨てたマントはDIOの手を離れると宝石弾同様静止した。ザ・ワールドは手刀でハイエロファントグリーンの結界を切り払いながら飛行して花京院に近付き、DIO本体も飛行して続き、邪魔な飛散して静止した瓦礫は自分の手で払った。静止した世界で花京院と間近で対峙するDIO!「これが、ザ・ワールドだ。もっとも、時間の止まっているお前には見えもせず、感じもしないだろうがな」拳を握り締めるザ・ワールド。「死ねぇいッ! 花京院!!」ザ・ワールドは時の止まった花京院の腹を拳で打ち抜いた!!「お前は自分が死んだことにさえ、気付いていない。何が起こったのかも、
     7に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 7

2015-06-06 22:28:30 | 日記
わかるはずがない」止まった時の中で、DIOは次の獲物をジョセフに定めたのだった。
「わかったぞ花京院、お前の命を振り絞ったメッセージ! 確かに受け取ったぞぉッ!!」現在、全て了解したジョセフはハーミットパープルの棘で逃げていた!「時を止めるだとぉ? 止まった時の中を動けるスタンドじゃとう?! こいつはヤバ過ぎる!」(落ち着け、落ち着いて考えるんだ。ワシにはパニックという言葉は無い! 何か見付けるんだ! 何か奴に切り込む対策を!!)考えていると、追っていたDIOが突然掻き消えた!「お?!」ジョセフは屋根の上で急停止した。「消えた?!」驚く背後にDIOとザ・ワールド!「ぬぅッ?!」振り向くジョセフにザ・ワールドは拳を振り降ろした! が、ジョセフの顔面すれすれで、拳を止めた!! 飛び退くジョセフ。「ど、どうした? 打って来ないのかDIO! ワシの血を吸うんじゃなかったのか?!」「連続して自分の体に波紋を流し、ガードしているな」「ぐぅっ」DIOの指摘に顔色を変えるジョセフ!
「波紋入りハーミットパープルを高圧電線のように体に巻き付けているだろう? 策士だなぁ、抜け目無いジジイめ」「それはお互いのようじゃのう」ジョセフは服の下に波紋を宿したハーミットパープルを纏っていた!「波紋を見破り、うっかり触らなかったとは用心深い奴! しかし、一つ見付けたぞ、貴様のスタンドの特徴を! DIO! お前は時を止めるといっても、ほんの短い時間しか止めていられないようだな! ほんの3秒か4秒だけじゃろう」腕を組み、ジョセフを見ているDIO。「長時間止めていられるなら、我々はお前の館の中で、既に一気に全滅していたはずだし、お前はこうやって追って来たりしないはずだ!」「理解していたのか、我がザ・ワールドの能力を。ハァッ、少しだけ誉めてやろう」拳を固めるジョセフ!
     8に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 8

2015-06-06 22:28:19 | 日記
「見破ったのは花京院だ。花京院の死は無駄にはしない!!」「だからどうだというのだ?! 理解したからどうするというのだ?!! 貴様の波紋に何ができるというのだ!」「ハーミットパープル! &波紋ッ!!」波紋練りのハーミットパープルを出現させるジョセフ!「くどい!! 波紋なんぞ、触れなくても攻撃できるわぁッ!!」DIOは近くの煙突? をザ・ワールドで殴り砕き、破片でジョセフを屋上から吹っ飛ばした!!「ぐげぇあッ!」落下してゆくジョセフ! まともに地面に叩きつけられる寸前でベランダの柵にハーミットパープルの棘を絡めて衝撃を和らげたジョセフ!
路上には飲食店の外テーブルがあり、そこには数名の客がいた。「うん?」「くっへッ! おい見ろよ!」「空からジジイが降って来やがったぜ!」「サンタさんよ、サンタサンタ!屋根の上で何してた?」面白がる客達。その足元で残飯を漁る猫がいた。顔を上げるジョセフ、屋上からDIOが落ちてくる! 多少、出血しながらも逃げる構えのジョセフ! しかしッ、「おおッ?!」前方に、承太郎がいた! 承太郎も驚いている!「ジジイ?!」「承太郎?! 下がってろ!」近付こうとした承太郎は歩みを止めた。「ワシの方へ来るんじゃあない!」「承太郎、いいところに現れたな」ゆっくり降下するDIO。「しかし、アイツまでは射程距離外。先ずはジョセフから」猫が気付いた。「フギャアァァン」毛を逆立てて飛び上がる猫!!
「承太郎! 奴のスタンド、ザ・ワールドの正体は時間じゃ!! 時間を止めるスタンドなん、」「ザ・ワールド!!」ドワワンッ!! 世界は静止した!! 止まったジョセフ、ハンバーガーをかじろうとする客、ストローで飲み物を飲む客、フォークで料理を食べる客、女に料理を食べさせる客、煙草に火を点けようとする女、ジョセフを面白がる男、飛び上がる猫、
     9に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 9

2015-06-06 22:28:08 | 日記
全て、止まった!! DIOはゆっくりと着地した。「最初は瞬き程の一瞬しか止められぬ能力だった。しかし、首の傷が馴染んでくるにつれ」首を擦るDIO。「2秒、3秒と長く止められるようになった」DIOは目の前で静止した猫を裏拳で払い潰した! 散った肉片は客達に振り掛かり、また静止した。皿に下半身、コップに腕、バーガーの上に頭、「今では5秒は止めていられる。時が止まっているのに5秒と考えるのはおかしいが、とにかく5秒程だ!」歩き、前に立っていた男をなぎ倒すDIO。その前の男は倒れた男に当たった勢いで目の前の女の顔をフォークで刺し、位置がズレた煙草に火を点けようとした女は火で自分の鼻を炙った。「いずれは1分、10分、1時間と、思いのまま止められるようになってやろう」ジョセフの傍まで来たDIO。
「楽しみだな、段々長く時間を止めるのはなぁッ!」手刀をジョセフに振り降ろそうとしたDIOだったが、手を止めた。「おっと、ジョセフ、波紋で全身ガードしているんだったなぁ。100年前はちと手を焼いた波紋だが、ザ・ワールドの前では全く無力のモノよ」DIOはナイフを取り出した。「無駄無駄無駄無駄無駄、無駄ァッ!!!」ナイフをジョセフに投げ付けるDIO ! 喉元にナイフは刺さる寸前で止まった!!「ジョナサンの孫ジョセフ!! これで貴様は死んだ!」前方の承太郎を見るDIO。
「1秒前」人差し指を立てるDIO。「ゼロ」立てた指を畳むDIO! 時は動き出した!! ナイフはジョセフの喉元に刺さった!「うがぁぁッ!!」流血し、倒れるジョセフ! ライターで鼻を炙る女! 顔にフォークを突き立てられた女! たんこぶを作って路上に倒れ気絶する男! 猫を食べてしまう客達!「あがぁがぁああッ!!」口と喉から血が吹き出し、もがくジョセフ!! 承太郎は唖然とした。
     10に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 10

2015-06-06 22:27:58 | 日記
「ジジイ!」駆け寄ろうとする承太郎!「来るな、逃げろ承太郎! 奴に近付くなッ」体から煙りのようなモノが立ち上ぼり出すジョセフ! 駆け寄るを一旦思いとどまる承太郎。「間合いを取れ、距離をッ!」手から僅かに波紋練りのハーミットパープルを出すジョセフ。その傍で不敵な顔で言わせるままにしておくDIO「離れ、離れるんじゃあ、叶わ、ないぃ」ジョセフは力尽き、波紋は止まり、ハーミットパープルは灰色に枯れて崩れた!
「花京院の奴も既に始末してやったぞ?」睨む承太郎!「ポルナレフはどこぞに潜んでいるなぁ? ハァッ、どうでもいいがな」承太郎を指差すDIO。「次は承太郎! 貴様だ!!」「野郎ッ!」承太郎は『前に』歩み出した!「DIOッ!!」「ほぉ、向かって来るのか? 逃げずにこのDIOに近付いて来るのか! せっかく祖父のジョセフが、私のザ・ワールドの正体を試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような! 必死こいた気分で教えてくれたというのに!!」「近付かなきゃ、テメーをぶちのめせないんでな」「ほぉッ! では充分近付くがよい」DIOも能力を使わず、承太郎に歩み寄った! 互いに間近に迫った!
「オラァッ!」スタープラチナが拳を打ち出す!! ザ・ワールドはローキックをスタープラチナに放ち、相手の動きを止めた!! スタンドが蹴られた位置の左足のズボンが破け、足を傷付けられた承太郎!「鈍い、鈍い! ザ・ワールドは最強のスタンドだ。時間を止めずとも、スピードとパワーとて、お前のスタープラチナより上なのだ!!」上を指差すDIOッ!「俺のスタープラチナと同じタイプのスタンドだな。遠距離には行けないが、パワーと精密な動きができる」「貴様より、どのぐらいザ・ワールドのスタンドパワーが強いか、ちょいと試してみたかった。ま、試す程でもなかったようだな」
     11に続く