既に変化し、道場の襖越しにどうも1本取りくらいのルールらしい『御命頂戴!』の争いを行うキンジと天晴。軽くおふざけを挟みつつ、やや押されるキンジ。後ろには変化済みの八雲も控えていた。「どうした? 切れが無いな。レーナニキヌタ!」八雲は杖で魔方陣を飛ばしたが、キンジは戦いながら移動しており、キンジには当たらず、呑気に「相変わらず元気だねぇ」と部屋に入って来た旋風に当たってしまった。即、狸の変えられる旋風。「あ、ソーリー伯父さん! 後で戻す」慌てているとキンジに軽く襲われ、応戦する八雲。「の、ノープログレム」動揺しつつ、自体を見守る旋風。乱戦の中キンジは天晴に膝蹴りをくらい、本棚にぶつかり巻物やら書籍やらを派手に崩し落とした。八雲と天晴相手に打ち掛かるキンジ、二人の剣を受けて力比べになり掛かると、鍋を叩く音が響き始めた。
「はいはーい、今日の御命頂戴はここまで!」エプロンをした風花がフライパンを叩きながら現れた。耳を抑えた霞と凪も続いて来た。素直に変化を解くキンジ達。キンジの表情は冴えなかった。「いつもより勢い無かったじゃんか?」キンジの肩を叩くように手を掛ける天晴。「そんなつもりはございやせんが」『期限は一ヶ月、それまでに決着を着けるのだ』好天にそう言われていたキンジ。「じゃ、あっしは失礼しやす」「お? またなぁ」キンジはそそくさと去って行った。手とお玉を振って見送る伊賀崎兄妹。
直後、凪は床を片付けに行き、風花も気付いてそちらへ向かった。「八雲君、八雲君?!」忘れられていた置物にされた旋風がアピールしてきた。「ああ! すまない、伯父さん」うっかりしていた八雲は杖を取り出し、旋風を元に戻した。「ぽんッ!」人に戻っても腹を叩いて見せる旋風。片付けていた凪はキンジの家族の写真を見付けた。「これ、スターさんの写真?」風花に問われ、
2に続く
「はいはーい、今日の御命頂戴はここまで!」エプロンをした風花がフライパンを叩きながら現れた。耳を抑えた霞と凪も続いて来た。素直に変化を解くキンジ達。キンジの表情は冴えなかった。「いつもより勢い無かったじゃんか?」キンジの肩を叩くように手を掛ける天晴。「そんなつもりはございやせんが」『期限は一ヶ月、それまでに決着を着けるのだ』好天にそう言われていたキンジ。「じゃ、あっしは失礼しやす」「お? またなぁ」キンジはそそくさと去って行った。手とお玉を振って見送る伊賀崎兄妹。
直後、凪は床を片付けに行き、風花も気付いてそちらへ向かった。「八雲君、八雲君?!」忘れられていた置物にされた旋風がアピールしてきた。「ああ! すまない、伯父さん」うっかりしていた八雲は杖を取り出し、旋風を元に戻した。「ぽんッ!」人に戻っても腹を叩いて見せる旋風。片付けていた凪はキンジの家族の写真を見付けた。「これ、スターさんの写真?」風花に問われ、
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