羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

とと姉ちゃん

2016-09-14 19:07:38 | 日記
 どういう感じで試験するのかと思ったらほぼ公開討論形式になった。後半はアカバネ解体ショー的な展開。当時の家電のレベルを考えるとアカバネばかりが攻められるの酷な気もしたかな? 眼鏡が諸々報告してないことや安さを売りにしているアカバネがそうではない他社と性能を比較される場にのこのこ出てきてしまっている残念さもある。勝てないルールの試合だ。アカバネ社長は『結果が伴ってしまった迷惑な努力家』で、ちょいちょい正論も吐くので一方的に断罪されるのは可哀想な感じになっちゃってるんだよな。だがさらに明日締められるようだ、哀れ。新聞記者が公正な記者と敵意ある記者の二人分の仕事をしているからジキルとハイド風。事前のアカバネの手先みたいになる件が余計だったかな。美子はおっちょこちょいというより子供子供しくなっていた。年齢もあるが、小柄で童顔でもあるからね。キャラは違うが安達祐実、志田未来、川島海荷と同じ物件。美子役の人は現役の青春感がある。実際若いしね。アカバネ倒産は後味が悪いからちょっとパターン変えてほしい気もするけど、トースターの町工場と同じ結末かもしれない。

サキ短編集 1

2016-09-14 19:07:31 | 日記
『二十日鼠』中年になるまで母に守られていたというのが利いてるが、それでも一人で旅立った主人公の姿に辛口の優しさが垣間見える。
『平和的玩具』極めて政治的思惑の元に左一色に乗っ取られた日本の児童文学界に一撃喰らわす見方だが、これはこれで一面的な気もする。
『肥った牡牛』最高。「男って気狂いだわっ!」ホント、最高。
『狼少年』本当に人外を出すとは意外。浅はかな善の愚劣と、死の誘惑。
『話上手』傲慢だが、自嘲的。玩具の話もそうだが、ちょっと子供が都合良過ぎる気もする。
『七番目の若鶏』創作の虚しさと必然的な罰。
『運命』他者変身と絶対的罰は繰り返し描かれる。
『開いた窓』ホラーそのものだが喜劇であり、ホラー自体喜劇的なジャンルでもあるなと改めて思わされた。
『宵闇』半端な善は必ずしっぺ返し。
『ビザンチン風オムレツ』労働組合とその支援者を強烈に茶化しているが、髪を確認する姿や太公の訪問、トルコ風呂、表題のオムレツと空虚なモノ達の誘惑も印象的。
『休養』やり過ぎな童話。妙な親しみもあり、ヴェラが何やらチャーミング。

サキ短編集 2

2016-09-14 19:07:24 | 日記
『マルメロの木』ヴェラ、基本やり過ぎ。悪意も無く巻き込まれたという持っていき方は寓話的。
『親米家』アメリカ本当に好きな作者。平常運転で皮肉な話だが、創作の業からの解放を楽園的に描いているのが印象的。これは皮肉ではなく、作者の照れだと思う。
『十三人目』ひでぇ話だが、何だか可愛らしい。ペイリー夫人の潔癖さに作者の真面目さも見える。
『家庭』家庭的な女も、男と対等に働く清々しい女も男の妄想。女はたぶん、両方欲しい。
『セルノグラツの狼』死と敗北と証明された名誉を讃える話。
『おせっかい』これも現代のホラーの手本になった作品らしい。十代の少年少女が人生の厄除けに読んでほしい一編。
『おる殺人犯の告白』精神を守ろうと冤罪だったと信じ込む狂気の為により一層の恐怖と絶望と苦痛を味わうハメになったとも読み取れる。
『ラプロシュカの霊魂』めんどくさい返済ルール。だが財の価値は人それぞれ。返済が済めば概ね鷹揚。
『七つのクリーム壺』しょうもない小悪党は絶対お仕置き。
『盲点』悪なんて気にしない。私の大事な晩御飯。