狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

黒田清輝の腰巻

2019年08月06日 | スピーカーズ・コーナー

明治28年(1895)に京都市で第4回内国勧業博覧会が開催された。

この博覧会に出品されて有名(?)になったのが、黒田清輝の洋画「朝妝」であった。

恐らく裸体画として初めて展示された絵ではないか。当時の常識では裸体画と春画は同一であり、公衆の前に晒すものではなかった。この為に裸体の腰には布が掛けられた。まさに「黒田清輝の腰巻」である。裸体画が春画となった。

絵は焼失したが、ビゴーの風刺画により有名になった。

時代は下って、令和の時代名古屋市で開催中の「表現の不自由展」が4日間で中止された。

展示には慰安婦を表現した少女座像があったためだ。実行委員長を務める大村愛知県知事の許にはテロ予告や抗議の電話が相次ぎ、中止された。

そして河村名古屋市長も税金を使う展示会に怪しからん像だ、と中止を求めた。

憲法に定める表現の自由も、市長の言葉で曲げられる。ビゴ-が風刺画で笑った世界が124年後も名古屋市で再現されたのだ。

これじゃあ、慰安婦像に対する批判の鉾も錆びるよ。


ダサイ北海道猟友会

2019年08月02日 | 狩猟と銃

昨日まで収集した情報には驚いた。

北海道からは令和元年7月29日に「道有林における令和元年度狩猟期間の対応について」が出されています。

その趣旨には「‥銃猟経験の浅い会員等を対象とした実猟研修を行う事としていますが、当該研修を令和元年度狩猟期間に実施するとしており、再発防止の取り組みは今だ途上にあります」と苦々しく書かれていた。

恐ろしいスローモーな対応であり、事故防止への意欲は全く感じられない。

スピード感もなく、今年度中に終了するかわからない。経験の浅い会員とは何年で線を引くのか?こんな対策では猟友会が紛糾するだけだ。

その結果、休日のみの国有林・道有林への立ち入りとなった。営林署員たちにすれば完全禁止にして欲しいのだ。しかし、殖え過ぎた蝦夷鹿や羆の為に、妥協していると思う。このような事態になっても「国有林がダメなら、牧場へ行くさ」とか隠れてこっそりと入山するだろう。

内地のハンターにも迷惑を掛けて、恥ずかしくないのか。

獲物を自分達だけで囲い込み、他の者は寄せ付けない体質が如実に出ている。ダサイどころか北海道猟友会は死に体の組織である。