子どもに親の働く姿をもっと見せるべきです

2014年11月12日 | 日記

キャリア教育というのでしょうか、今は中学生でもスーパーや保育所、老人ホームなどで職場体験をするのですね。取組自体はいいと思いますが、子どもたちにとって実のある体験となっているのか、受け入れ先の企業にとってメリットはあるのか、単なる負担と思われていないのか、といったところが気になります。お客様然としている中学生の姿をよく見かけますし、企業側も義務として受け入れているかんがするので…

子どもが親の働く姿を見ることはほとんどなくなったと言われます。雇用される人が大多数を占めるようになったせいもあると思います。経営者が子どもを職場に連れてくることはあっても、そこで働く人が子どもを連れてくることはありません。職場と子どもは相容れない関係といったかんじです。

私が小さかった頃、昭和40年代の終わりから50年代の初めですが、父の職場に母とよく差し入れを持って行ったことを覚えています。父は地元のカントリークラブに勤務していたのですが、事務所のデスクに母と作った造花などを飾りに行ったり、社内のゴルフ大会を見に行ったりと父の職場は身近なものでした。

ホールにしのびこんで遊んだりもしました。(よい子は絶対に真似してはいけませんよ!!大変危険です!!)サマーハウスというのかよく知りませんが、点々と小さな小屋のようなものが建っていて、お客さんがそこで休憩するのです。姉を含む悪ガキ3人は、大人がお金も払わずにジュースを飲んでいるのを見て(当時は自販機がなく、冷蔵庫に入ったドリンクを飲んだらサインをして後で清算していたそうです)「いいな~」と思い、砂糖をなめているのを見て(実は塩です)「なめたい~」となり、お客さんがいなくなるやいなや、小屋に突撃してジュースをごくごく飲んで、白い砂糖をなめて「しおからい~~」と絶叫していました。幸い?勤務中の父にみつかり、大目玉をくらい、「ジュースはタダではない」ことを知らされました。

それ以降も懲りずによくしのびこんで遊んでいました。冷水器の水の冷たさにどれくらい耐えられるかガマン比べをしたり、芝生の上をごろごろ転がったり、バカバカしくも面白かったです。(絶体に真似をしてはいけませんよ!!)

今は自分の親がどこでどんな仕事をしているのか全く知らないという子どもが多いのではないでしょうか。キャリア教育もけっこうですが、親の働く姿をもっと見せることができたらいいのになと思います。

 

 

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幸せ比べはメンタルヘルスを悪化させます

2014年11月11日 | 日記

家庭を持つ女性のブログやフェイスブックなどは、子どもをはじめ、家族のイベントや友人たちとの交流など写真を中心にして、コメントを添えてあるのが特徴ではないかと思います。そういったものを目にするたびに、「よその家はこんなに楽しくて、華やかなのか…」と思うと同時に「こんなに個人情報をバンバン載せて大丈夫なのか…」と心配になります。我が家の場合、事情があって、家族の写真など個人情報はほとんど公開していないので…

私は貧乏を自覚していますし、華やかさとも無縁だと肝に銘じていますが、それでもよそ様の家庭がうらやましく感じることがあります。ママ友とかはあんまり交流がないので、無用な刺激を受けることはほとんどありませんが、頻繁にメールのやりとりをしたり、一緒に出掛けたりする人たちは、SNSの普及によって、余計な不安が増えているのではないかと心配したりなんかしています。だって、よそ様の家の様子がブログやフェイスブックで見えたらついつい自分んとこと比較してしまうんじゃないかと思うのです…

漫画家でエッセイストの柴門ふみさんが、女性の嫉妬について興味深いことを言っています。

女は、到底かなわない上位グループにではなく、横並びから抜け出ようとする人に嫉妬する。特に、自分と同等か下に見ていた人が、自分が欲しくても手に入らないものをやすやすと手にすると、異常にメラメラくる。

若いときは容姿が気になるが、結婚すると「幸せな家庭」と他人から思われることが一番の目的になる。だから若いママたちは、うらやましがられるために、家事に協力的な旦那さん、かわいい子ども、家族仲良く良いママぶりをアピールする…そうです。

若いママに限らないと思うが…

家事に全然協力的じゃなくて、娘からは「ケンカばっかししてて仲悪い」と言われるほど夫婦仲険悪で、娘は素でも十分面白い顔なのにわざと面白い顔ばっかりする、こんな我が家はアピールするところがないじゃないか!!

LINEのグループでも、正直なところ子どもの話題ばかりだとキツイですよ。なぜって、そりゃあ、ぶっちゃけ言いますと他人の子どもにはほとんど関心がないからです。特にえーっとですね、手柄話なんかだと。手柄を立てた子ども本人に対しては、すごいぞ!えらいぞ!とは思います。でも、その母に送る友人たちの言葉にはなんか無理があります…

個人情報の公開はほどほどにして、ひとの公開しまくりのブログなどはなるべく見ないようにするのがいいですよ!!

柴門さんが、誰かに嫉妬してしまったときの対処法を教えてくれてます。

1 話す・書くで発散

2 相手の別の面、例えば弱点など(絶体ありますから)を見る。そうすれば共感に変わるかも

3 会わない時間にその人のことを考えない…無理なような…

逆に誰かに嫉妬されたときは

ダメ人間であることをアピールする、反応しない、スルーの技術を身につける、余計な自慢話はしない、嫉妬相手をお世辞でホメまくる、などで対処したらよいということです。

自分は全然嫉妬されるようないいとこなんかない、と思っていても意外なことで嫉妬されているかもしれません。自慢のつもりではなく、自慢話をしてしまっていることもあるかも…

気を付けましょうね!

 

 

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介護保険施設は要介護になる前にチェックしとこう!

2014年11月10日 | 日記

先日地域の老人ホームで文化祭があり、家族3人で遊びに行ってきました。あいにくの雨でしたが、破格の値段で提供されていたやきそばや焼き鳥、プリンやゼリーをたらふく食べて、5歳の娘はうまか棒もいっぱいもらって(無料でした)歌や踊り、コントを楽しんで帰ってきました。

隣の席でいっしょに歌や踊りを見ていた近所のおばあちゃん(畑が趣味の元気な方)は、介護士さんに付き添われている入所者さんやホームの様子が気になるようで、いろいろと質問を受けました。私は介護士として老人ホームに勤務した経験がありますし、短い期間ではありますが、ケアマネジャーもやったことがあるので、知っていることを教えてあげました。

近所のおばあちゃんは、70代でまだまだ元気はつらつなのですが、将来のことが心配だと言っていました。矢継ぎ早に発せられる質問内容は、正直なところ「介護保険って、こんなにも知られていないんだ」「制度発足から15年ほど経つが、まだまだ浸透しているとはいえない」と思わせるに十分でした。

介護の仕事をしていたり、身内に介護保険を使っている人がいてさえ複雑すぎて、なにがなんだかわからない介護保険です。ましてや、身近に利用経験のある人がいない場合、おもいっきり初歩的なことでも知らないことは十分ありえるのです。

老人ホームのような入所施設は、地域交流といっても、難しいものがあります。それでも年に数回のこういったお祭りで、その日常の一端を垣間見ることはできます。ただ、PRが不十分な気もしました。

私たち親子3人は、2階の入居者さんたちが生活するスペースで、お抹茶とお菓子をいただきました。介護士さんたちのおやつやトイレの介助、おばあちゃんが男性介護士の腕をぺちぺち叩いたり、もみもみしている様子、大きなテレビに張り付くようにして見ているおじいちゃんなど、日常の光景が見られて面白かったです。

でもこのお抹茶コーナーのことを知っている人は少ないようでした。近所のおばあちゃんも、知りませんでした。介護施設での勤務経験がある私でも、よその施設の様子は新鮮でした。はじめて足を踏み入れる人にとっては、もしかしたら衝撃かもしれません。だって、男性介護士がトイレ介助やおむつ交換をする場合もあるって言ったら、近所のおばあちゃん仰天して「男にそんなことされるくらいなら死んだ方がマシや」って言ってましたから…

老人ホームの入居者さんの生活スペースを見るチャンスなんて、面会とかでもなければありません。地域の老人ホームがなにかイベントをやるときはぜひ行ってみたらいいと思います。また、ボランティアなどを利用して潜入してみるのもひとつの手です。「見学」ってやつはあまりおすすめできません。施設長や事務局長、相談員がお客さんを案内するときは、働いている職員も警戒・緊張していて、「平生」の姿が見られませんので。

老人ホームだけでなく、デイサービスでもなんでも介護保険施設がなにかイベントをやるときは、どんなとこなのかいっぺん見てみるべきです。外部の人が来るので多少ええかっこしいにはなってますが、全部は隠し切れません。本人たちが「普通」と思っていれば、外部の人に隠す必要もないですし。自分も家族も元気なうちにショックを受けといたほうがいいですよ。

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合同労組は振り込め詐欺か?

2014年11月08日 | 日記

月刊誌ビジネスガイド(労働・社保官庁手続&人事・労務専門誌)11月号で弁護士の河本毅さんが合同労組について書いています。

~「合同労組・ユニオン」に対する考察・疑念と対応する場合の心構え~定義・組織・活動の問題点はどこにあるのか?というタイトルです。

河本さんは経営法曹界、つまり経営者側の弁護士なので、経営者として合同労組にどう対応すればよいのか、という観点からアドバイスをするのは当然ですが、読んでみると、あまりにも公平性を欠いた極端な考えではないかと思いました。

前半である今回の号では、法理論からみた合同労組のいかがわしさについての理論とありますが、「いかがわしい」という決めつけはそれこそいかがわしいのではないのでしょうか。

「いかがわしい」という言葉には、本当かどうか疑わしい、怪しげであるの他、下品でよくない、風紀上よくない、みだらなという意味もあります。

法律の専門家として合同労組の正当性を検討するのはけっこうですが、はなっから「ろくでもないもの」「排除すべきもの」として検討していたのでは、経営者に対してもいいアドバイスはできないのではないでしょうか。

合同労組の近時の趨勢として

よく言えば活躍が、悪く言えばトラブルが目立っている。その行動態様も、よく言えば元気すぎ、悪く言えば暴力主義的な行き過ぎも目につく。また、よく言えば知恵と才覚にあふれ、悪く言えば狡猾さと悪賢さに満ちたもの、つまり、使用者の勘違いを意図的に誘発し、あるいは畏怖心に乗じたものや、平気で人を騙したり威したりするもの、表向きは権利主張の体裁があるが、その実不当な利益目的や加害目的を有し、実際にも相手にもっぱら過大な損失、ないし加害を与えるのみであるかのような言動も見受けられる、として

とき同じくして「振り込め詐欺」の被害が全国に蔓延している世相を反映しているかの観を呈するが、外観および内容ともに類似性を有し、当該トラブルの関係者にとどまらず、国家社会の一般的道義心にまで悪影響を与えるものであり、いずれもが法の正義への重大な挑戦とも言うべきものであり、法による鎮圧の必要が生じていると解されるべき、と主張していらっしゃいます。

ご高説大変けっこうですが、妄想的とも言えます。

クライアントである企業が多大な被害を受けているのでしょうし、首都圏においては、正体不明の怪しげな合同労組も多いのだと思います。しかし、それでも合同労組を十把ひとからげにして、いかがわしいと断罪するやり方では、よい労使関係は築けないと思います。

 

 

 

 

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クールジャパンはほんとうにクールなのか?

2014年11月07日 | 日記

クールジャパンについて。

英語音痴の私だが、クールの意味はなんとなく知っている。20年ほど前だろうか、イギリスの女性2人のロックユニットが日本ですごく流行っていて、彼女たちの会話がもっぱら「クール」と「ボーリング(うんざりするような)」だったからだ。キティちゃんはクールで、ダイアナ妃はボーリングとか。

さて、そのカッコイイだかイケてるだか(もしや死語か…)のクールだが、何をクールだと官民こぞって騒いでいるのかと思いきや、アニメやらマンガやらゲームやらアイドルだというではないか。

かつて総理大臣だった金融担当大臣の麻生氏がマンガ好きをアピールしていていかに他人事といえども、やはり自国の首相ということで赤面したものだが、それが官主導でクール(って自分から言っちゃうのがまず痛いのだけど)な日本のマンガやポップカルチャーで国を盛り上げよう!とか言ってるのだからのけぞらないでいられようか。

私が10代~20代のころっていったら、子どもでもないのにマンガやアニメ(いい年こいてアイドルに入れあげるのも)に夢中になっているというのはすごく恥ずかしいことで、蔭口の対象となっていました。オタクと言われたり。

時代は変わったとはいえ、おばちゃんにはにわかに信じがたい…

それに官主導ってのが胡散臭い。ダサいのはともかく、クールをおじさんたちがわかっているとは思えないからだ。なんか誤った道を突き進んでいるのではないかと白い目で眺めていたところ、ありましたありました。やっぱりド勘違いのクールだったようだ。

博報堂の原田曜平さんが『クールジャパンという幻想』でいたーい指摘をしていました。

原田さんは、クールジャパン政策そのものは取り組みとして素晴らしいとは思うが、日本人が思っているほど日本のポップカルチャーはアジアで人気がないと言います。

AKB48の総選挙で、中国のファンが35000票を投じ話題になり、日本のメディアは、AKB48は中国でも人気があるという角度で報じたが、10代20代が4億いる国でたった3万票というのは、まだ浸透していないことを示している。上海のような比較的親日のエリアでもほどんど知られていない、とクールジャパンに浮かれる人に冷や水をかけるような指摘をしています。

日本文化の熱心なファンがいることは確かだけど、一部のオタク層のみ…

だからって原田さんはオタクを悪いとは言っていません。

ただ「日本のポップカルチャーはメインストリームの若者たちに受け入れられているわけではない」ということは、肝に銘じておいたほうがいいとくぎを刺しています。

ロシアではコスプレが人気で日本のコンテンツファンは多いが、間違いなく日陰の存在…らしいです。

日本のポップカルチャーはクール・カッコイイものではなく、むしろ、大っぴらに語るのは恥ずかしいものだそうです…こうした傾向は欧米で特に強く、アジアでも見られる…

ちょっとちょっと、おじさんたち大金つぎ込む前に路線変更しないとダメなんじゃない?

ちなみに、自動車とアダルトビデオは評価が高いそうです。官主導で外国にAVを売り込む…

日本のポップカルチャーはガラパゴス化らしいよ…

ところで、日本で大ヒットした恋するフォーチュンクッキーは海外では誰も知らないそうです。原田さんは聴いてすぐに、こういうゆったりしたテンポで誰でも踊れるような振付けの曲は日本でしかウケないだろうなぁと思ったとのこと。これは納得です。だって、実際おじさんとかが踊りたがってたもの。

草食化先進国ゆえのガラパゴス化が生じているわけです。って、原田さん冷静に分析してないで、進むべき道を示してくださいよ!と思ったら、最後にこう書かれていました。

中国にいる数億人の若者のハートをつかんでみせる!と本気で戦略を練るべし!だそうです。

やっぱりAVか!!

おじさんにまかせといて大丈夫か?若手を入れたほうがいいんじゃないか?

がんばれニッポン!真のクールジャパンを目指せ!

 

 

 

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