伝え聞く話しから想像するしかありませんが、子供とまりをついたりして楽しそうに遊ぶ姿が目に浮かびます。
当時から良寛さんの書は有名だったそうで、道を歩けば多くの人達から何か書いて欲しいと言われ、差し出された紙や紙のような物にその場で書いていたそうです。
もちろん賢いお坊さんですから、色々な悩み事の相談も受けていた事でしょうし、その解決に東奔西走していたのでしょうね。
なんだか宮沢賢治と被る気がします。
根っこが仏教にあるからでしょうか。
『まり』と『筆』と『仏教』を通して、良寛さんは多くの人々と関わる晩年を過ごしていたのでしょうね。
それは楽しかったでしょうね。
当時から贋作が多かったと言われる良寛さんの酒場ですが、私も一つ所有しています。
額に入ってそれらしい古さを見せてはいるのですが、贋作かもしれません。
良寛さんらしい書であるところが気に入っているので、贋作であったとしても壁から外したりはしないでしょう。
金儲けだけで作られた贋作とは思えないからです。
良寛さんに対するリスペクトがあるのです。
贋作者がそれを作りながらそれに気づいた時、人生の目標を設定し直したかもしれませんよね。
良寛さんの書を重要文化財にした識者の眼力と心の豊かさに、改めて感服するのです。