この草ぼうぼうのさびしい公園は九州山口の近代化産業遺産群にリストアップされている
三重津海軍所跡である。
もちろん世界遺産のリストにもあがっているのである。
公園は地域住民のいこいの場であり、安息と交流の場でもあるのだが、
世界遺産が地下に眠っているとなるとちょっと事情が違ってくるのである。
この三重津海軍所跡は
江戸時代末、安政5年(1858年)に佐賀藩がつくった海軍伝習所であり軍港である。
しかも佐賀県は日本の近代化は、佐賀から始まった。
と、のたまっているのである。
昔はここに蒸気船が停泊し、文明開化ではないが、新しい時代の景観を見せていたのだろうなーーー。
などと考え、近代という時代に思いを馳せるのもよいものである。
しかし、思いを馳せるためにはそれなりの工夫が必要で
世界遺産ともなればそれなりの演出と展示が必要だろうと思うのだが。
その姿はここには、まだない。
ただ個性のない公園が広がっているだけである。
風に吹かれながら、恋人同士でもデートの場所には選ばんなー
などと考え、魅力ある整備とはナンダロー
世界遺産もいいけれど、人が楽しくなるようなところがいいなーと思ったのでした。
コンコード環境デザイン研究所 梅田
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