なぜ添乗員は立ち上がったか シリーズ1
<派遣添乗員の労働実態>
東部労組本部より全国の皆様に訴えます。
2年前添乗員の仲間がはじめて声をあげました。東部労組阪急トラベルサポートHTS支部を結成し立ち上がりました。この勇気に全国の添乗員とその家族や関係者は大きな拍手と励ましを今日まで与え続けてくださっています。当ブログに応援のコメントを寄せ、カンパや全国署名運動への協力が相次いでいます。
このHTS支部組合員の奮闘と全国の添乗員の応援により、ついにマスコミや行政でも取り上げられ、添乗員の問題がはじめて社会に知られはじめました。HTS支部は労働基準監督署やハローワークや社会保険事務所にも申し入れ、各行政も動きだしました。裁判も始まりました。
労働基準監督署は各社に相次いで、みなし労働は違法である、残業代を支払え、違法行為を是正せよとの是正勧告指導をだしてきました。
ハローワークも社会保険事務所も雇用保険・社会保険加入を認めだしました。
裁判では労働審判でみなし労働は認めない、残業代支払えの画期的命令が実現しました。
国会でもとりあげられ、舛添厚生労働大臣も違法企業は厳しく取り締まると答弁しました。
今ようやく本格的に全国の添乗員の労働条件の抜本的改善と社会的地位の向上に向けメスがいれられようとしているのです。
その矢先に、なんと阪急トラベルサポートの中で一部の者による「みなし労働に賛成する署名」が行われだしました。「私は添乗業務を行うにあたり、みなし労働時間制を適用することに賛成いたします」という文書に添乗員ひとりひとりにサイン署名をさせようとしています。
このみなし賛成の署名は、下記にあげた添乗員の労働実態と切実な要求を少しでも改善しようとするHTS支部と皆様の声を押しつぶそうとするものです。
私たちは今一度、なぜ2年前に阪急トラベルサポートの添乗員の仲間が立ち上がったのか、なぜ全国の添乗員が応援し続けるのか。その原点に振り返って皆様と一緒に考えたいと思います。
シリーズ1としての今回は、当時からよせられた全国の添乗員の実態と切実な声をあらためて紹介します。
1、派遣添乗員の労働実態(社団法人日本添乗サービス協会の実体調査アンケートなども参照)
●平均労働時間 国内平均14時間、海外では10時間から16時間以上が95%以上
●平均添乗日当 9212円
●平均年収 約230万円
●年間平均添乗日数 134.1日
●男女比 女性80% 男性20%
●年齢 30代45.1% 40代25% 20代23.3%
●家族構成 独身76.1%(女性78.4% 男性66.5%) 既婚者22.3%
●平均勤続年数 7.46年
●セクハラ被害48.1%!
●雇用保険がない
●健康保険がない、病気になっても傷病手当てもない
●社会保険・厚生年金もなく老後の保障がなにもない
●退職金はない
●有給休暇がない
●出産・育児休業もない
●介護休業もない
●夜10時すぎても深夜手当がでない
●バス走行中の商品の販売は危険
●バス席は補助席の時もある
●打ち合わせ業務5~8時間もかかるのに1500円はおかしい
●違法なガイドまでやらせている。手当もない
●修学旅行で先生の飲み会に付き合わせるのはやめて欲しい。反省会と称して、ひどい時は朝4時まで。
●アサイナーの不当な差別。えこひいきがある。休むと仕事を回してくれない。
●不当なアンケート。匿名アンケートによる人権侵害。アンケートを利用しての会社の添乗員攻撃。
●無理な行程を組みすぎる。客の不満は全部添乗員にぶつけられる。
●セクハラ・パワハラ
・バス内でのワイセツな言葉・身体を触る・宴会でのセクハラ・部屋に来いと言われる
・容姿のことを言われる・ツアー客からの暴言・暴力・脅し・わがまま
●対客電話も添乗員にさせているがおかしい。自腹でもやっている。
●夜中の1時2時まで働く。18時間もの異常な拘束時間の時もあるのにこんな低い日当の業界が他にあるだろうか。
●家族を犠牲にしている。結婚もできない。子供も産めない。
●体を壊したら終わり。睡眠不足。
●オプション多すぎる
●給料低すぎて生活できない
●派遣社員なのに「社員です」と言えといわれる。
●8時間労働が守られていない
●残業代がでない
●休日労働手当がでない
●空港での集金までやらされる
●本来の旅程管理業務以外の仕事が多すぎる
車内販売、オプションツアー販売、ガイド、早朝散歩、深夜散歩、英会話教室
●許せないのは人気添乗員制度
●ガイド業務を禁止すべき
●通訳業務を禁止すべき
●雑用を禁止すべき
●案内業務を禁止すべき
●訪問国の法律を遵守すべき
●給料査定のランクを公平に決定してほしい
●添乗員の地位。以前はもっと添乗員の地位は高かった今は最下層
●集金業務を禁止すべき
●マイレージ受付業務
●旅日誌配布をやめてほしい
●土産物販売多すぎる
次回シリーズ2
テーマ<私たちはなぜ、みなし労働に反対するのか>
今でも我が社ではほとんど変わりません。このままです。
なんとかしないといけないとは思っているのですが。
私を初めとした「客」は、誰がプランを立てるのかやその他会社の事情など知らないから、何かあると添乗員さんに八つ当たりしていたかも…
もっと添乗員さんたちは、世間に訴えて下さい。
現状知らない人沢山いますから!
添乗員全員を集めてみんなの意見を聴き、討論してから動くべきである。
日当の低い人や過酷な労働で苦しんでいる全添乗員の声を聞いて下さい。
労働者代表kさん、添乗員にこれ以上、対立をうみだすような事はやめてください。
やはり、お分かりではなかった。
きっと添乗員が全て日程等も決めていると思っていらっしゃるのでは?
成田で案内書をPAXに配ろう!
「予め会社で決められた日程をこなすので個人的な要望には答えられません~等々」
アンケートもきっと悪く書いても
何の咎めも受けないとお思いでしょう。
クビになるのですよ、添乗員は、アンケートが悪いと~!減給は即ですよ!
もっと世間に、PAXに、事実を知らせよう!
サービス連合にはまたまた失望しました。
例えば、わがままでない(自分はそう思っている)提案は、どこにお話したらいいんですか。
前に電話受付で聞きたいことが沢山あるのに、パンフレットと同じことしか回答がなかったり、電話受付の社員さんに「旅行中こんなことがありました」と話しても、その後連絡ないことが…
話す部署を間違えた私が悪いんでしょうか。
大体、本当にU副委員長宛ての私信の手紙を、あんなにコピーして会社中にばら撒いたりしていいのですか。匿名といえども私信の手紙を「汚い字、汚い字」とみんなの前で馬鹿にして大袈裟に強調して笑いまで誘いながら、実は東部労組支部への誹謗中傷に利用する姑息な手段は許されるのでしょうか。
名誉毀損で問題になったら手紙の中身だけでなくコピーしてばら撒いた人も当然問われますよね。
あまり不自然な事はおやりにならないほうがよろしいのでは。みなさんに見抜かれていますよ。
それに、日ごろ匿名アンケートで散々苦しめられている同じ添乗員がやるやり方ではないですよこのやり方は。
これでは匿名アンケートを利用して添乗員を攻撃してくる会社と同じじゃないですか。コピーして配布した方々が同じ添乗員とは信じられません。
HTS支部も黙っていないで謝罪と釈明を求めていいと思いますが。
こういう汚い手段でくる以上いいかげんにしないで徹底的にやるべきですよ。
その時は私は支部を支持します。
改善は間違いなく必要です。
後退させるようなことは黙って見ていられません。
後退させようとする人こそ黙って見ていて欲しい。
私のできることはわずかなことかもしれませんが、少なくとも私は改善が欲しい。前進を望みます。