第１回コナカ裁判で２店長が意見陳述／コナカ支部が新執行部を決定！

写真＝「名ばかり店長」裁判の原告と傍聴に駆けつけた東部労組の仲間

コナカ「名ばかり店長」本裁判がスタート
組合員の店長２人が堂々の意見陳述
会社側はだれも法廷に現れない不誠実な対応

私たち全国一般東京東部労組コナカ支部の組合員で、コナカで働いている現役店長２人が未払い残業代を請求している「名ばかり店長」本裁判の第１回公判が１２月４日、横浜地裁で開かれました。

組合側は原告である高橋勇さんと佐藤光成さんの２店長を先頭に、コナカ支部の組合員や他支部からの応援も含めて１２人が参加。棗一郎弁護士と小川英郎弁護士も出席しました。ところが、会社側は弁護士も含めてだれ１人法廷に姿を現しませんでした。

民事訴訟法では１回目の公判に限って「答弁書」を事前に提出していれば出廷しないことも許されますが、争点となっている労働時間の認否すら行わないまま、出廷を拒否するという姿勢は裁判の「時間稼ぎ」「引き延ばし」と考えざるをえません。

しかし、２店長は裁判長を前に堂々と意見陳述しました。佐藤さんは管理監督者の要件である出退勤の自由、職務権限、ふさわしい待遇がいずれもコナカの店長には与えられていなかったことを明らかにしたうえで、「間違えた法解釈のもと、名ばかり管理職をうみ、多くの従業員を苦しめ続け、サービス残業を放置し続けた」と経営陣を批判しました。

高橋さんは店長候補が集められる東戸塚研修制度の過酷な実態を踏まえて、卒業した店長は「経営陣の言うことは何でも聞く、会社にとってはもっとも都合の良い労働力である」と指摘。今年１０月に会社からもらった「入社２０年表彰」の賞状を掲げ、「コナカにどうか正しいことをやって再生してほしい」と訴えました。

この裁判に先立って２店長は今年４月に残業代請求の労働審判を横浜地裁に申し立てていました。３回の審理の結果、８月に裁判所は「２人の店長は法律上の管理監督者にはあたらない」という結論を下しました。一方で未払い残業代の額にについては労働審判で算定に至らなかったため、今回の本裁判に移行することになりました。

すでにコナカの店長が「管理監督者ではない」＝「名ばかり管理職である」というのは明らかです。コナカ経営陣は一刻も早く過ちを認めて、すべての店長に過去の未払い残業代を支払うべきです。

今日の公判を前に原告と支援に駆けつけた仲間は裁判所の周辺で、コナカ経営陣の違法行為を追及するビラを３００枚まきました。２店長の訴えにカンパをくれる通行人まで現れました。ビラを見て傍聴に参加した一般市民もいました。

２店長は勝利の日までたたかう決意です。コナカ支部と東部労組もそれを全力で支えていきます。みなさんの応援をよろしくお願いします。

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東部労組コナカ支部が新執行部を選出！

執行委員長：松田慎司さん（右側）、書記長：高橋勇さん（左側）

コナカの裁判が終わったあと、コナカ支部の組合員が集まり臨時大会を東京・青戸の本部事務所で開きました。協議の結果、新しい委員長に松田慎司さん、新しい書記長に高橋勇さんがそれぞれ選出されました。

２人の就任にあたっての決意表明は以下の通りです。

松田委員長
「１２月４日付けで東部労組コナカ支部の委員長に就任しました、千葉青葉の森公園店主任の松田と申します。当面は名ばかり店長の残業代請求訴訟を応援していきます。組合の人数はまだまだ少ないですが、組合としてコナカの労働環境改善をめざしています。何か仕事上のことで不満や疑問などがございましたら、東部労組に連絡するか、このブログに書き込んでください」

高橋書記長
「仙台泉中央店店長の高橋勇です。書記長として松田委員長を支え、コナカの労働環境が良くなるよう行動していきます。まずは名ばかり管理職の裁判において私たちの主張が認められるよう全力を尽くします。これまで応援していただいた方々の期待に応えるよう頑張ります」

コナカで働くすべてのみなさん！満足に家族が生活できる給料をもらっていますか。サービス残業はありませんか。長時間労働を強いられていませんか。有給休暇がきちんと取れていますか。不当な解雇や雇い止めにあっていませんか。セクハラやパワハラはありませんか。

コナカ支部はみなさん働く人の立場から経営陣に対して対等にモノが言える労働組合です。いっしょに声をあげて、問題を解決していきましょう。