（08年５月、TCSA前で訴える江口さん）
「添乗員の権利をきちんと主張するため全力投球します」
江口さんに投票を！
阪急トラベルサポートがこのほど告示した「従業員代表者選出選挙」。「みなし協定」締結による長時間労働の固定化を許さないため、東部労組ＨＴＳ支部から江口さんが立候補しました。
（経過はhttp://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/d910e433e086a5ba637615aad2f001ee）
今回は、江口さんの立候補の言葉を掲載します。
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阪急トラベルサポート従業員代表選挙に立候補しました。
私は約26年間、この添乗業務に従事してきました。2001年、阪急トラベルサポートに移籍し、阪急専属となりましたが、それ以前は他の派遣会社で阪急を含めた数社の添乗をし、この仕事に誇りを持っていました。
しかし、私たち添乗員の待遇は年々悪くなる一方で、業務は日に日に増えるにもかかわらず、権利は無いに等しい状態でした。
「この仕事はこんなもの」「いろいろな所へ行けて、いろいろなものを食べられるんだから」「この仕事は自由がきくし、もう９時17時の仕事やラッシュアワーには我慢できない」と、自分の心の中で折り合いをつけて、なんとかがんばってきたのは私だけではないと思います。
ここ数年、私たち添乗員の待遇は大きく変わり、良くなったように感じられますが、本当の、根本的な改善にはつながっていない、という現状もあります。
このような時期の従業員代表選挙には深い意味があり、一人一人にとって大切なカギとなる選挙です。
だからこそ、従業員代表には私たち添乗員の権利をきちんと主張できる人が選出されるべきと思います。
私はそのために全力投球をする覚悟で代表選挙に立候補しました。
みなさん、どうか目先の利益に満足せず、根本的な私たち添乗員の待遇改善を目指し、私に一票を投じてください。
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残業代の支払については、連続する長時間労働の抑制にもなればという想いで当初から取り組んできたことの１つです。
あらかじめ長時間に及ぶことがわかっているスケジュール設定、ガイドを雇わず添乗員に負担がかかる日帰りモンサンミッシェルや、高額なオプション代金を徴収しているにもかかわらずガイド無しで添乗員だけに頼るナポリポンペイなどなど・・・、添乗員は無料で使えるからとの理由に怒りを覚えた人は少なくないでしょう。
これまでの経過において、必ずしも全てが思いの通りの内容ではなかったけれど、行政、司法どちらからも、添乗員には残業代が発生するとの判断をいただきました。
そう、阪急交通社の一般募集ツアーに添乗する添乗員は誰しも、残業代を得る権利があることが明らかになりました。
しかしながら、それを、無きものにしてしまう方法があるというのです。
労使間で新たに協定を結ぶことです。
今回の選挙はそのために必要な労働者の代表となる人物を選出するためのものです。
それが有効となれば、私たちの努力も水の泡。そして今後、残業代が支払われることはなくなります。
実際どのような内容の協定を結ぶのかは定かではありません。
私たちも今すぐに残業代を受け取れるようにすることはできません。まだ時間を要します。
けれど、今の日当で満足という一部の方々も、少なくとも、その道を閉ざしてはいけません。
今の自分のためだけじゃない。
他社の添乗員達への影響や、親から独立してこれで食べていこうと頑張る人、自分の職業にしていきたい人、これから添乗員を目指す後続の人々のためにも。
私たちは１つ１つの意味や理由を熟慮し、未来に向けた活動をしています。
私たちの代表に立った江口さんに票を投じてください！
前回同様、今回も、投票者の記名式であり、添乗員ではないコールセンターに派遣されているスタッフの方々も有権者になっておられます。どれだけ理解が届くかわかりませんが、勇気ある１票をお願いいたします。
プリンシプルのない旅行会社たち
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