大久保製壜所の危険な多段積みに労基署から指導！

労働者の命を守れ！
大久保製壜所は金儲け優先をやめろ！
向島労基署が多段積みに是正指導！

向島労働基準監督署は８月１１日付で大久保製壜所（墨田区・大久保統社長）が行っている製品多段積み、安全衛生対策の不備等について是正勧告・指導を行いました。

大久保製壜所においては製品多段積みが長年に渡り行われ、組合がその危険性を指摘し改善を求め続けていたにもかかわらず会社はそれに耳を傾けようとしませんでした。

その結果２０１９年７月７日、倉庫にうずたかく積まれていた製品が崩落し、東部労組大久保製壜支部の組合員を含む３人の労働者が巻きこまれ、大けがを負うという重大労災事故が発生しました。

職場の安全を求める組合の指摘を無視し続けた結果の事故であり、会社による「人災」です。

組合は抗議のストライキ・大衆行動を闘い、その中で向島労基署も数度にわたる指導を行い、会社も今年に入り労基署や組合に対して「多段積みは是正」との趣旨の報告を行っていました。

しかし６月、会社の報告が実態とは異なることが組合の調査で明らかになりました。

２年前に事故が発生した倉庫とは別のところで危険な多段積みが続いていたのです。

組合は６月２４日、向島労基署にこの事実を申告しました。

しかし会社はただちに多段積みを是正するどころか、多段積みの実態調査を行った大久保製壜支部の金澤委員長に「処分」をちらつかせるという暴挙に出てきました。

組合はこれに対して怒りを燃やし７月７日、１２０人の結集で会社前抗議行動をストライキで闘いました。

その後の８月１１日に出されたのが今回の是正勧告・指導です。

向島労基署は多段積みの実態・会社の製品管理体制の不備等をふまえ、安全基準の策定やそれの徹底、製品の積み方について指導を行っています。

また、いいわけともとれるかのような会社の説明に対しても「検証」「根拠のある説明」を求めるなど、厳しい姿勢で臨んでいることがうかがえます。

組合は会社に対し、労基署からの指導に従い危険な多段積みの即時是正、今後多段積みを一切行わないよう会社に強く求めていきます。