(写真=ワタミ過労自殺遺族と約130人の参加者が自民党本部前で1分間の黙祷)
ワタミ過労自殺遺族が渡辺美樹ワタミ前会長の
公認撤回を自民党本部に要請
「自民党は、若者を死ぬまで働かせ、
殺す社会をつくりたいのですか」
自民党は遺族の訴えを門前払いにするな!
ワタミ前会長の公認を取り消せ!
6月28日、ワタミ過労自殺遺族と支援する全国一般東京東部労組は、ワタミの創業者で前会長(6月27日付で会長辞任)の渡辺美樹氏の参院選候補の公認を撤回するよう自民党に求めるための抗議要請行動を行いました。東京・永田町の自民党本部前には東部労組各支部の組合員、友好労組の仲間、インターネットで知ったというブラック企業に怒る人たち約130人が結集しました。
2008年6月にワタミでの長時間労働で過労自殺した森美菜さんの父母である森豪さんと森祐子さんは午後1時、東部労組役員とともに厚生労働省9階で記者会見を行いました。約30人の記者が出席しました。森豪さんは「自民党に尋ねたい、こういう人でいいんですかと。利益を得るために法律違反を行う経営者に国会議員になる資格はあるのかをぜひ答えていただきたい」。森祐子さんは「娘の死から5年たったが、私たちの時間は止まったまま。娘は仕事が終わっても始発電車まで身を横たえることもできず店内で待機せざるをえなかった。ボランティア活動も強制されていた。夢を持って入社したが、ワタミに絶望していた」
午後3時、森美菜さんの遺影を持った遺族が自民党本部前に到着。事前に石破幹事長に手紙を送ったり選対本部に電話を入れたりしていたにもかかわらず、自民党側は「施設管理の責任者」を名乗る党情報調査局の猪俣満氏が施設内では対応しないと遺族らを排除する姿勢を取りました。これに対し、森豪さんが泣きながら猪俣氏の胸ぐらをつかんで「毎日毎日泣いているんだよ俺たちは!」「なんでワタミを候補にするんだよ!」と怒りと悲しみの鬼気迫る表情で訴えました。
森豪さんはその場で自民党国会議員にあてた要請書を読み上げました。要請書のタイトルは「自民党は、若者を死ぬまで働かせ、殺す社会をつくりたいのですか?!お答えください」。ワタミ渡辺美樹氏の次期参院選での擁立をただちに撤回するよう要請しましたが、猪俣氏は「伝えます」と言うのみで文字通り「門前払い」でした。何とか遺族と東部労組役員のみ施設内に入りましたが、それでも選対本部役員や国会議員につないでほしいという遺族の求めを一切拒絶する不誠実な対応に終始しました。
この日、遺族の支援のために自民党前に集まったのは東部労組各支部、全労協、全国一般全国協、コミュニティ・ユニオン全国ネット、全国一般なんぶ、東京労組、首都圏青年ユニオン、全日建、全港湾、神奈川シティユニオン、管理職ユニオン、フリーター全般労組、昭和シェル石油労組、国労、電通労組、ポッセなど。このほかインターネットのツイッターやフェイスブックなどで行動を知ったという人たちも全国各地から駆けつけてくれました。みんなワタミと自民党、そしてブラック企業への怒りを表しています。
要請後、遺族と集まった人たちは自民党前で、ワタミ過労自殺で亡くなった森美菜さんに1分間の黙祷を捧げました。森豪さんは「石破幹事長が会ってくれると思っていた。議員も出てこず、残念。自分たちのためだけじゃなく、遺族の義務として、渡辺美樹氏のような人物が自分たちの都合のよい法律をつくって若者を酷使する世界をつくらないよう声をあげなくてはならない」。森祐子さんは「自民党の対応は、ワタミの対応となんら変わらない。落胆しました」と話しました。
最後に全員で「自民党は遺族の思いを受け止めろ!」「命を守らない政治家はいらない!」「労働者を使い捨てにする政治家はいらない!」「過労死をなくせ!」などとシュプレヒコールをあげました。
遺族の悲痛な思いを受け止めるべく渡邊美樹は遺族と話し合うべきだ! それからステップアップしたらいい!!
渡邊美樹はもちろんこんな男を公認する自民党の存在自体が許されない!