「過労死をなくそう!龍基金」第1回中島賞授賞式
「過労死110番全国ネットワーク」が受賞
過労死の撲滅に取り組んでいる「過労死をなくそう!龍基金」(中島晴香代表)は8月4日、第1回中島富雄授賞式(「週刊金曜日」協賛)を東京都墨田区で開催しました。満員となる約100人が参加しました。
中島賞は、過労死をなくす運動や働く人の地位向上に貢献した団体や個人を表彰するものです。「すかいらーく」の店長だった中島代表の夫、富雄さんが過労死で亡くなった命日である8月15日付近に毎年表彰します。
記念すべき第1回受賞者には「過労死110番全国ネットワーク」が選ばれました。
同団体は「過労死弁護団」の弁護士をはじめ医師、労働組合、過労死遺族らの幅広い枠組みで1988年から過労死問題の解決に取り組んできました。過労死の労災申請や企業への損害賠償などの相談に応じてきました。過労死問題の草分け的存在です。
こうした活動を評価し、6月15日にあった中島賞の選考委員会(12人)で一致して選出しました。
授賞式では、同団体を代表して医学博士の上畑鉄之丞さんが受賞しました。上畑さんはネットワークの前身にあたる「ストレス疾患労災研究会」時代からかかわり、「過労死」という言葉を最初に使った研究者でもあります。
中島代表から表彰状と記念品のガラス楯、賞金を手渡された上畑さんは「過労死を早くなくして、私たちの活動が必要のない社会をつくらなければならない。さらに活動をがんばっていきたい」と受賞の言葉を述べました。
このほか授賞式では、中島賞の選考委員で評論家の佐高信さんが「過労死を生む日本の会社」と題して記念講演し、異議申し立てを拒絶する日本の企業体質の問題点を鋭く批判しました。
第2部の交流会では、福島みずほさん(社民党党首)、木下武男さん(昭和女子大教授)、藤崎良三さん(全労協議長)ら選考委員からあいさつを受けました。
夫の過労労災で龍基金に相談し、JOMOグループの「アジア商事」と闘っている橋美智代さんも長男の桜佑くんとともに発言しました。橋さんの過労労災を受けて、職場改善に立ち上がった全国一般東京東部労組アジア商事支部も決意をアピールしました。
会の最後に中島代表は「龍基金でだれかが助かるたびに、夫の魂はどんどん輝いていく。今後も過労死をなくす運動をがんばっていきたい」と締めくくりました。
人間として大切にされてない事に、ショックだった。
私の会社の社長は、社員を人間として、大切にしてくれているんだと、おかげで、気づきました。
みなさんのお話よかったですが、特に佐高さんの話がとても面白かったです。
何故過労死になるのかとか、政治の話など聞けてよかったです。
本当の悪党は紳士の顔をしているという話は妙に納得してしまいました。ユーモアがある講演で楽しかったです。
ありがとうございました。
相当にストレス溜まるでしょう。
日本人も欧米人のように働く時は、一生懸命働いて、もっと長期休暇を取るべきだ!
お金が貯まれば安心するんだけど、働きすぎて体を壊しちゃえば元も子もない。
一旦立ち止まってみんなで考えなきゃ、何が大切なのかを。
そんなことを考えさせられました。
橋さんの事も、ブログで拝見させて頂いて、とても心配しておりましたが、お子様の元気な姿を拝見し、少し、希望が持てた気がします。ご主人の回復を祈りつつ、今後、コナカ支部としてお手伝いが何か出来ればと思います。
アジア商事支部の森さんにも会え、コナカでの現状と同じような労働実態に呆れつつも、劣悪な企業は中身も似ているのだと、怒りがこみ上げてきました。
従業員を人としてみていない会社は、必ず世論の制裁をもらいます。
佐高先生の公演もわかりやすく、とても勉強になりました。色んな裏話も聞けて嬉しかったです。ありがとうございました。
社民党党首・福島みずほ先生にも、『コナカの店長問題はホワイトカラーエグゼンプションの先駆けになっているから、決して許してはいけません』と、激励頂きました。お忙しい中を私に時間を頂き、話を聞いて下さり、ありがとうございました。この場を借りて、お礼申し上げます。
過労死など、決してあってはならない事です。絶対にあってはならない事です。どの経営者も、社員とその家族の生命を守る事も、経営者の責任だと思います。
中島さんの切なる想いが、心に深く残りました。これからも、この賞が、過労死をストップさせる為に広く世の中に伝わる事を切に望みます。
一生懸命に働いて過労で死んでしまうなんて、本当に信じられない現実です。
いろいろなお話を聞いていて、労働組合が機能していないために、会社対個人の問題になってるところなど、とても納得がいきました。
中島さんのご主人は、毎年毎年がんばり続ける人たちを助ける、守り神として活躍するのですね!
この意義のある運動をずっと続けてください、これからも応援しています。