阪急トラベルサポートとの第6回団体交渉 東部労組HTS支部
8月3日、HTS支部と阪急トラベルサポートとの第6回団体交渉が開催されました。組合側は7名で、会社は上田支店長ら5名でした。
1、深夜割り増し賃金について
会社は、8月帰着分より、海外・国内共、派遣先の労働時間管理ができるまでの当面の暫定処置として夜10時から朝5時の間で仕事をした場合、その日の深夜割り増し賃金として一日3000円を支給したいと表明しました。
当面の業務終了・開始時間のルールとして①ホテル内での夕食終了時間②ホテル外での夕食・観光を終了してホテルに戻った時③開始時間は朝食開始時間④朝食がない場合はホテル出発30分前にしたいとのことでした。①から④の時間が22時から5時の間の場合に深夜手当分として一日3000円を支給するというものです。今までの深夜早朝帰着出発手当ては、単にツアーの出発時間と帰着時間だけの手当てでしたが、これからは毎日の労働時間が夜10時から朝5時にかかれば必ずその都度深夜手当て3000円が支給されることとなります。組合側の質問「夜10時すぎのツアー客の病院などへの付き添いやツアー客の呼び出しも深夜労働として認められるのか」に対して、会社は「当然認められる。基本的にはTCの言い分を信用したい」と答えました。
しかし、飛行機搭乗中の時間の取り扱いに関しては、いまだしっかりした答えがなく、団交の場では保留とし、会社の方針が決まり次第、組合に連絡することとしました。
私たちは、本来深夜割り増し賃金は、法律では、たとえ「みなし労働」であっても、絶対に支給されるべきものであり、その場合は、時給(日当の8分の1)×125(150)%である。今までがとんでもない違法状態なのだ。当面の暫定処置としての一日3000円支給は評価するが一刻も早い違法状態の撤廃と労働時間の完全な正常化を求めました。
2、違法ガイド問題について
私たちは、違法ガイド問題について、海外の現状は、いまだ違法ガイド(ノーガイドも)がある。世界各国の法律を守らないことは日本の恥となるし、世界のガイドの仲間の職を奪うことになる。ただちに改善してほしいと訴えました。会社は違法ガイド問題解決のために派遣先との早急な話し合いを約束しました。
3、ツアー参加者の添乗員への暴力事件について
つい最近、予定されていた観光地にいけなくなったためツアー参加者が怒り、阪急トラベルサポートの添乗員の組合員がツアー参加者から暴力(胸ぐらをつかまれる)をふるわれる事件が発生しました。添乗員にはなんの罪もありません。原因は阪急交通社の不備にあります。飛行機内で客室乗務員にこのような暴力があれば、飛行機はただちに空港に引き返し、暴力をふるった者を警察に突き出します。何故添乗員だけが我慢しなければならないのか。今までは泣き寝入りしていたが、これからは違う。東部労組支部ができた以上はこういう問題は決して見逃さない。阪急トラベルサポートとして阪急交通社に抗議し、謝罪を求めるべきであると強く要求しました。会社も真剣な対応を約束しました。
4、みなし労働の撤廃について
会社は相変わらず、厚生労働省の見解を待つとの回答を繰り返しましたが、新しい動きとしては、三団体(日本旅行業協会JATA、日本添乗サービス協会TCSA、労働組合サービス連合)がこの6月に再び新たな表明を厚生労働省に行ったとのことでした。それによると、三団体として「国内の日帰りツアーは労働時間の管理を行う」つまり「日帰りツアーだけはみなし労働をやめる」という内容だそうです。私たちは、日帰りツアーだけでなく全ての不当なみなし労働の撤廃をあくまで要求し続けますが、三団体自らが自らの不当性を誤魔化しきれなくなってきたことが益々明らかになってきました。みなさん!労働時間の管理が可能であることを三団体自らが証明してくれました。「日帰り」の労働時間管理ができる以上、4泊も7泊も海外も同じ事なのです。私たちの道理性はまた一つ確かなものになりました。
5、雇用保険加入について
私たちはあらためて雇用保険加入を強く求めました。いよいよ8月8日にハローワークの立ち入りが決まりました。
6、その他
①打ち合わせ・精算業務の残業代請求用紙を、みなが取り易い場所に移す事を会社に約束させました。
②対客電話は会社支給の携帯電話でやらせるべきとの要求には、会社は検討を約束。
③在宅での精算書類作成労働に約5時間はかかる。正当な対価を!
④打ち合わせ・精算業務は「事業場外労働」でないことは火を見るより明らか。実労働時間に対して時給で支給せよ。
⑤新要求
交通費の実費支給、スーツケース購入のための補助金支給など4点をあらたに提出しました。
7、次回団交は9月13日か14日の予定です。
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阪急トラベルサポートの添乗員の皆さん!HTS支部に参加しよう!
互いの奮闘で添乗員の力を強くしましょう!
阪急交通社で働く派遣添乗員・社員の皆さん!
全国の添乗員の皆さん!
あらためて、皆さんに訴えます。
皆さんの力をかして下さい。
一緒にみなし労働を撤廃させましょう!
今までの旅行会社の添乗員奴隷化の始まりはやはり、阪急、クラブツーリズムのツアーが始まりだと思います。
元を正さなければ治りません。
応援します。!!
「このツアーは楽しいですよ~。」とお客に添乗員が案内できるツアーを作って欲しいと思います。
・制服なし
・靴、かばん、スーツケース支給なし
・交通費上限ありかつローカル電車料のみ支給
成田エクスプレス使えず。
・タクシー送迎なし
・社会保険なし
・限定つき食事支給
・事務用品支給なし
・集金時の封筒代等支給なし
・傷害保険死亡時最低額2千万円(死亡時ですよ!)
きっとこれもカードの保険使えと言うはず。
・添乗前後準備時間が多すぎる(もち無給)
・クレームといわれいきなり会社に呼び出される(も ち無給)休めない時あり(人権侵害・リンチです)
・客に呼び出され会いに行く(もち交通費なし・無 給)なぜいちいち出向かなければいけないの?
・いちいちクレーム対応しずぎ。天気のクレームまで 出向く(もち無給)これを親切丁重対応というの? 程度を知らないただの○○・ま○け対応
これは許されない犯罪である。
つまりドラッグを客にやらせろ!という意味にとれます。こんな所長を置いておくおかしな会社です。
添乗員の労働環境をとりまく世界は、あまりに
厳しいものがあります。
なんで、正当な賃金が支払われないのでしょう。
なんで、社会保険に加入できないのでしょう。
なんで、不当な上限があるのでしょう。
なんで、清算書類がこんなに複雑なのでしょう。
なんで、対客電話を添乗員がしなくてはならないのでしょう。
なんで、対客電話や確認電話は公衆電話でなければならないのでしょう。(無理にきまっています。)
最後に、
なんで、こんなに添乗員の地位が低く見られているのでしょう。
悔しくて泣きそうです。
結局は添乗員を大切にせず、「いやなら他がいるんだ!」という姿勢が今回反動としてとうとう噴出したんですな。
「添乗員が精算で間違えると鬼の首を取ったように「出頭」させて問題にしてきたではないですか。」本当にそう思います。
過去の分も請求しよう! 大賛成です。過去分は当然、貴重な正当な対価です。本来であれば入社以来の未払い賃金として戻すべきお金です。
最低でも時効の過去2年分は絶対に取り戻しましょう。
ぜひ、東部労組HTS支部担当(長崎・菅野・須田)に連絡ください。一緒に取り戻しましょう。
メール toburoso@ka2.so-net.ne.jp
電話 03-3604-5983