「取材に応じた」ことを理由にした不当な
アサイン停止=事実上の解雇撤回を求めて闘う
塩田委員長都労委と
添乗員の「偽装みなし」労働是正のための
裁判に支援の傍聴をお願いいたします!
2010年2月8日
全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合
執行委員長 菅野 存
同HTS支部
(東京都葛飾区青戸3-33-3 野々村ビル1階
電話03-3604-5983 ファックス03-3690-1154
メールinfo@toburoso.org)
日頃のご奮闘に敬意を表します。
登録型派遣で働く旅行添乗員の過酷な労働環境と労働組合結成の経緯を取り上げた『週刊金曜日』(2月20日号)が「虚偽」だとして、大手旅行会社「阪急交通社」の子会社で、添乗員を派遣する「阪急トラベルサポート」は3月18日、取材に応じた同社所属の添乗員で、東部労組HTS支部の塩田卓嗣委員長に「今後、添乗業務のアサイン(仕事の割当)をしない」と事実上の解雇処分を通告しました。
塩田さんは2007年1月、労働条件の改善を求めて仲間たちと全国一般東京東部労組HTS(阪急トラベルサポート)支部を立ち上げました。同支部を紹介した記事を会社は「虚偽の事実」とし、「当社の名誉を著しく傷つけ、正常な業務の運営を妨害するもの」と指摘しています。しかし、ライターの野村さんと出版社の金曜日に対して抗議などはしていません。
登録型派遣の添乗員にとって「アサイン停止」(今後の添乗業務を与えない)は解雇と同じ意味を持ちます。
発行主体であるメディアを飛び越し、取材に応じただけの塩田さんを狙い撃ちにして事実上の解雇にする。これはこの間、派遣添乗員の待遇改善を先頭でたたかってきた塩田さんを見せしめにした「組合つぶし」であり「不当解雇」です。そして塩田さんを「見せしめ」にすることにより、企業への批判や不満の声を上げることそのものを萎縮させるのが最大の目的です。
5月、組合は塩田さんへのアサイン停止=事実上の解雇撤回を求め、東京都労働委員会(都労委)に不当労働行為の救済申し立てを行いました。
12月11日、都労委の調査が行われ、その場で審問(証人尋問)の日程が決まりました。
組合側からはもちろん塩田委員長本人、そして東部労組本部の菅野委員長が証言に立つことが確定しました。会社側からは塩田さんにアサイン停止の通告を行った張本人である田中和男東京支店長が証言を行います。
都労委の審問は公開の場で行われ、どなたでも傍聴が可能です。
塩田委員長は不当な処分を受けた当事者として、今回のアサイン停止がいかに不当なものであるのか、証言を行います。
みなさんの支援で塩田さんを励まし、不当な処分を行った会社を包囲していきたく、仲間のみなさんの支援傍聴を要請いたします。
審問の日時・場所は下記の通りです。
記
<不当な「アサイン停止」撤回を求める塩田委員長都労委>
■ 日時
第1回:2010年2月23日(火)午後2時より
(塩田・菅野主尋問、反対尋問)
第2回: 同 3月19日(金)午後2時より
(田中支店長主尋問、反対尋問)
■ 場所
東京都労働委員会審問室<東京都庁第一本庁舎南棟34階>
==========================
また、HTS支部は添乗員の1日15、16時間という超長時間労働の理由となっている「偽装みなし労働」撤廃を求め、残業代請求裁判を行っています。
この裁判の証人尋問が以下の通り行われます。こちらにもみなさんの支援傍聴をお願いいたします。
<「偽装みなし労働」撤廃を求める裁判>
■ 日時
2010年2月24日(水)午後1時30分より
■ 場所
東京地方裁判所530号法廷
以上