(写真=勝利和解が成立した後の高橋店長と弁護団、組合スタッフら)
コナカ「名ばかり店長」裁判で勝利和解!
応援してくれた皆さん!本当にありがとうございました!
会社はすべての「名ばかり店長」に未払い残業代を払いなさい!
コナカの店長はコナカ支部とともに立ち上がろう!
私たち全国一般東京東部労組コナカ支部の組合員である2人の店長(うち1人は現役)が「店長というのは名ばかりなのに残業代が払われないまま長時間労働させられた」として、株式会社コナカを相手取って店長時代の未払い残業代を請求していた「名ばかり店長」裁判が本日(2月8日)横浜地裁であり、会社側が2人に解決金を支払う内容で和解が成立しました。
解決金の金額のみについては守秘義務があるため額を公表することはできませんが、原告である2人の店長と当労組は「十分に納得のいく額」と考えており、勝利和解であるという認識です。これまで裁判を応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
本裁判の最大の争点は、コナカの店長が労働時間規制や残業代支払いから除外してもいい「管理監督者」(労働基準法41条の2)に該当するか否かでした。今回の和解は、会社側が2人に対して実質的に未払い残業代にあたる解決金を支払うことで、「店長は名ばかり管理職」だったことを会社側に事実上認めさせたという点に意義があります。
本裁判に先立つ労働審判の申し立ては08年4月11日でした。私たちは出退勤の自由も職務権限もふさわしい待遇も与えられていないコナカの店長は管理監督者には当たらないという立場で2人合わせて約1280万円の未払い残業代を支払うべきだという申し立てでした。しかし、労働審判では決着しなかったため本裁判に移行していました。本裁判は08年12月4日から公判は本日を含めて9回でした。
今回の和解は、日本マクドナルドの高野廣志店長(東京管理職ユニオン所属)の勝利(昨年3月18日、東京高裁での勝利和解)に続く有名チェーン店での「名ばかり店長」裁判での勝利になります。同様の問題は現在、ショップ99の店長(首都圏青年ユニオン所属)による裁判など多くが係争中ですが、良い影響を与えるものと思います。
原告の1人であるコナカ仙台泉中央店店長の高橋勇さんは「訴えを起こしてから2年もかかったが、やっと名ばかり店長だったことを認めさせることができた。コナカでまじめに働いている人のためにも勝てて良かった。会社は負の遺産を精算して生まれ変わってほしい。今後も正々堂々と働き活動していきたい」と話していました。
今回解決金が支払われるのはコナカ支部の2店長のみです。しかし、本来ならすべての店長に未払い残業代が支払われなければなりません。2人だけではなく、すべての店長が「名ばかり」だったからです。すべての店長が1円も残業代が支払われないまま長時間労働を強制されていたからです。
すべてのコナカ店長は今こそコナカ経営陣に「残業代を支払え」の声をあげましょう。解決を延々引き延ばしてきた会社側に「時効」を主張する正当性はありません。非組合員の店長も、第2組合に属している店長も立ち上がりましょう!
東部労組の方々、弁護士の先生方、松田委員長、そして応援して頂いた多くの皆様に心から感謝しています。
思えば二年間、店長は管理監督者じゃないのに何故残業代が貰えないんだろうという、普通の思いから始まった争いです。
二年間で20回近く一度も欠かさず横浜地裁に通い、色々苦労してやっと思いが通じました。
コナカの社員はみんな真面目で、お客様や自分や家族の為に一生懸命働いています。
その社員の為にも、過去の負の遺産を清算して再生コナカとして誇りを持って働けるよう、心から願っています。
健全な労使関係で、本当の意味での社員の幸福と企業の繁栄を目指しましょう。
こんな法制度は昔の話で、現在の労働体制に合ってません。
時効を過ぎれば、何でもアリですか?
刑事とともに民事も時効制度の廃止を!!