
東部労組個人タクシー世田谷第三職員支部が初のストライキ決行!
使用者は職員が生活できる労働条件で再雇用してください!
使用者は不当労働行為を謝罪してください!
全国一般東京東部労組の個人タクシー協同組合世田谷第三職員支部に加入する女性職員2人が1月8日、初めてのストライキを決行しました。
2人は、東京・世田谷の個人タクシー乗務員でつくる東京都個人タクシー協同組合世田谷第三支部に雇用されている事務職員です。使用者側のパワハラに対抗すべく昨年5月に労組を立ち上げました。
初のストライキを決行した理由は、60歳定年後に半額以下の低賃金でしか再雇用しないという使用者側に対し、生活できる労働条件での再雇用を求めることと、この間の不当労働行為(労働組合からの脱退強要)に抗議するためです。
当日午後3時半ごろ、職員2人は東部労組本部の担当者とともに使用者の中山支部長に対し、ストライキ通告書を読み上げ、ストライキに突入しました。
事務所から外に出ると、そこには約70人もの労働者がプラカードやのぼり旗を掲げて支援に駆けつけていました。
2人は参加者に向けて、「職員が生活できる労働条件で再雇用してほしい」「不当労働行為をやめてほしい」と、自分たちがストライキに立ち上がった思いをマイクで述べました。2人は参加者から「がんばれ!」のシュプレヒコールを浴びながら、団体交渉を行うために再び事務所に入りました。
再雇用の条件について、労組側は、以前の団体交渉で「職員の生活と意向を尊重する」と労使合意したにもかかわらず、使用者が出してきたものは労働日を週5日から3日に減らして手当もカットし、再雇用後の賃金は月97000円になるという極めて不当な内容であることにあらためて抗議しました。
しかし、使用者は「生活は尊重したつもり」とうそぶき、非常識な対応に終始しました。再雇用するといいながら実質的には組合員を退職に追い込む卑劣なやり方です。使用者側は賃金を大幅に減らす理由について協同組合の財政難を理由にしていますが、他方で労組に加入していない職員には大幅な賃金アップを行い、自分たち役員の報酬はまったくカットしていないなど納得のいかないことばかりです。
また、使用者が組合員2人に対して「労組に入っておかしくなった」「労組に入って顔つきが変わった」「労組なしで話し合いはできないか」などと、労組からの脱退を強要する不当労働行為を仕掛けてきたことについて、労組側は謝罪と再発防止を求めましたが、使用者は「何を言おうが表現の自由だ」というとんでもない理屈で開き直りました。
このように労組側の要求に対し、使用者側は相変わらず不誠実な「ゼロ回答」をくり返すのみでした。しかし、交渉中も外では支援者の連帯アピールやシュプレヒコールが絶え間なく響いています。
交渉後、行動参加者と合流した2人は「交渉に進展はなかったが、外に出た時のみなさんの顔を見た時、本当に心強かった。時々くじけそうになるが、労働者の生活を守るための労働条件を勝ち取りたい。これからもご支援よろしくお願いします」「こんなに多くの人たちが来てくれて胸がいっぱいです。力がわいた。何度も心が折れそうになったが、この十何年働いてきた大好きな職場で仕事していきたい。雇用を勝ち取るためにこれからも力を貸してください」と闘う決意を元気に表明しました。
最後に参加者全員で「団結ガンバロー!」を三唱してストライキ行動を締めくくりました。
支援に駆けつけ、寒空の下で最後まで声を上げ続けてくれたみなさん!本当にありがとうございました!
私たちは労働者の生活と権利を守るため勝利するまで闘っていきます!引き続きのご支援をよろしくお願いします!
頑張れ!女性2人が初のストライキ決行! ―1. 8ストライキ 東部労組個人タクシー協同組合世田谷第三職員支部―