東京東部労働組合【公式】ブログ

全国一般東京東部労働組合の記録

阪急HTS支部第5回団体交渉報告

2007年06月28日 10時40分50秒 | 添乗員・旅行業界
阪急HTS支部第5回団体交渉報告

《会社回答抜粋》
★「旅日記」は、今後は強制ではなく任意とする。必要な時は担当者から皆さんに正式に要請する。その場合は一日500円を支払う。
★国内バスの添乗員用席を必ず2席確保する。
★バス走行中のオプション販売や集金が、道路交通法や安全衛生法に抵触するかどうか調査して次回発表する (高速道路上での販売の違法ははっきりしている) 。また「過度の販売」はなくす方向で決めている。
★空港での集金業務は無くす方向で検討している。
★海外での違法ガイドは(イタリア国内とかフランス内のルーブル美術館など)は絶対にやらせない。
★対客電話は、現在「①留守電・FAXもOK②翌日も一回だけ」と改善したが今後も一層検討する。
★雇用保険加入問題については、7月10日までに回答する(支部はその回答まではハローワークへの「確認請求」は保留とする)。
★就業規則・36協定は労基署の勧告内容を見てから作成する。
★深夜手当て(夜10時から朝5時)の割り増し賃金は前回の約束どおり8月帰着分から支給するが、計算に必要な労働時間や休憩時間分をどう取り扱うか、また時差などについては今急いで検討している。過去の未払い分の戻しや謝罪については今は答えられない。
★空港での添乗員の業務の改善について今後検討していく。

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《団交報告》
いよいよ三田労働基準監督署の是正勧告が近日中に出されると予想される中、6月27日午後6時から第5回団体交渉が開催されました。出席者、組合側は支部執行部6名と本部役員3名、会社側は上田支店長以下5名でした。

団交の冒頭、本部役員と支部執行部が団交前に三田労働基準監督署を訪ねたことを会社に伝え、その上で、会社はいままでは「厚生労働省の見解を待つ」と回答していたが、明日にでも三田労基署の「みなし労働時間」は認めないとの是正勧告が出た場合、当然それに従うべきであると主張しましたが、会社は「労基署の是正勧告を見てからでないと答えられない」との不誠実な回答を繰り返すだけでした。

私たちは、会社に、このかんの全国署名運動を紹介し全国の多くの方が注目していること、そして、本来労使間の誠実な協議を通じて全ての問題を解決していきたいし、今後もその姿勢に変わりはない。だからこそ労基署の是正勧告がでたら、一刻も早く会社と私たち組合が共に解決に向けて合意する必要があることを強く訴えました。
しかし、会社がこのまま不誠実な対応を続けるのであれば益々全国的・世界的に社会問題化することは間違いないし、私たちも団体行動権や争議権なども考慮せざるを得ないと伝えました。

雇用保険加入についても、会社がいつまでも前向きの姿勢を示さないのであれば、直接ハローワークに「資格確認請求」を行うしかないと主張しましたが会社は7月10日まで待って欲しいとの答えでしたので、それまでの行動は保留することとしました。

また、この日の団交で支部は、旅行添乗員の本来業務以外の仕事が多すぎること、このままでは本来のツアー参加者の安全管理などもおろそかになりかねない。本来業務以外の仕事を減らすことや安全管理のためにアシスタントを付けることなども提案しました。
その他の会社回答は上の通りです。

************************************
阪急トラベルサポートの全ての添乗員の皆さん!
全国・世界の皆さん!いよいよ、大きな山場を迎えようとしています。
共に頑張りましょう。
HTS支部に参加しましょう。
HTS支部を大きく強くするために皆さんの力をかして下さい。
全国1万人添乗員の運命を添乗員自らの団結で切り開こうではありませんか。

連絡をお待ちしています。
全国一般東京東部労組 
メール toburoso@ka2.so-net.ne.jp
電話03-3604-5983
FAX03-3690-1154
(HTS支部担当 長崎・菅野・須田)
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55 コメント

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Unknown (元添乗員)
2007-06-28 11:43:29
有難うございます。私ゼッタイ添乗員復帰します。
皆様のおかげです。感謝します。
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もっともっと良くしたい! (組合員)
2007-06-28 12:31:27
労働組合を結成し、今年の2月の第一回団体交渉以来、添乗業務内容で改善されたことがあります。
添乗員は日当で雇われてるため、どこからどこまでが仕事の範囲なのか明確ではありません。
明確でないため添乗員の仕事である旅程管理以外の仕事が、サービス向上とかアンケート評価がよくなるからとかの理由でエスカレートしていきました。
旅程管理主任者の仕事に従事し、心身ともにへとへとになることのないよう、もっともっと良くしていきたいです。
この仕事を続けて過労やストレスを溜めるのではなく、生き生きと誇りを持っていきたいです。
返信する
団体交渉お疲れ様でした。 (コナカ支部副委員長・中村)
2007-06-28 15:58:14
しかし、当社もそうですが、法律違反をしていながら、なぜ謝罪が出来ないんですかね?



悪い事をしてしまったらまず謝る。

人として当たり前の事です。

人としてのモラルの問題ですからね。



キチンと謝罪して、次のステップに行きましょう。

一番大事なのはお客様に喜んで頂く事ですから。



その為には現場の添乗員、我々は販売員のコンディションがベストじゃないといけないんです。

身心共に・・・。



経営者側はそれも考えて下さい。



支部の皆さん、今後もお互いに頑張って行きましょう!
返信する
まだまだこれからです! (組合員です)
2007-06-29 01:53:37
コナカ支部の中村さん、激励の言葉、ありがとうございます。
「一番大事なのはお客様に喜んで頂く事、そのために心身共にコンディションがベストじゃないと」、本当ですね。業種の違う分野でも、本質は同じ。正常なそして理想の環境を目指して、これからもお互い頑張っていきましょうね。

今のままでは添乗員はいつもへとへと。疲れ顔でどうでもいいや、なんでもいいや、になってしまいます。
「旅日記」や燃油サーチャージの記入、アンケート集計が廃止されたことはほとんどの添乗員たちが喜んだことでしょう。それだけ負担が大きかったということですよね。
小さなところから会社側も添乗員の苦悩をみるようになってくれたことは嬉しい限りです。
しかし、大きなことには相変わらず目をそむけています。
きっと変えられる。きっとわかってもらえる。
もっと多くの方が、できれば全ての添乗員が組合に参加して一緒に変えていきましょうよ!

最近の募集パンフレットに、「添乗員がスーパーマーケットにご案内します」という一文が載っています。
小さな村でのことです。
このこともそう、「旅日記」もそう。ある日誰かの独自のサービスがアンケート上で好評だったから取り入れたのでしょうか?
お客様は予期していなかったことが意外にも楽しかったり嬉しかったから印象に残ったのだと思います。
これらを公然と約束事にしてしまうと期待も広がり当たり前のようで喜びも半減以下になってしまうのです。
小さな村の小さなスーパーに、30人以上の団体が入って行く不気味さを想像してください。
いろんな添乗員がいて、いろんな知恵やワザやスタイルがあっていいはずです。
何もかもを決まりごとにしないで、そういうことを発揮できる心と体と時間にゆとりのあるツアーでお客様を楽しませたいなぁ。
だから旅はおもしろいんじゃないでしょうか?
今は義務をこなしてへとへとです。
さらに、義務を遂行するために長時間働いても、8時間分(法定労働時間)のお給料しか頂いていないのが現状です。





返信する
労働組合について (組合員)
2007-06-29 09:35:51
私は前々から不思議に思っていたことがあります。
添乗員一人一人と話すと、殆どの人がこの雇用保険すらない制度や派遣という立場に不安を感じていて、どうにかしたいと思っています。
そして添乗業務以外の仕事について、手当てがほしいとか、私たちの仕事ではないなど・・・・、このコメントに出ている声そのものです。
個人レベルでは、このままではいけないと思っているのに、状況を変えようと行動してみようとか、みんなで協力し合おうとしないのは何故なのか、とても不思議に思ってました。
添乗員もバカではありませんから、何人もの人が今までにも何かしらはしてきたとは思います。
私も以前はそうでした、労基法を調べたり、会社に直接話してみたり・・・・、しかし大きな変化はありませんでしたし、変わりそうな気配も感じませんでした。
だから、どうすれば変えられるのか真剣に考えました。
その結果、労働組合にたどり着きました。
正直に言いますが、私は労働組合という組織に良い印象はなく、古くて、闘うイメージがあって、権利ばっかり主張する変な集団だと思ってました。
何にも知らないくせに偏見を持っていて、無関心でした。
自分の人生・健康・仕事のことなのに、無関心なくせに愚痴を言って気分を変えていました。
今はかなり増えた組合員と協力し合いながら、同じ気持ちの全国の添乗員がよりよくなるように、良い方向に向かうように、成果も実感しつつがんばっています。
そして会社側も今の添乗員の状況を変えたいと、真剣に関わっていると信じています。


返信する
Unknown (Unknown)
2007-06-29 12:39:55
元添乗員ですが、組合員になるには、阪急の書ぞしてないとまずいですか?
返信する
組合員になるには (本部スタッフ)
2007-06-29 14:10:53
「元添乗員ですが、組合員になるには、阪急に所属してないとまずいですか?」
の方へお答えします。

全国一般東京東部労組は、地域合同労組ですので、1人でも加入できます。いつでも連絡下さい。
電話03-3604-5983
返信する
もう心底疲れています (現役添乗員)
2007-06-29 19:50:05
この投稿を初めて読みました。私たちの仕事って何?と考えさせられます。
私はこの仕事が好きです。が、しかし、最近のツアーの内容の悪さ・顧客の質の悪さには、本当参っておりました。ツアー内容は、客にとっては安くてたくさん見られて良いのでしょうが、私達にとっては、最悪です。ガイドがいない、いても英語ガイド。私達は皆が述べるようにガイドではないし通訳でもない、同じ国だけを行くわけでもない。ガイド料、通訳料どころか、激安の日当で働いている。
私のプライベートと言ったら、常に勉強、そして資料集め。
そして、このような努力をしているとは、誰もわかるわけでもなく、評価もされない。客は外人に弱く、英語ガイドだろうが、ドライバーだろうが、私たちが盛り上げているのにも関わらず彼らを褒めちぎる。そして、いわゆる昔はどこかのお偉いさんだったであろう中年?老年男性には、勉強したことを案内すると生意気と言われる。食事がまずい、ホテルが悪い・・・自分の支払った代金をすっかりわすれて、文句ばかり。私達が窓口になるしかない。営業は直接文句を言われることがない。 
営業は机にいて地図と地球の歩き方をみて、土産屋の便利のいい所と、入場料のかからない所を組み込みしてツアーを作る。客の事はまず考えていないのに、客からクレームをもらうと、なぜだと聞いてくる。
こんな日常に本当疲れてしまいました。

皆様の働きにとても感謝します。そして私も友達などにこのサイトを教えます。
返信する
HTS支部と本部の方々へ (一添乗員)
2007-07-01 09:37:00
友人にも信じてもらえない長時間・肉体労働。
責任と結果だけは要求され、にも拘らず世間の人には想像もできない安すぎる日当は時給に換算すれば最低賃金以下です。

私は、つい最近までは、自分のせいだと思っていました。逆に、アンケートを理由に罵倒され賃金を下げられ嘆く同僚に、添乗員の仕事はこんなものだから仕方ないとまじめに説得する有様でした。今はその同僚に心から謝罪したい気持ちです。その方は今では退社していません。

泣き寝入りしなくていい、我慢しなくていい。悪いのは私のせいではなくて、旅行業界の「事業場外みなし労働」という法律違反の慣行にあると皆様から教えていただきました。目から鱗が落ちたのです。

だからベルリンの壁のように厚いこの悪しき慣行を崩すべき奮闘なさっているHTS支部の方がたに頭が下がります。
私も何度となくコメントで心の奥深くトラウマのように残っている会社から受けた傷を吐露させて頂いていますが、口だけやグチだけを披露して満足してていいのか自分でも何とかしなければと毎日自問しております。同じ会社の身近に3人でも4人でもいや一人でも心の許せる人が必ずいると信じて頑張ります。
署名も少しですが送らせていただきました。
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一添乗員さんへ (組合員)
2007-07-01 11:23:20
署名活動お疲れ様でした!
この活動で私たちの現状・過酷な労働が、より多くの方に広まっていると手ごたえを感じています。

いろんな意味で何かを変えていくのは大変なことですね。
特にこの仕事で、こんなのおかしい・嫌だ・大変すぎる・・・・・などなど思ったとしても、自分の我がままかと思っちゃいますもの。
この仕事の条件は知ってたはずっと、逆に問題を定義する人や自分を責めたりして。
おかしい、おかしい、嫌だ、嫌だと思いながらも忙しさや責任感などで心が麻痺していくんでしょうか。

同じ会社で心を許せる人がいると信じたい気持ちよく分かります。
本当にベルリンの壁時代の様ですね。
「心やさしき人のソナタ」?でしたか、飛行機の中でこの映画みましたよ。
添乗で民主化した数々の国を訪れながら、おかしいと思って立ち上がった人たち、諦めなかった人たちのことをよく考えます。
変えていくのは本当に大変だったろうと、でもそんな人たちがいたから変わったのだと。

私はずっと誰かがやってくれればって願ってました。
何か行動を起こす知識も時間もお金もないしって思ってましたよ。
でもずっと変わらなかったし段々悪くなっていくのを感じて、自分でやる方向に心を切り替えました。
私はこの組合活動に参加して、とてもよかったです。
実は悲しいことやショックだったことや理不尽さを実感したり・・・いろいろありましたが。
何よりもグジグジとして何もしない自分が一番嫌でしたから、その思いを行動に移している今は、充実してますし希望と目標があるから前より楽しくなりました。
組合員の中には積極的に活動に参加できない人もいますが、皆できる範囲の事をして頑張ってますよ。
皆それぞれ色んな才能がありますから。
ぜひ一添乗員さんも参加してください、HTS支部はHTSだけのために頑張ってるわけではないし、他社の方もたまに参加してますよ、あと元添乗員の方も。
どちらにしても旅行会社には法律を守ってもらい、健康で安全て豊かに過ごせるようにがんばりましょうね!

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