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全国一般東京東部労働組合の記録

メトロコマース支部 第19回団体交渉の報告

2011年06月28日 12時22分47秒 | 東京メトロ売店

(上の写真=5月1日メーデーで非正規労働者を代表して発言するメトロコマース支部)

メトロコマース経営陣は働く者の差別と分断をやめなさい!
きちんと公開・説明できないような「査定」は差別です!

東京地下鉄(東京メトロ)の駅売店「メトロス」で働く契約社員らでつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部は6月24日、株式会社メトロコマースとの第19回団体交渉を東京・上野の本社会議室で行いました。組合側は後呂委員長ら9人、会社側は土佐取締役ら6人が出席しました。

この日の団交は契約社員Bの定期昇給にからんでの組合側からの質問で始まりました。メトロコマースでは昨年から毎年4月に契約Bの時給が10円ずつ上がる定期昇給制度が導入されました。ところが、今年4月に契約Bの中で10円ではなく一気に数十円昇給した人がいるとの情報があると組合側は問いただしました。会社側は「ごく一部の人はそうだ」と事実を認めました。昨年4月にも同様にいたとのことです。

こうした事実は特別に昇給された人以外の販売員はまったく知りません。全員が一律10円しか上がっていないものとばかり思っていました。もちろん私たちは数十円昇給した人を10円に下げろと言っているのでは断じてありません。むしろ逆です。月の手取りが13万円台という生活苦に陥る契約Bの現状から言えば毎年10円ずつの昇給は極めて不十分です。契約B全員の昇給額をアップするべきなのです。

圧倒的多数の契約Bを10円の低額昇給にとどめておきながら、その一方で客観的で公平な基準を示すことなく、経営陣や上司がごく一部の販売員のみを選別して内緒で昇給するというやり方が問題なのです。団交でも組合側は何度も査定・評価の基準を開示するよう求めましたが、会社側は「公平にやっている。1時間あたりの売上金を含めた多岐にわたる評価方法でやっている。明らかにできる時が来れば明らかにする」と不明瞭な回答に終始しました。

続いて団交では今年1月にメトロコマースが行った契約Bから契約Aへの登用試験について話し合いました。組合員は3月下旬から4月中旬にかけて組合が実施したアンケート(配布数114通、回収数62通)に回答してくれた販売員のコメントを読み上げました。「試験の内容が、売店のこととは、かけ離れているので、受けるだけ無駄」「AもBもなくし、勤続年数に反映した給与・ボーナスを支給してほしい」「AとBとの仕事内容の差?責任も役割もどこが違っているのか分かりません。同じように同じ気持ちで仕事しているのですが……」。いずれも雇用形態を理由にした理不尽な差別をやめてほしいという意見です。

会社側は「回答はアンケートの設問の仕方による。一番自分にいい希望を書くに決まっている」と話し、販売員の声にまともに向き合おうとしませんでした。組合員からは「登用試験で世界遺産のことを聞いていたけど、販売員の仕事にどんな関係があるのか」といった声も出ました。また、論文試験の模範解答を示すよう求めましたが、会社側は「必要ない」と拒否しました。なぜAとBに分けるのかを聞いても「会社が期待する能力が違うから」という、いつもの納得できない回答でした。

メトロコマースはなぜ働く者を平等に扱わないのでしょうか。なぜ昇給や昇格で理由なく差別するのでしょうか。それは働く者を互いに競わせ、分断しようとしているからです。安い賃金でこき使っている販売員が団結して会社に文句を言うような事態を恐れているからです。メトロス売店で働く皆さん、東部労組メトロコマース支部のもとに団結して差別撤廃と生活向上を勝ち取りましょう。

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