写真=ピーエス三菱の担当者に抗議するアミンさん(右端)と行動参加者
東部けんり総行動がアミンさん労災闘争でピーエス三菱に抗議申し入れ行動
全国一般東京東部労組が参加している「東部けんり総行動」は11月25日、東部労組のアミンさん労災闘争でゼネコンのピーエス三菱本社前での抗議申し入れ行動を実施しました。
行動には様々な労働組合や争議団から結集した85人が参加。「アミンさんの労災隠しを謝れ!」「外国人労働者への差別をやめろ!」と本社前で怒りのシュプレヒコールを上げました。
ピーエス三菱はアミンさんが昨年7月に労災事故にあったマンション建設現場の施工主ですが、事故から一貫してアミンさんに敵対的な対応を取っています。
アミンさんは事故後、直接雇用されている有限会社彩という下請会社から病院や労基署などに対して「建設現場とは別の場所でけがをしたことにしろ」とウソを言うように強いられました。そして、同社は実際に労基署にウソの労災申請書を提出しました。
アミンさんが事実に基づいて労災申請したいと考え、労災の責任者である元請会社のピーエス三菱に訴えましたが、同社の現場監督からも申請を拒絶されました。
このような元請・下請の一体となった会社側による「労災隠し」によってアミンさんは9カ月間にもわたって無収入を余儀なくされました。
これに屈することなくアミンさんが東部労組とともに闘いを開始すると、今度は下請会社が興信所を使ってアミンさんや家族を尾行・隠し撮りするなどの嫌がらせをしたり、ピーエス三菱はアミンさんを「詐病」扱いしたりするなど極めて許しがたい態度を取っています。
これら会社側の滅茶苦茶な対応は、パキスタン出身のアミンさんへの外国人差別が根底にあると捉えるしかありません。
この日の行動で、アミンさんと参加者は会社の担当部長に対して労災の責任を取るよう真剣に迫り、申入書を手渡しました。
この間、アミンさんの問題でピーエス三菱は労働基準法違反で足立労基署から是正勧告を受けました。下請会社の有限会社彩も労災隠しで是正勧告を受けました。
会社側は早くアミンさんと誠実と向き合い、謝罪と補償に応じるべきです。
アミンさんは「会社の不当な仕打ちで日本人を嫌いになりそうだったが、一緒に怒ってくれる多くの日本人がいることに助けられた」と言っています。
日本の労働運動の力でよってたかってアミンさんの労災闘争を勝利させましょう!