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(ピーエス三菱本社前で労災隠し問題の解決を訴えるアミンさん)
アミンさんの労災隠し問題でピーエス三菱などに是正勧告
全国一般東京東部労組の組合員でパキスタン人労働者のアミンさんの労災隠し問題で、東部労組とアミンさんの申告に基づき、足立労働基準監督署は労災を起こした建設現場の施工主であるゼネコンのピーエス三菱に対して労働基準法違反で是正勧告を発出しました。
またアミンさんの直接の雇用主でピーエス三菱の下請会社である有限会社彩に対しても労働安全衛生規則違反で是正勧告を発出しました。
いずれの是正勧告も11月10日付。ピーエス三菱はアミンさんが労災で休業したにもかかわらず補償(労災保険で支給されない休業3日分)を行っていないこと、有限会社彩はアミンさんの労災を労基署に報告していなかったこと(労災隠し)で、それぞれ法律違反を犯していることが認められました。同労基署は両社に同24日までの改善報告を命じています。
この勧告を受けて、さっそくピーエス三菱はアミンさんに補償を支払う考えを東部労組に通知してきました。
2019年7月に事故が発生してから現在に至るまで、元請会社・下請会社はともに現場での労災であることを認めず、組合側の再三にわたる要求にもかかわらず一切の補償を拒否してきた中で、ようやく現場での労災の事実を前提として補償の一部を支払う意思を示してきたことは「一歩前進」です。
しかし、今回の支払いはあくまで労働基準法・労災保険法で定めている3日分の休業補償に過ぎません。
アミンさんは会社側の労災隠しにより9カ月間にもわたって賃金も補償も受けられず、野原の草をつんで食べるほど生活に苦しんできました。こうした扱いへの謝罪や安全配慮義務違反に基づく全面的な補償を会社側はいまだ拒絶したままです。
まず会社側は法律違反を犯していたことを謝罪すべきです!とくにピーエス三菱は大企業としてコンプライアンス遵守という社会的責任があるはずです。お金を振り込めば終わりというわけにはいきません。会社側の不誠実な対応を続く限り、外国人労働者への差別を許さず、東部労組とアミンさんは徹底的に闘っていく決意です。みなさんの引き続きのご支援をよろしくお願いします!