3月19日、東部労組HTS支部塩田委員長への「取材に応じた」ことを理由とするアサイン停止=事実上の解雇を不当労働行為として組合が東京都労働委員会(都労委)に救済申し立てを行っている事件について、「審問」(=証人尋問)が行われました。
この事件の審問は、2月23日に続いて2回目。今回は会社側田中和男東京支店長に対する主尋問(会社側代理人→田中支店長)・反対尋問(組合側代理人→田中支店長)が行われました。
当日は、塩田さんをはじめとするHTS支部組合員、東部労組各支部の仲間、そして支援の労働組合の仲間がたくさん傍聴で駆けつけてくれました。また、見学の大学生が多数傍聴し、審問室は満員の状態でした。
そんな中、まずは田中支店長への主尋問。田中支店長は従来の「塩田さんが記事の間違いを認めたにもかかわらず、それを週刊金曜日に訂正を求めなかった。だからアサインを停止した」という趣旨の主張を繰り返しました。
続いて、組合側代理人棗弁護士、小川弁護士からの反対尋問が行われました。
棗、小川両弁護士は、田中支店長が自身の陳述書や証言で主張していることと実際との矛盾を的確に指摘し、アサイン停止の不当労働行為性を明らかにしていきました。
田中支店長は、「組合と会社は対立してはいない。みなし労働の適用についても、会社は真摯に説明を行ってきた」旨、主張していますが、「労基署の是正勧告指導には従っているのか」との質問には「見解が違うので従っていない」などと答えるなど、会社が「みなし労働」をめぐって組合と対立していることが露呈してしまいました。
また、「記事に問題があると感じるなら、なぜ発行元の週刊金曜日に抗議するなり、話をしないのか」との質問には、「する必要がないから」との趣旨の回答をするなど、改めて会社が支部の委員長である塩田さんを「狙い撃ち」にした、という意図が明らかになりました。
アサイン停止問題についての都労委はこの日の審問をもって山場を超え、今後は命令(=判決)を待つことになります。
阪急トラベルサポートは塩田委員長をただちに職場に戻せ!
私にとってはめまぐるしい、とても長い一年でした。
いろんな人のいろんな面を見ることになった一年でした。
今回の感想はここではお伝えできませんが、必ずや仕事(社会)復帰できると信じて頑張っておりますので、引き続き見守って(応援して)いただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
私達は訴訟に勝利しても結果は「解雇」の理不尽さは解せませんでした。
しかし、07年4月の朝日新聞記事「へとへとツアコン」の記事を目にし、私達も日本の旅行業界労働慣習に縛られ、日本の各旅行会社本社が仏労働法や判決までをも無視している事が解かりました。
これも闇の世界にひとつの突破口を作った東部労組とHTS支部の勇気の賜だと思います。塩田さんのこの一年は決して無駄になってはいません。15年以上もかかって岩のように硬くなった業界の縺れです。私達が被った被害や不利益を無駄にしない為には「決して諦めない事」しかありません。塩田さん以外にも多くの犠牲者が居りしかも、このまま闇に葬られかかっています。 ガンバレ! ガンバロー!
「(株)阪急トラベルサポート 東京支店 添乗派遣課
ツアーマニュアル 2004年版より
コンプライアンス・チェック
皆さんの日常業務の中で、判断が迷うような行動があった時は、次の視点に照らしてみて、問題がないか考えてみて下さい。
□ その行動は、法令やルールに違反していませんか?
□ その行動を、お客様が見られたらどう思われますか?
□ その行動が、書かれた記事を見たときにどう思われますか?
□ その行動を、家族に話せますか?
□ その行動は、正規の手続きを省略するものではありませんか?
□ その行動は、本当に「会社のため」になりますか?
阪急トラベルサポートは、とてもいいことを言っている!
このツアーマニュアルは、下記のような待遇改善要求(2006,7年)が起こる前に、明記されたものであろう。
自ら言っていたことを自ら守れなくなったようだ。いや、もともと守る気がなかったのかもしれない。それとも、自分たちは例外だと思っていたのだろうか?
このような会社のことを、羊頭狗肉というのであろう!
是非、阪急トラベルサポートの田中東京支店長や細野課長に、上記のコンプライアンス・チェックの見本をみせてほしいと思うのだが。
ついでに、もうひとつ、聞いてみたいことがある。
□ あなたのお子様が、お父様のいる阪急トラベルサポートの登録添乗員になりたい!と言ったら、喜んですすめますか?」
各社のマニュアルをここで発表しましょう!
拘束されています。